
―フェリシモの商品・サービス企画の根底にあるサステナビリティ・ストーリー―
事業性、独創性、社会性が交わり合い生み出されるフェリシモならではの商品やサービス。 この連載では「社会性」にフォーカスし、企画担当者たちの想いをお伝えしています。
今回ご紹介するのは、フェリシモの雑貨ブランド「YOU+MORE!(ユーモア)」から新しく誕生した、2026年1月に返還となってしまった2頭を含む、上野動物園で生まれ育ったジャイアントパンダ3頭の個性を表現した新シリーズです。後編では、YOU+MORE!の企画やものづくりに対する姿勢やお二人の偏愛的な視点についてさらに掘り下げてお聞きしました。
話し手:岩﨑菜々さん、小倉志都香さん
聞き手:フェリシモしあわせ共創事務局
【 インタビュー前編はこちら 】
5.個人の「好き!」から始まるものづくり
好きがかたちになり、動物たちの支援にまでつながる。個人の想いを起点にしたものづくりこそフェリシモらしさだと言えます。
今回はじめて、YOU+MORE!の企画を手がけた岩崎さん。どのようなきっかけで、パンダ好きになったのでしょうか?
岩﨑:中国へ旅行に行ったときに、たくさんのパンダたちを見ることができたんです。いろいろなパンダを見ると、顔も体型も違うし、色も異なっていて、たまらなくかわいくて。
そして、新入社員研修で「パンダ好き」が伝わる企画を発表したことをきっかけに、この企画に関わるようになりました。
岩﨑:パンダたちのかわいさをいつも感じていたくて、机の上に置けるサイズ感の商品を企画したんです。時々眺めては癒やされています。

また、ご自身も動物にとどまらずたくさんの偏愛をお持ちだという小倉さんは、長きにわたり動物たちのリアルな商品を手がけてきた経験から、パンダのかわいさやファンの気持ちに自然と寄り添ってこられたように感じられます。
小倉:かつて自分で見てきたパンダたちを思い返しても、目の位置や形がそれぞれ違ったり、なんだかどんくさい雰囲気の後ろ姿が愛らしかったり。アドベンチャーワールドにパンダがいた頃はゴロンゴロン遊んでいる子たちを閉園間際まで眺めていたものです。
それぞれの視点や感性も異なる企画スタッフたちの「パンダが好き」という想いと、お客さまにも伝えたいという熱量がフェリシモの商品づくりの土台になっているようです。

6.愛情たっぷりに。もっと笑える日常を!
小倉:YOU+MORE!の商品づくりで大切にしているのが、“ふふふポイント”です。リアルに表現するだけではなく、しぐさのかわいさや手触りにとことんこだわり、心が和らぎ、ごきげんになるポイントが商品のどこかに必ず潜んでいます。

だからこそ、動物のリアルさにも徹底的にこだわります。ただかわいくデフォルメするのではなく、骨格や姿勢、毛並みの印象まで細かく検討し、「ここまでやるのか」というレベルまで詰めていく。リアルさと愛らしさのバランス。その両立こそが、YOU+MORE!らしさであり、ファンに支持される理由です。
しかし、動物の個体差を表現することは、そう簡単なことではないのでは?
岩﨑:パンダシリーズでは、大げさに表現するのではなくできる限りリアルな個体差を表現したいと思ったので、試行錯誤しました。サンプルができた段階で、「しっぽはもう少し下につけて座った時に隠れるくらいが可愛いのでは?」とか「腕の角度が気になるからこうしよう」など、先輩たちから動物好きにしかできない細かくて愛情たっぷりのアドバイスを頂きました。
また、だらーんとのんびりした雰囲気を再現するためにビーズをいれて重くするなど、細かな工夫を重ねています。

7.表面的ではない本質的なかわいさをお届けしたいから
おもしろさをみつけたり、あらゆる角度から見つめたり。YOU+MORE!のものづくりには、研究者のようなこだわりの深さを感じる部分も。商品づくりにおいて、研究者や飼育員の方々に監修いただく場合には、対話を重ねながら動物たちのリアルさを学び、ともに解像度を上げていく工程でもあります。
小倉:マニアックな視点をどこまで商品に落とし込むことができるのかにはこだわります。
そして、もうひとつの大事なポイントが、お客さまに共感をしていただけるのかどうか。
小倉:例えば、パンダが飼育員さんにしがみついている動画を見てうらやましいと思って。私もしがみつかれたい!と思って、そういうデザインにしたり。
表面的なかわいさではなく、本質的な魅力を理解しようとする姿勢があるからこそ、動物好きやファンの心に深く刺さる商品が生まれています。


上記の商品説明にもある3頭のパンダたちの特徴。のんびりポーチのポーズについてお聞きすると…。
岩﨑:シャンシャンは、愛らしい子で、おてんばシャンシャンと呼ばれるほど元気な子。両手をあげてわーいという感じのポーズにしました。まんまるお顔のレイレイは、まったりした子なので、ゆったり寝ているようなポーズに。シャオシャオはおてんばさんだから、前を向いて遊びたそうにしているポーズにしました。
と、かなりのこだわりよう。YOU+MORE!の商品づくりの真髄が岩﨑さんにもしっかり受け継がれていました。
8.パンダ愛をもっと。商品づくりは続きます。
日本からパンダがいなくなってしまう事実をふまえ誕生した、上野動物園で生まれ育った3頭をモチーフにしたパンダシリーズ。今後は、上野動物園のパンダだけでなく、他の地域や、これまで親しまれてきたパンダたちにも視野を広げ、より多くのファンによろこんでいただける企画を模索しています。これからにつながるスタート企画でもあるようです。
岩崎:パンダが好きという気持ちをもっとふくらませて、今、私がほしい!と思える商品を企画中です。お楽しみにお待ちください。

商品だけではなく、カタログやSNSでのビジュアル表現などを通じて、パンダの魅力を多角的に伝えるのも、YOU+MORE!ならでは。
小倉:1月にはパンダカタログも誕生しました。シャンシャンが生まれた時に入れられていた籠に似たデザインのものを準備して撮影にのぞんだり。とことんこだわったので、パンダファンの方には楽しんでいただけるのではないかと思います。
どこまでいっても、YOU+MORE!企画のスタート地点は「好き」という想い。お客さまとともに、「好き」を追求して楽しみながらお客さまの気持ちに寄り添い、応援できる商品をこれからも届けていきます。


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