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地球村の基金からの緊急支援「バングラデシュに流入するロヒンギャ難民緊急救援支援」(特定非営利活動法人シャプラニール=市民による海外協力の会)

ミャンマーからバングラデシュへ逃れてくるロヒンギャ難民に対し、「フェリシモ 地球村の基金」による緊急支援を実施いたします。

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はじめまして、シャプラニール=市民による海外協力の会の勝井です。

私たちは、「すべての人々がもつ豊かな可能性が開花する社会の実現」をめざし、南アジアの貧しい人々の生活上の問題解決に向けた活動を実施しています。1972年の設立以来、バングラデシュで教育・保健衛生、収入向上などに取り組んできました。「誰も取り残さない」をキャッチコピーに子ども(教育支援と児童労働削減)、防災、フェアトレードに取り組んでいます。

最近、報道が大きくなっているロヒンギャの人々とは、ミャンマー連邦共和国のラカイン州北西部に住むイスラム系の少数民族のことです。バングラデシュへ難民として流入してきたのは今回が初めてではなく、1970年代末と1990年代初めにも20万人規模の難民が押し寄せたことがありました。仏教徒の多いミャンマーでロヒンギャの人々はミャンマー政府からバングラデシュからの不法移民とみられており、その存在を認められず、国籍も与えられていません。一方で、バングラデシュもロヒンギャの人々を自国民としては認めておらず、これまで積極的な支援をしてきていません。

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集められるもので作ったテントでの生活

8月下旬にロヒンギャの武装勢力がミャンマーの警察施設を襲撃したことをきっかけに、ミャンマー政府の治安部隊がロヒンギャの村々の掃討作戦を実施したと言われ、多くの住民が国境を接するバングラデシュへ押し寄せ、難民となっています。
その数は、9月末現在で50万人を超え、元々の難民キャンプでは受入が追い付かずに新しい難民キャンプが出来つつあります。シャプラニールでは藤﨑文子次長を現地に派遣して情報収集を行いました。

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クトゥパロン難民キャンプで話を聞く藤﨑職員

現在でも毎日難民がバングラデシュへ到着しており、難民キャンプに入りきらない人々は道端に雨をしのぐことさえできないようなビニールで急ごしらえのテントを作り、座り込んでいます。トイレ、医療サービスも不足しており、下痢などの感染症の広がりが心配されます。食料も特にお米以外が不足していて、乳幼児、妊婦、高齢者といった人々に適した食料のニーズが高まっています。

その日の命をつなぐための支援が今、必要とされています。

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息子1人を目の前で殺されたという女性

〈支援内容〉

■物資配布を700世帯へ
新たにクトゥパロン難民キャンプとバルカリ難民キャンプに到着してきたロヒンギャ難民の計700世帯へ物資配布を行います。平均的な1世帯は両親2人と子ども5人の計7人です。

■配布するもの
600世帯(約4200名)へビスケットや乾燥米、乳幼児用の粉ミルクといった食料品の他、殺菌性の高い石けん、シラミ取りシャンプーを配布します。また、仮設のテントを設営するために必要な厚めのビニールシートと蚊帳を100世帯(約700名)に配布します。

〈期待される効果〉

■赤ちゃん、子どもが栄養を得られます
難民としては多い子どもに対して数が足りていないビスケット、粉ミルクを配布することで、子ども、乳幼児の栄養状況を改善します。

■感染症を防ぎます
床はなく、雨が降ってぬかるんだ土の上に薄いビニールシートを屋根として使っているようなテント生活です。トイレ、きれいな水もありません。このような劣悪な衛生環境の中で石けんとシラミ取りシャンプーを配布することで、感染症を防ぎます。

■雨露を防げるように
今のテントはテントと呼ぶには頼りないものです。厚めのビニールシートで少しでも雨を防ぎます。また、蚊帳を利用することで感染症のリスクを高めてします蚊に刺されることを防ぎます。

■バングラデシュに流入するロヒンギャ難民緊急救援支援
実施場所 : バングラデシュ・コックスバザール県
      クトゥパロン難民キャンプ・バルカリ難民キャンプ
実施期間 : 2017年9月25日~11月9日
・プロジェクトの詳細はこちら
・プロジェクトの報告(実績
・シャプラニール=市民による海外協力の会さまのその他の支援活動はこちら

現地での活動レポートが届きましたら、みなさまにご報告させていただきます。

⇒プロジェクトの実績報告が届きました。
  実績報告はこちらから 

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