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地球村の基金活動報告ー「支援から取り残されてきた紛争地の子ども達に教育を」(認定NPO法人 日本国際ボランティアセンター)

「フェリシモ 地球村の基金」から2021年度に基金を拠出した「認定NPO法人 日本国際ボランティアセンター(JVC)」さまから、このたび活動レポートが届きましたので下記にてご紹介します。

*   *   *

〈プロジェクトの中間報告〉

2011年にスーダン共和国の南コルドファンの紛争で前線となった地域では、砲撃や空爆などで破壊された学校や病院の被害は大きく、子どもの数に対して校舎の数が不足しています。

スーダン政府の政策によって孤立している地域では、建設資材や移動手段を得ることが困難な状況にあります。そのため、破壊された多くの校舎は修繕されていないことから、激しい雨が降る雨季には授業を行うことはできません。そこでJVCは、最もニーズの高い学校を選定して、校舎の修繕を行うことにしました。

レンガなどはコミュニティ側から提供を受け、住民の自主性や関わりを重視しながら、セメントやトタンなどの物資支援と作業員の工賃などの支援を行っています。

レンガを積み上げて校舎の壁を修繕している様子

今後は、不足している黒板などの学校の備品や、ノート、ペン、ものさし、消しゴムなどの学用品、約1,200人分(300人×4校)の寄贈と、PTAメンバーが教育の重要性などを話し合う機会を設けて、子どもの教育環境の改善や就学支援のサポートを行う予定です。

〈現地の様子・現地の声〉

若干25歳ながら、トロジ小学校の校長を務めているナフミヤさんは、以下のように語ります。

「私は紛争勃発後に南スーダンの難民キャンプに避難をして、小学校から高校までの間、勉強をしてきましたが、家計の事情で高校は卒業することができませんでした。将来は大学に進学して、故郷のために貢献するという思いは諦めていませんが、今はこの小学校で子どもたちのために教えることで、故郷に貢献したいと思っています。

砲撃や空爆で破壊されたこの小学校では、雨が降れば授業が継続できず、子どもたちは帰ってしまいます。しっかりとした屋根があれば、子どもたちは一年を通して勉強することができます。支援していただきとても感謝しています。日本のみなさんにも感謝を伝えてください。」

修復中のトロジ小学校の校長ナフミヤさん(写真左)

対象地のトロジは紛争の激戦地であったために、いまだに破壊された戦車や不発弾などが散乱しています。その中で、地域の人々が協力をしながら積極的に校舎を修復する姿は、子どもや故郷のために「教育」という希望の灯をともそうという意気込みが感じられます。

学校のすぐ側に残る戦車

〈支援者のみなさまへ〉

いつも温かいご支援、ありがとうございます!
みなさまのご支援により、「人道支援がほとんど入らず取り残されてきた紛争地の子ども達への教育支援」を実施することができています。屋根や壁が壊れたまま使われていた校舎を補修することで、約100人の児童が激しい雨や風の日も授業を受けることができるようになりました。

スーダンでは、政変などの影響で不安定な状況が続き、紛争解決のめどは立っていません。私たちは今後も、自ら生活を改善しようとしている紛争地で暮らす人々とともに、活動を行っていきます。引き続きご支援・応援のほどよろしくお願いいたします。

(日本国際ボランティアセンター 小林さまより)

学校の前で遊ぶ子どもたち

■支援から取り残されてきた紛争地の子ども達に教育を
実施場所:スーダン共和国南コルドファン州ブラム郡
実施期間:2022年1月~2022年12月
・プロジェクトの詳細はこちら
・プロジェクトの報告はこちら(中間実績
・日本国際ボランティアセンターさまのその他の支援活動はこちらから

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