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2015年度基金活動報告 ー 元子ども兵のショップ開設支援(認定NPO法人テラ・ルネッサンス)

2015年度に次の基金より拠出した認定NPO法人テラ・ルネッサンスさまの活動レポートをご紹介します。

 

ついに、待ちに待った元子ども兵たちの溶接所の建設が始まりました!!

活動地域では、今も紛争の影響で多くの子どもたちの命が失われています。その要因のひとつは、都市部からの道路アクセスが劣悪な状況で、生活に必要な援助物資の運搬が雨季にはしばしば途絶えてしまうからです。そんな状況の中、元子ども兵たちは、雨季に崩れてしまった道路や橋を自分たちの力で修復しながら、溶接所建設に必要な資材を運搬しています。

そして、建設予定地には、プロジェクトの仮看板も建てられ、村人たちにも溶接所がもう直ぐ開設することが伝えられました。溶接所を運営することになる元子ども兵たちだけでなく、村中の人々が溶接所(メリーショップ)の完成を待ちわびています。建設作業は大型機械を一切使わず、手作業で元子ども兵を含む地元の人たちの人力を頼りに進めていますが、11月頃には完成する予定です。

 

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溶接所(メリーショップ)建設地まで建設資材を運搬する道の修復に取り組む
元子ども兵たちと当会現地スタッフ。都市部からのアクセスが寸断されること
の多いカロンゲ区域の村に初の溶接所を開設するために奮闘しています。  

 

2015_Congo_1.JPG

溶接所の敷地に設置するプロジェクトの仮看板を製作している時の様子。
最終的には、店名を明記した看板が、敷地と店舗に設置される予定です。

 

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溶接所建設地(カレヘ行政区カロンゲ区域)から近隣の都市部へ、資機材の  
調達に向かう幹線道路。雨季には幹線道路さえも通行できなくなることがある。

 

<支援者のみなさまへ>
これまで紛争の影響により社会の最底辺にいた元子ども兵たちの衣食住を満たすことを第一に支援活動を続けてきました。しかし、7年経った今、職業訓練を受けた元子ども兵たちが、今度は、村人の生活再建を担う主体として、村で初めてとなる溶接所開設に向けて動き始めています。7年前には想像もできなかったことです。かつては、誰からも必要とされず、社会で孤立していた、元子ども兵たちが今は自身の仕事に誇りを持って、溶接所(メリーショップ)の建設に取り組んでいます。ご支援をいただいたみなさま方に心より感謝申し上げるとともに、溶接所が開設し、無事に運営が軌道にのるまで元子ども兵たちを見守っていただけますよう心よりお願い申し上げます。

 

■テラ・ルネッサンスさまのその他の活動はこちらからご覧いただけます。

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