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イタリアのチョコレート

2026.06.23

大興奮の〈フラテッリ ルナルディ〉

ある意味今のイタリアをひしひしと感じることが出来たのはこの〈フラテッリ ルナルディ〉。誰とも似ていない。でも、イタリアなんだよ!
商品見てるだけでは、こりゃわからん。
ほんまに遠かったけど行って良かった。
何を必死で言ってるかわからないと思います。
それほど大興奮のフラテッリ ルナルディを紹介します。

まず、フィレンツェからクアッラータ近く。バスしか行けない場所で、周りは庭木の農園が続いていて、ほんと外国人は用事がない地域です。
そして、バスから降りてその植木の農園の横を通って歩いて行くと。
まず、お店があります。

あ、先に言わなくちゃ。
ネットで見ると、すごくポップなパッケージ。イタリア伝統のあの、かたーいかまぼこ状のクッキー、ビスコッティを作っています。

兄弟のブランドで、きっと2人で何かをやろうとがんばったんだなと。そう思うしかないような、ポップで明るい楽しいビジュアル。
まずはこのポップな都会的なビスコッティと今私が歩いてる土地柄とのギャップがありすぎる。
ちょっとずつ、このギャップを見てるもので埋めていくのですが。
お店もこの地域にふさわしくなく。
パッケージと同じアーティストが描いたポップアート。現代アートなんです。
もう、この地域にふさわしくないって、何度も言ってしまいます。

しかし。これが感動なのが、この絵はなんちゃってで描いてみましたってものではないです。素人臭くない。しっかりしたもんです。

そして、またもや。すごいギャップが待っています。
このお店が…
ポップな外見と違い。中は考えられる限りのグルメがそろった地元のグロッサリーなのです。
どういうこと???
まず、出来立てのフォカッチャ。その奥に焼きたてのパンがズラリ。

もちろん、ケーキやクッキーも手作りがたっぷり。
そのひとつひとつが、くるおしいほどうまそう。
もう、私ここに引っ越します。これ全部食べるまで私はこの土地を動きませんっ。

しかも、かなりの量を作ってる。これ全部売れるんですよね。そんなに人口は多いと思いませんが。このグロッサリーがあるだけで、この地域の家賃は上がりそうです。
しかし、このポップなアートのパッケージを見て、この全人類がテンション上がるようなグロッサリーの超絶おいしそうなライブ感を想像できないです。

「グロッサリーで、毎日買うお客さまに評判がいいもの。それが大事。お客さまの声をダイレクトに聞くことを大事にしてアトリエで商品を作ってる」そうです。
いやー。今グロッサリーをこの目で見たので、もうその言葉の説得力は半端ないです。

今回のこのビスコッティだって、普通じゃないほどのチョコを使っています。見たことがないです。だから見るからに材料代やばいと思います。ごまかしが一切ないし、妥協してない。お見事です。

そうだ、ここはイタリアだった。すべて手作りで素材は厳選して変わらぬおいしさを追及する。しかし、私はイタリア人のグルメへの本気さを日本にいて薄めてしまっていた気がします。

さあ、アトリエに行きましょう。とアトリエに移動しました。
そのアトリエの内部も先程のアートでいっぱいで、まるで美術館なんです。

何をとってもなんちゃってのものがない。ちゃんと考えたほんまもんです。

このビジュアルから素材感を想像できなかった。でも、そこも自分たちらしい、新しい食文化も発信しようとしてる気がします。
宇宙服を着ようと、タトゥーだらけであろうと(この方々とは違うけど)、イタリアのスローフード魂は揺らぐことはないです。
かっけー。
イタリアの食への気合を強制的に見た気がします。
すごいもの見ました。

大興奮のまま、またバスで帰るんですが。
バスが1時間来ない。地元の高校生のヤンキー2人とずーっとベンチで待ってました。
もう、何を待ってるかわからない時にバスがやってきました。

地元に愛された、どでかいチョコが入ったビスコッティ。
イタリアの食への気合が詰まったフラテッリ ルナルディの話を聞いてから食べてほしいなあ。

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チョコレートバイヤーみり

フェリシモでのチョコレートバイヤー歴28年。「チョコで世界中を笑顔にしたい」と世界各国のショコラティエをめぐり、数々のレアチョコを発掘。これまでに訪ね歩いたショコラティエは34カ国約400件。約590ブランド・約2,900種類のチョコレートを輸入販売した実績を持ち、その中でも日本に初上陸させたチョコレートは329ブランド。チョコのストーリーを語らせたら止まりません! まだ知られていない素敵なチョコを紹介するため、今日も世界の果てまでチョコ探し!

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