みなさま、こんにちは。フェリシモスタッフのあずみが職人の内覧会へ潜入してどこよりも早く「&Stories springシリーズ」新作をご紹介するブログ・後編。

前編はこちら

「私ならこういうことが知りたい!」という気持ちで綴った後編は、制作の裏側や使い心地にもフォーカスを当ててご紹介していきます。知れば知るほど魅力にはまっていくような職人プロジェクトの新作がまだまだたくさんありますよ。

職人の醍醐味は、制作秘話にあり

プロジェクトメンバーのみなさんのお話を聞きながらアイテムを見ていると、引き込まれるのはその裏話。どのアイテムにもじっくりと時間をかけて妥協せず作られてきた背景があり、何倍にも親しみ深くさせてくれます。

ひとつひとつの制作秘話には、作り手のみなさんの熱量や人柄が直に感じられ、いつのまにかすべてを愛してしまいたくなるような気持ちになってしまうのです。

フェリシモの商品は、購入するまで実際に触れることはできないものが多いですが、手に取りじっくりと見つめているかのように読むことができるから、きっとみなさんもしっかり納得してお迎えできるのではないでしょうか

ファーストインプレッションで「あっこれ素敵」という出会いがあったなら、どんどん深堀りしてみてください。大切にしたいと思えるヒントがストーリーの中に転がっているかもしれません。

山猫さんによる制作秘話や商品の詳細は、以降のブログや各商品詳細ページからご覧になれますので、そちらもどうぞお楽しみに。

日本職人プロジェクトの原点を灯すダレスバッグ

プランナー山猫が作った 職人本革のミドルダレス〈フォレストグリーン〉

1個 ¥42,800 ( +10% ¥47,080 )

プランナー山猫が作った 職人本革のミドルダレス〈ミルクティーベージュ〉

1個 ¥42,800 ( +10% ¥47,080 )

日本職人プロジェクトがスタートした18年前。「人やもの以上に長く残していくことができるのが物語り」と語る山猫さんが、お父さまの憧れを職人さんと形にしたのがダレスバッグでした。

誰かの「欲しい」を原動力に、その想いと一緒に提案することで唯一無二の存在になることを教えてくれたダレスバッグは、言わばフラッグシップモデルのような存在。

3代目の今回はダレスバッグの紳士的でトラッドなイメージから少し離れ、より普段づかいしやすい大きさとカラーになったそう。バッグを開くたびに裏地に施した花柄が目に入るのも心くすぐられますね。

お母さんの愛用品から生まれたバッグ

鞄職人とお母さんが作った 職人本革のパルトゥネールバッグ〈文人茶色〉

1個 ¥28,800 ( +10% ¥31,680 )

コンパクトなサイズ感に、どんなスタイリングにも合わせやすいカラーのパルトゥネールバッグ。年齢問わず使えそうだなと見ていたら、実はプランナーのDAIKIさんのお母さんと作ったバッグだというから驚きました。素材から、形、使い勝手まで妥協なく選んだその目はまるでプロそのもの。

お母さまの細部へのこだわりも、確かにこうした方が良い!と納得できるもの。デザインのアクセントにもなる大きく寄せられたギャザーとハリのある革のおかげで、少々詰め込みすぎても型崩れせず、気兼ねなく色々なところへ連れて行けそうです。

ともに刺激しあうものづくり

プランナーのMOEさんから「職人さんも経験したことない形に挑戦したんです」と教えてもらったモカシンシューズ。神戸・長田の靴メーカーと企画して、革靴職人の前城勝さんがこれまで培った技術を駆使して一から作り上げているのだそう。

長田の靴職人が作った 職人本革のモカシンシューズ〈ブラックスピネル〉

¥21,000 ( +10% ¥23,100 )

ポイントは、甲の部分がU字になったモカシン縫い。作ったことのない形に挑戦することは並大抵のことではないのだろうと想像しますが、良いものを作ろうと互いに刺激し合い完成したモカシンシューズを見ると、これから先もどんな素敵なシューズを作ってくれるのだろうとわくわくしてしまいました。

個人的に好きなのは革の質感。制作過程で生まれる無数のシワ。それが乱反射して味わい深い光沢になっているのです。履き慣れた頃には、どんな風に育っているだろうかとその姿まで楽しみになりますね。

手もとできらめく小さな春

春の訪れ。まだ寒さが残る夜に、ほのかにかすむ朧月夜に照らされ吹雪く櫻…そんな情景を表した二つの腕時計。手もとで春の夜が小さくきらめいていると思うと静かに心が躍ってしまいます。

金沢の時計職人が手掛けた 水面に映る朧月に見惚れる腕時計〈グレー〉

¥19,000 ( +10% ¥20,900 )

金沢の時計職人が手掛けた 夜に舞う櫻吹雪に見惚れる腕時計〈ブラウン〉

¥20,500 ( +10% ¥22,550 )

この小さな文字盤に注がれる牛島孝さんの技とこだわりを知ると、たったひとつの腕時計への解像度が瞬く間に上がっていくから不思議です。この世界、どんどんはまりたくなる沼のよう。

紡いでつくる宝石たち

どこか優しさを感じる風合いで、パールのようにも見えるアクセサリー。遠目に見ても美しく、誰もが思わず手に取ってしまいたくなるこちら。会場でも女性スタッフが集まり、みんなきらきらした目で見ていました。

群馬の刺繍工房が作った 糸の宝石の衿飾りネックレス〈アイボリー×シルバー〉

1本 ¥14,300 ( +10% ¥15,730 )

群馬の刺繍工房が作った 糸の宝石のシルクロングネックレス〈ラベンダー〉

1本 ¥9,000 ( +10% ¥9,900 )

群馬の刺繍工房が作った 糸の宝石のグラスコード〈ミスティーピンク〉

1本 ¥5,300 ( +10% ¥5,830 )

なにより驚きなのが、これらが刺繍で作られているということ。繊細で美しいアクセサリーの裏側には、並々ならぬプロダクトデザイナーや職人さんたちの創意工夫と技術が。そんな背景を知ると、軽やかな着け心地とは裏腹に、背筋をピンと伸ばして大切に大切に着けていようと思えてきます。

普段はアクセサリーを着けないと言っていたスタッフも、さり気ない存在感と軽さに「これなら普段のお洋服にも合わせやすいし着けてみたい!」と嬉しそうに教えてくれました。

大切に使いたいから気になる使い心地

どれも素敵だけど「革製品はお手入れが大変そう」「靴のサイズ選びがちょっと不安」とちょっと気がかりに思う人もいるはずです。そんな方へ向けて、Tストラップローファーの初代モデルを愛用し、新作のプランナーとしても活躍するtomoさんがお話をしてくださいました。

靴デザイナーの理想で仕上げた 職人本革のTストラップローファー〈ブラウン〉

1足 ¥14,800 ( +10% ¥16,280 )

靴デザイナーの理想で仕上げた 職人本革のTストラップローファー〈ネイビー〉

1足 ¥14,800 ( +10% ¥16,280 )

Tストラップと甲の編み上げで、軽やかさと少し甘さも感じられるTストラップローファー。「これが本当に使いやすくて!」と嬉しそうに語るtomoさんのお話を聞き始めると「あ、これ私も買います。」と、即座に財布の紐がゆるゆるになってしまいました。そんな愛用者ならではのお話は後日公開されるブログ(もしくはWEBページ)から。こちらもぜひお楽しみにしていてください。

tomoさんが半年愛用し続けた初代モデルのブラック(左)と新作のネイビー(右)。並べてみるとマットな張りのある風合いから艶が出てくったりと足の形に沿うように馴染んでいくのがよく分かります。

「私は足の幅が広くて、足囲がEEEE もあるんです。」tomo さんの足長は 23.5cm ですが、スニーカーを選ぶ時でも足囲に合わせて、少し大きめの 24.5cm を購入しているそう。

今回もスニーカーと同じサイズの24.5cmを購入したら、幅はぴったり!だけどちょっとつま先にゆとりがあるかも?と初めは思っていたそうです。ただ、「そんな心配も初めだけで、次第に革がなじんできて、今では自分の足にぴったりになったんです」と教えてくれました。

ほとんど毎日履いているのに目立ったキズもなく綺麗に履かれていていますが、普段は砂埃や汚れが付いたときにささっと拭くだけだそう。「雨の日や砂埃の多い公園に行くときだけは、履かないように気を付けていますが、これで自転車にも乗ったりしてますよ! 出張や休日のお出かけなど、今日はたくさん歩くぞ、という日もこの靴を選んでいます。」 とtomoさん。

内覧会の日も、違う日に声をかけたときも、やっぱり足もとにはTストラップシューズ。「厚手の靴下が好きなので、それも加味してサイズを選びました。また、アッパーとアウトソールの間にあるウェルトのブラウンが全体のアクセントになっているところもお気に入りです」と教えてくれました。

もちろんクリームやブラシを使い、丁寧に磨くことも長く使う上で大切なことですが、まずは自分の足にフィットしていく面白さや歩きやすさを実感することも革靴の楽しみ方なのですね。そうしていく内に、もっと綺麗に履き続けたいという想いも自然と芽生えていくものなんだと思います。

それならこっちも気になる、美しい大人の履物のようなレジェルテシューズ。すっと品よく置かれた佇まいに目を惹かれます。

靴デザイナーの理想で作った 職人本革のレジェルテシューズ〈ブラック〉

¥18,800 ( +10% ¥20,680 )

靴デザイナーの理想で作った 職人本革のレジェルテシューズ〈ホワイト〉

¥18,800 ( +10% ¥20,680 )

ストラップシューズは、トゥの部分が短いと少し甘さが出てしまいますが、こちらは少し長め。対して細めのストラップがすっきりと甲を見せてくれるので、誰でも美しく履きこなせそう。

横から見た時の切り返しも軽やかで、パンツスタイルにもスカートにもおおらかに合わせられるデイリーユースにもぴったりのデザイン。こちらもたくさん履いて、自分だけの一足に変わっていく姿が楽しみになりますね。

靴を選ぶ際にサイズに困ったときは、各商品WEBページのサイズ表を参考にしてみてください。初回のみ、サイズ交換も承りますので、お気軽にご利用ください。

「ただただ欲しい!」私が選ぶ逸品たち

アイテム紹介も終盤。ここまでたくさんのアイテムをご紹介していきましたが、とっておきのものは最後に残しておきたいスタッフあずみ。内緒にしていたいくらい気に入ってしまったアイテムたちをご紹介します。

しっとりくったりが虜に

「わっやわらか~い!!」と周りのスタッフの声を聞いて、思わず駆け寄ったのは鞄のディスプレイエリアとは少し離れたところに置かれていたエトランドルバッグ。

福岡の鞄作家と作った 職人本革のエトランドルバッグ〈ブラック〉

1個 ¥31,000 ( +10% ¥34,100 )

福岡の鞄作家と作った 職人本革のエトランドルバッグ〈ダークブラウン〉

1個 ¥31,000 ( +10% ¥34,100 )

手に持ってすぐに伝わるこの革のくったり感。使い始めから体に自然と馴染んでくれるので、手に届いた時からヘビロテ間違いなし。職人さんがどうしても作りたかった鞄だそうで、男女問わず使いやすいユニセックスなデザインは、パンツスタイルの多い私にも合いそうだなあと思ったんです。

スタッフ同士で「どっちの色がいい?」と吟味してみたり、もう既に買う気満々なスタッフたち。男性も手に取る方が多かったですよ。

ぷっくりころんが愛らしいテタールバッグ

鞄デザイナーとプランナー山猫が作った 職人本革のテタールバッグ〈メレンゲ色〉

1個 ¥29,800 ( +10% ¥32,780 )

春にぴったりなメレンゲカラーは、ちょっとおめかししてお出かけするときにも素敵に見せてくれそうですが、私はお散歩に出かけるときにさくっと使ってみたい! 音符のような形から名付けられた「テタール」という名前のように、手に持つバッグをリズムよく振りながらバッグを連れ出す姿を想像してしまいました。

特に好きなのは、ぱかんと大きく開く口。開いた時に革がふにゃふにゃとへたらずしっかり立ち上がってくれるので、中の荷物が見つけやすいのです。見た目の可愛らしさだけでなく使い勝手も抜かりなく、こだわりが随所に詰まっています。

どんな荷物もおまかせ。頼りになるナーヴェトート

今回の新作の中でも、一番大きなサイズのトートバッグ。革製品でこれだけの大きさだと、重たそうに思いますが、まず持ってみて「軽い!」。一緒にいたスタッフと顔を見合わせて、どんどん惹き込まれてしまいました。

福岡の鞄作家が作った 職人本革のナーヴェトート〈エクリュベージュ〉

1個 ¥39,800 ( +10% ¥43,780 )

A4サイズも軽々入るので通勤通学はもちろんですが、大容量なので旅行にも持っていける万能さが嬉しいです。広がりすぎないよう内側の3ヵ所に付けられたボタンを外すと口が広がり、旅先でお土産が増えても安心ですよね。

マチもついているのでこんなにたくさんのものが入れられます。荷物が少ないときは、ボディーの端部を内側に入れ込んで使うこともできますよ。

大きな鞄はどうしても野暮ったくなりデザインは二の次で選んできた私としては、こんな風に洗練されたフォルムで綺麗に、だけどたっぷり持ち歩けるというのがすごくありがたいのです。

誰かに見せたくなるスマートながま口財布

無駄のない洗練されたフォルムのイタリアンレザーウォレット。すっきりとしたデザインにこれががま口財布なの?と誰もが驚いていたこちら。どちらのカラーも革と金具の対比が美しいですね。

奈良の財布職人が作った 職人本革のイタリアンレザーウォレット〈フローライトグリーン〉

1個 ¥23,000 ( +10% ¥25,300 )

奈良の財布職人が作った 職人本革のイタリアンレザーウォレット〈コーヒー色〉

1個 ¥23,000 ( +10% ¥25,300 )

私も学生時代、がま口財布を愛用していたのですが、つまみの付いたがま口はどうしても幼く見えてしまうので、社会人になるタイミングで泣く泣く手放した経験があるのです。これだと、年齢を重ねても長く使えますよね。当時の私に「こんな出会いがあるから大丈夫」と伝えてあげたいです。

がま口特有のつまみが見当たらず、どうやって開けるの?と思われるかもしれませんが、これがすごく簡単。

ぱかっと大きく口が開いて中身が見やすいのががま口の大好きなところ。ワンアクションで開け閉めできるから、見た目だけでなく手元の所作もスマートに使えますね。

アートのように鑑賞していたい置時計

立体的に重ねられた和紙に浮かび上がる藤の花のグラデーション。箔押しのように型押しをして模様を作っているのかと思っていたのですが、実は藤の花形に切り取った和紙を重ねてこの立体感を出しているのだそう。この模様を作るだけでも一体どれくらいの手間隙をかけているんだろうと、一つの作品のように見入ってしまいます。

金沢の時計職人が手掛けた たおやかに揺れる藤の花に見惚れる置時計〈欅〉

¥18,000 ( +10% ¥19,800 )

和紙に染みる岩絵具とインデックスの金箔、優しい風合いの欅と、それぞれが優しく共鳴しあう置時計。時計としてはもちろんですが、リビングの片隅や寝室のサイドテーブル、玄関にとアートを飾るように置いておきたくなりました。

裏側のカバーには牛革が。どこを見てもこだわりを感じられる置時計。時間を忘れるくらいじっくりと眺めていたいです。

最後に触れたい予約便のこと

ここで運命の出会いを感じた方ほど、春が待ち遠しくなったのではないでしょうか。私もその一人。思わず早く届いて欲しいという気持ちに駆られてしまいました。

山猫さん曰く、「注文をいただいた商品は、全国各地の職人さんやメーカーのみなさんから預かった子たち」だと思っているのだそう。予約便を注文してから届くまでの期間は、お客さんが大切に使ってもらえるよう職人のみなさんがひとつひとつ丁寧に育ててくれている時間。そう思うと、待っている時間もなんだか愛おしく思えてきます。

季節の変わり目を待つ前に、なりたい自分を想像しながら”あらかじめ準備しておく”というのも季節の楽しみ方の一つ。注文した今と来年の春で、どんな風に変わっているだろうかと自分自身の姿に思いを馳せながらみんなで待っていましょうね。

春に向けてたくさんの期待を込めて。みなさんに素敵な出会いがありますように。

前編はこちら

日本のモノづくりを通してたくさんの素敵な物語を伝えるために続けてきた「日本職人プロジェクト」。2004年のスタート以来、様々な魅力的な方の想いと共に「物」語るアイテムを誕生させてきました。

プロジェクトリーダー 山猫

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