春の靴ラインナップは、名作ぞろいの5種類!

こんにちは、フェリシモ日本職人プロジェクトのリーダー・山猫です。

この〈&Stories/アンドストーリーズ〉シリーズでは、「誰かの物語から立ち上がるモノ作り」をコンセプトに日本製のアイテムをラインナップ。1人ひとりの中にある、小さいけれど熱烈な「好き」「欲しい」を叶えることで、世の中にはないモノが生まれます。

この春のキーワードは、「deepening(深化)」。深くなる、濃密になる、という意味の言葉です。
日本職人プロジェクトがスタートして18年、少しずつ変化してきた気持ちとカタチ。たくさんの人との出会いや、重ねてきた時間によって、物語はじっくりと深みを増しています。

そして、プロジェクト19年目を迎えるこの春。これからの人生を深めていける、そんなパートナーを見つけてもらえたら。そんな気持ちで、今回もスペシャルなアイテムをご用意しました。ともにゆっくり時間を積み重ね、人生に深みをもたらしてくれる、そんな出会いがありますように。

今回ご紹介するのは、春の足もとを彩る靴。履きやすさに定評のある長田の職人メイドの本革靴が、5アイテム登場します。人気モデルのリニューアル版から新色まで、魅力的で個性的なラインナップに注目です!

靴デザイナーの理想を追求した、端正な美しいフォルム。

最初に登場するのは、靴デザイナー・森下愛さんの新作モデル。フランス語の音楽用語で「軽やかな」という意味の「legerete(レジェルテ)」シューズと名付けました。

かっちりと端正なフォルムが美しいこのシューズの原型は、森下さんが「自分が履きたい靴」としてデザインし、2年前にデビューしたTストラップシューズ。森下さんのこだわりが詰まったTストラップシューズはとても人気が高かったので、山猫は「そろそろ、新色を出しませんか?」とご相談していました。

長田の靴メーカーの岡実さんと、靴デザイナーの森下愛さん。いつも我々のリクエストをカタチにしてくれる森下さんが、今回は自分の履きたい靴をテーマにデザインしてくださいました。

でも森下さんが提案してくださったのは、初代モデルの色替えではなく、さらにバージョンアップさせたデザイン。2年の時を経て、初代の魅力は残しつつシンプルさを追求した、とても美しいフォルムに進化していました。

甲までしっかりカバーする深めの履き口に、シンプルなワンストラップ。足がすっきり見える少し長めのトゥは、あえて装飾を施さずプレーンに仕上げています。

こだわったのは、全体の印象を大きく左右するストラップの幅。絶妙なバランスを求めて何度も試行錯誤しました。最終的に行き着いたのが、少し細めの幅。子供っぽくならず、すっきりと洗練された印象を叶えます。

足をすっぽり包む安定感のある履き心地はそのまま、サイドにくびれを作って抜け感を演出。華奢ストラップとサイドのくびれで、大人っぽく履きこなせます。

ほどよい高さのヒールで歩きやすく、ほんのりスタイルアップも。ヒールはカツカツ音がしにくいものを合わせてくださいました。(静かな美術館とか、室内でも安心ですね)中敷きはドラマチックなワインレッド色で、脱いだときもおしゃれ。ゴールドのブランドロゴもよく映えます。

かかとの部分には不織布を使い、クッション性を高めてかかとをしっかりホールド。歩いてもカパカパせず安心です。

何にでも合う万能カラーのブラックは、持っておくと便利な一足。かっちりとフォーマルな装いからカジュアルなスタイルまで、幅広く使えます。

ホワイトは、着こなしに軽さと抜け感を生み出すカラー。足もとに白を持ってくるだけで
あか抜けるので、白スニーカーの感覚で気軽に合わせるのがおすすめです。

初代モデルからよりシンプルに、ミニマムになったストラップシューズ。装飾のないデザインをここまで美しく仕上げられるのは、まさに進化であり、深化です。これまで培ってきた履きやすさはそのまま、より洗練されたスタイルになりました。社内での試し履きも一発OK。7サイズ展開で、ぴったりサイズが選べます。

かっちり上品な着こなしに合わせるのはもちろん、靴下やタイツを合わせてカジュアルに履くのもおすすめ。ポテンシャルの高い一足なので、いろいろなコーデにどんどん合わせて楽しんでください。

街で履ける、スタイリッシュな大人のモカシン。

続いては、こちらも初登場となるモカシンシューズ。日本職人プロジェクト・ヘッドマネージャーNISHIYANこだわりの一足です。

長田の靴工場の社長・岡実さんと、次はどんな靴を作りましょう?と話していて、モカシンなんていいですね!という話になり、岡さんが試作品を作ってくださいました。
モカシンは、甲の部分がU字に縫製されていることが特徴。実はこのモカシン縫い、けっこう手間がかかる上、技術も必要なのですが、今回も靴工場の職人・前城勝さんがきれいに上げてくださいました。

左が靴メーカーの社長・岡さん。今回もNISHIYANのこだわり靴紐リクエストに細かく応えてくださいました。右は、難しいモカシン縫いを仕上げてくださった靴職人の前城勝さん。

カラーはベーシックにスエードでいく予定だったのですが、春に出すならブラックが使いやすいのでは?という意見が出て、ブラックに決定。岡さんと一緒に企画したポストマンシューズと同じ、光沢のあるブラックスピネルを選びました。この革はフォルムはきっちりときれいに出るのに、履き心地はやわらかいのが魅力です。

ソールは、ダークブラウンをコーディネートしてシックな印象に。ほどよい厚みのあるラバー素材で、衝撃を吸収します。少し重さはありますが、その分しっかり丈夫です。

フォルムもカラーも申し分なし、これで完成ですね!と山猫がOKを出したところへ、NISHIYANが「どうしても!」とこだわったのが靴紐。当初のサンプルで合わせていた丸紐が「少し、、スポーティーすぎる」とのことで、太さや形状などを細かく指定、なんと4枚もの資料を作って熱烈にプレゼンしてくれました。

たかが靴紐、されど靴紐。完璧な出来上がりになるまで決して妥協しないNISHIYAN(左)の熱意を、岡さん(中)と森下さん(右)がしっかり受け止めてくださいました。

その理想を叶える靴紐を岡さんが探してくださって、太めの平紐に変更。最終的にはNISHIYANも納得の仕上がりに。靴のボリュームに負けない太めの靴紐のおかげで、全体のバランスが良くなり、完成度がアップしました。

スエードよりも、ぐっと足もとがしまって見えるのがブラックスピネル色のいいところ。春らしいパステルカラーのコーディネートも、足もとに黒を合わせると引き締まります。トラッドにまとめるのはもちろん、カラフルなソックスを合わせて、思いっきりカジュアルに履きこなすのもおしゃれです。

名品「ポストマンシューズ」の系譜となるモカシンシューズ。ほっこりナチュラルなモカシンを、光沢のある本革素材で大人っぽく仕上げています。アウトドアすぎず、街履きっぽい雰囲気がおしゃれ。足もとにボリュームが出るので、着こなしもバランスよく決まりますよ。

完璧フォルムの超人気シューズに、ネイビーの新色が登場!

そして最後は、昨シーズンの大ヒット作となったTストラップローファーです。こちらは、長田の靴工房の2代目社長・水谷義臣さんと一緒に企画しました。

2023年夏にデビューしたTストラップローファーは、革靴のきちんと感がありながら、甲のメッシュで抜け感もあってちょうどいい!と大好評を博しました。これまでカジュアルな靴を多く手掛けてきた水谷さんは、かっちりとした革靴を作るのになかなか苦労されながらも、何度も修正を重ねて、パーフェクトな仕上がりに達しました。(試し履きのスタッフの意見を何度も確かめながら、丁寧に修正されていたのが印象的でした)

これまで合成樹脂や合成皮革のカジュアルなケミカルシューズを手掛けてこられた水谷さん。本革の扱いに苦戦しながらも、妥協せず美しいシューズに仕上げてくださいました。

そんなTストラップローファーは、山猫のまわりで履いてくれている人もたくさん。雑貨などを手掛けているプランナー・tomoもその一人で、すぐに「山猫さーん、これ買いました!」と見せに来てくれました。それから本当に大げさでなく、よく履いてくれています。

tomoは、フェリシモのライフスタイルブランド〈am&be /アンビィ〉の商品企画プランナー。お相撲と娘ちゃんが大好きなお母さん。日本職人プロジェクトリーダー山猫とは、いつも漫画『美味しんぼ』の傑作ストーリー話で盛り上がります。好きな食べ物は、チョコミント^^

この春に向けて新しいシューズの企画を考えているときにふと、そんなに気に入ってくれているなら、新色をtomoに選んでもらおうかなと思って、声を掛けてみました。以下、そのときの気持ちを、本人のコメントでご紹介します。

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2023年5月に届いてから、ほとんど毎日履いているTストラップローファー

その魅力は、なんと言っても合わせやすさ&履きやすさ。この靴に合わない手持ちの服、ある?ってくらい、なんにでも合います。

また、ソールが厚いおかげで少し身長が高くなるので、ロング丈のスカートが好きだけれど、ヒールのある靴は苦手!な私のドレスアップシューズとして本当にぴったりなんです。

そんな大好きなTストラップローファーの新作を考えてみない?と山猫さんに言われた時、大好きなアイテムの開発に関われるなんて!最高すぎる~!と大興奮。

見本帳を見て、いろんな色の靴を想像して、ネイビーを選びました。

メーカーさんが作ってくれた試作品を、山猫ともにチェックするtomo。「これ、、すばらしすぎです~」と連発してくれました。

今回セレクトしたネイビーは、少し青緑っぽい色が入っていて、暗すぎず、絶妙な色味。古着屋さんで出会ったようなニュアンスカラーが、ほかにはないかわいさ。
サンプルを初めて見たときに「そうそう!この色が欲しかった!」と思わず言ってしまいました。
レディーな雰囲気もあって、かっちりしたいけど、フェミニンさも欲しいときにぴったりだなと思いました。

朝バタバタしていると、コーディネートを考える時間が取れなかったりして、何も考えなくてもキマる必殺技みたいな小物があると本当に便利なんですが、このTストラップローファーは私にとってまさにそんな存在。

ネイビーってどうなの?合わせやすいの?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、白や黒の靴と同じくらい、なんにでも合います。
また、このネイビーは暗すぎない色で、青がしっかり出ているので、コーデを上品にまとめてくれます。
白いレースの靴下を合わせて、甘辛のバランスで履いたり。
ボーダー+チノパン+赤い靴下と合わせてトリコロールカラーとか……
白いデニムもいいな……
きれいめにも使いやすい色で、ふだんのコーデにプラスするだけで雰囲気を格上げしてくれると思います。

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tomoがネイビーを選んだのには、もうひとつ理由があります。
それがこちら。

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わが家には3歳の娘がいて、毎朝出かける前に玄関でコーディネートをチェックしてくれます。
Tストラップローファーを買ってからは、「ママ今日はどの靴はくの?」から「今日雨降る?」と聞かれるようになりました。
なんで?と聞いたら、「雨じゃない日は海のお靴はいて!」と言って、このTストラップローファーを指定されます。
なんと、私だけでなく娘もこの靴を気に入ってくれていたようです。
でも、海のお靴ってどういうこと?と思ったら、底敷きに山猫さんがデザインした船のロゴがあって。

これを見て、娘はこの靴を海の靴と呼んでいたのです。
ということで、わが家ではTストラップローファーは海の靴と呼ばれています。

長田の職人靴のロゴにあしらったいかりのマークを見て、娘さんはTストラップローファーを「海の靴」と命名。

そんなエピソードをもとに、今回海の色をイメージしたネイビーをセレクト。私の中では「ラメール ネイビー」と呼んでいます。ラメールはフランス語で「海」という意味。
海の色って、季節や地域によって全然違うと思うのですが、このネイビーはなんとなく穏やかな春の海を想像させるあたたかな色味だなと思いました。
足もとは、鏡の前に立たなくても自分からよく見える場所。お気に入りの靴がふとした瞬間に目に入るととってもうれしい気持ちになれます。ぜひ、この靴でいろんなところへお出かけしてください。

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Tストラップシューズを愛してやまない、tomoならではのカラーコーディネート。いつもの着こなしも、青いシューズを合わせるだけで印象がガラリと変わります。
赤やオレンジなどビビッドなトップスにも負けない存在感があるので、思い切ってカラフルなコーデを楽しんでみてください。
同じトーンでなじませても素敵ですが、あえて青色が際立つような着こなしもおしゃれ。
白ソックスを合わせれば青色も映えて、ボトムも合わせやすくなるのでおすすめです。

【春】

ボーダー+デニムのカジュアルスタイルに合わせて。
スニーカーだとカジュアルになりすぎる時にも、
このTストラップシューズがぴったり。

大きめえりのブラウス+黒ワンピでレディーな気分のときには、
Tストラップシューズのかっちりとしたフォルムが
コーデをピリッと引き締めてくれます。厚めのソールのおかげで
ロング丈のワンピースが着やすいのもうれしい!

また、私は「元気が欲しいな~」と思った時、
好きな色を取り入れた”効かせ色コーデ”をします。
ビビッドなカーディガンやカラーソックスを合わせても、
トラッドなシルエットのシューズのおかげで、
派手になりすぎず程よくまとめてくれるのがお気に入りです。

【夏】

差し色にピンクを合わせるコーデが大好きで、
ネイビー×ピンクの組み合わせはもはや鉄板!
色がかわいいので、スタイルはあえてボーイライクにするのが好みです。
ラインソックス+Tストラップシューズの男の子っぽさがお気に入りです。

クラシックなギンガム開襟ワンピースに合わせれば、
レトロになりすぎず今っぽさも香るシックなコーデに。

アクティブな印象のデニムサロペットと合わせれば、元気な印象のコーデが大人顔に。
Tストラップからちらりと効かせ色をのぞかせて、靴下で遊ぶのも楽しいです。

【秋】

グレンチェックのジャケットと、グレーのプリーツスカートが
優等生顔なコーデに合わせて。こっくりカラーのオレンジなど、
カラータイツとの組み合わせも秋らしくて素敵です。

フリルやレースを使った甘めブラウスを黒のパンツで引き締めたコーデの仕上げに
かっちりしたTストラップシューズを合わせると甘辛のバランスがちょうどよくなって
本当になんにでも合う靴だなあ、と実感します。

ソールが厚めで、たくさん歩く日にもぴったりなので、
街歩きのときにもこの靴を選びます。少し青緑っぽいネイビーなので
カーキのパンツとも好相性!

【冬】

冬は「コートを着ればなんとかなる!」の気持ちで、
インナーはとりあえずその辺にあるもので……な日も。
そんなときにも、この靴を履けば足もとがきれい目に仕上がるので
ラフすぎないコーデにしてくれるのがうれしいポイント。

ニット+ワイドなチノパンでリラックスしたコーデの時に、
足もとがきれい目だとカジュアルになりすぎないのがありがたい~!
カジュアル派のドレスアップシューズとして頼りになる一足です。

黒いワンピースもよく着るのですが、足元まで黒にすると
すこし重たくなってしまう印象があるので、あえてネイビーを合わせて
抜け感を作っても素敵だなと思います。
Tストラップから見えるソックスも◎。
重たくなりがちな冬のコーデのバランスを整えてくれるシューズです。

しっかり厚みのあるラバーソールで、履き心地も抜群。足全体をすっぽり包み込むから歩きやすく、甲のメッシュとストラップの肌見せでほどよく抜け感もあります。秋冬はタイツやソックス合わせで、春夏はカバーソックスや素足で履いても。

もう一色、前回も人気だったブラウンも登場します。こちらはベーシックなカラーリング。何に合わせてもしっくりおさまります。

どこから見ても、パーフェクトに美しいフォルム。そして、本革靴なのに想像を超えるやわらかな履き心地に、初めての方はきっとびっくりすると思います。

スカート、パンツ、何にでも合わせやすい万能シューズ。かっちりしつつもほどよい抜け感があり、足もとからコーデが垢抜けます。困ったときはこれを履けば解決!と言っても過言ではないほど、とにかく使える一足です。

長田の職人靴シリーズは、デザインのバリエーションはさまざまでも、快適でやさしい履き心地はどれも共通。厳しい試し履きのプロが太鼓判を押すまで妥協せず、本当にストレスのない履きやすさを追求しています。まだ履いたことがない方も、革靴があまり得意ではない方も、ぜひ一度、足を入れてみてください。きっとその履き心地に、驚くと思いますよ。

靴デザイナーの理想で作った 職人本革のレジェルテシューズ〈ブラック〉

¥18,800 ( +10% ¥20,680 )

靴デザイナーの理想で作った 職人本革のレジェルテシューズ〈ホワイト〉

¥18,800 ( +10% ¥20,680 )

長田の靴職人が作った 職人本革のモカシンシューズ〈ブラックスピネル〉

¥21,000 ( +10% ¥23,100 )

靴デザイナーの理想で仕上げた 職人本革のTストラップローファー〈ネイビー〉

1足 ¥14,800 ( +10% ¥16,280 )

靴デザイナーの理想で仕上げた 職人本革のTストラップローファー〈ブラウン〉

1足 ¥14,800 ( +10% ¥16,280 )

日本のモノづくりを通してたくさんの素敵な物語を伝えるために続けてきた「日本職人プロジェクト」。2004年のスタート以来、様々な魅力的な方の想いと共に「物」語るアイテムを誕生させてきました。

プロジェクトリーダー 山猫

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