神戸・長田の職人さんの丁寧な仕事が光る、魅惑のラインナップ。

こんにちは、フェリシモ日本職人プロジェクトのリーダー・山猫です。

この〈&Stories / アンドストーリーズ〉シリーズでは、「誰かの物語から立ち上がるモノ作り」をコンセプトに日本製のアイテムをラインナップ。1人ひとりの中にある、小さいけれど熱烈な「好き」「欲しい」を叶えることで、世の中にはないモノが生まれます。

この秋は、「PASSIONE(パッショーネ)」がキーワード。〈&Stories〉のアイテムはすべて、人の“情”と“熱”から生まれています。今回はそのモノづくりの原点に焦点を当てた逸品たちをそろえました。日本職人プロジェクトがスタートして18年。情熱から生まれたいくつものアイテムは、今では色とりどりの果実のように豊かな実りになっています。

夏から秋へと季節が移ろう頃、心にふっと火が灯るような、誰かの情熱を受け取るような、そんなモノとの出会いをお届けします。目を奪われるもの、惹かれるものとの一期一会を、ぜひ楽しんでください。


今回ご紹介するのは、秋から冬のお出かけを楽しくするシューズたち。靴のまちとして知られる神戸・長田の職人さんたちの熱意と、丁寧な仕事ぶりが感じられるものばかりです。足もとのおしゃれを変えるだけで、気分も着こなしも一新! 心ときめくラインナップを、たっぷりご紹介します。

履き心地とデザインにこだわって、みんなで作る「最高の一足」。

神戸市長田区にある靴メーカーの社長・岡実さんは、山猫の「長田の職人さんに、日本製の本革靴を作って欲しい」という夢を叶えてくれた方。ケミカルシューズが主流の長田で、本革靴が製造できる準備を数年かけて整えてくださいました。そのおかげで今では、前城さんなど腕のいい職人さんと共に、たくさんの革靴を手がけるまでになっています。


靴作りのまちで、気持ちを込めた靴づくりを支える職人の前城勝さんとその奥様。

靴メーカーの社長・岡実さん(右)と、靴デザイナーの森下愛さん(左)の新作も含めた4点登場します。

長田で作る靴の特徴は、とにかく履き心地が良くて歩きやすいこと! 岡さんと作っている靴は、職人さんたちと共に、日本人の女性の足に合う理想の形をめざして、何度も試行錯誤して完成させた原型を使っています。この原型が本当によくできていて、甲高・幅広の足も心地よく包み込むのに、見た目はすっきりスマート。内側は部分的に豚革を使うモノなどあって、とにかくこだわりがぎっしり詰まっているんです。(私たちの日本職人プロジェクトで開発する革靴のほとんどが、この原型を基本に制作しています)

原型は基本的に同じものを使いますが、バリエーションはローファーからブーツまでいろいろ。履きやすさは担保しつつ、履いたときに美しく見えるデザインにも妥協せず、「足首はもうちょっときゅっと締めたい」「タッセルは太めの方がいいかも」などなど、細かい部分まで調整を重ねます。靴はちょっとしたことで印象が大きく変わってしまうので、そこはとことんこだわって。デザイナーさんとともに細かく詰めていきます。

試作品が完成したら、最後は社内で試し履き。担当してくれている試し履きスタッフの厳しい意見もしっかり反映させながら、みんなで最高の一足を作っています。(ちなみに、この試し履きスタッフのNさんのチェックが本当に的確で……。彼女に「いいね、最高!」と言ってもらえると、一同ホッとします)

気分が上がる、ボタンアップブーツのエレガントな足もと。

岡さんとはレースアップシューズに始まり、ローファーやブーツなどさまざまなバリエーションを作ってきましたが、その中でもちょっと異色なのが、今回ご紹介するボタンアップシューズ。足を包む部分は革靴で、甲から上はスエード素材になった、切り替えデザインが特徴。小さな金色ボタンをあしらった上品な佇まいで、どことなく英国貴族を思わせるクラシカルなブーツです。

このブーツをリクエストしたのは、ヴィンテージアイテムを愛するプランナーMOE。これまでにないデザインなので、カタチにするのは難しいのでは……と山猫は密かに心配していたのですが、さすが長田の職人さん。何度か調整を重ねて、理想的な美しいフォルムを完成させてくださいました。

初代はブラックでデビューしましたが、この秋はブラック×グレーのバイカラーになりました。バイカラーにしたことで切り替えデザインがより際立って、履いたときの魅力がアップ。サンプルを会社の廊下に置いていたところ、さっそく「これいいね!」「いつ発売?」とたくさん聞かれました。

品よく並ぶ金色のボタンが、足元のさりげないアクセントに。ロングスカートやパンツの時も、裾からちらりとバイカラーが覗いておしゃれです。

革靴の部分も、他の長田メイドの本革靴と同様、スニーカーのような履きやすさ。甲高・幅広の足もすっぽり包み込んでくれます。金色ボタンは飾りなので、脱ぎ履きするときはサイドファスナーでスムーズに。ヴィンテージのような雰囲気がありつつ、機能は現代的なのが魅力です。

よりクラシカルに進化したボタンアップブーツは秋の気分にぴったり。フレアスカートやチェックのパンツ、デニムなど、何を合わせても上品な足もとに。エレガントに、秋のお出かけを楽しんでください。

360度美しい、ヒロインになれるウイングチップブーツ。

続いては、長田の本革靴シリーズの中でも名品と言われるウイングチップブーツ。これまで手がけてきた人気モデルのいいところを上手に取り入れた、集大成的なアイテムです。

足首がきゅっとくびれた美しいフォルム、上品な編み上げデザイン、トゥを彩るステッチや穴飾りなど、どこから見てもパーフェクトな仕上がり。つま先にアクセントがあるから、長いパンツやスカートの時も足もとが映えます。この穴飾りは「ウィングチップが好きなんです」という靴デザイナー・森下愛さんのこだわりです。

森下さんは、いつも日本職人プロジェクトメンバーのリクエストを汲み取って、しっかり靴に落とし込んでくださる、頼りになるデザイナーさん。ウィングチップ風の飾りを施したことで、ベーシックな編み上げブーツがぐんとおしゃれになりました。

今回は、初代モデルがデビューした時のレッドブラウンを復刻。赤みのある落ち着いたブラウンだから、大人っぽい印象に。モードな黒系のコーデに合わせれば軽さが生まれ、ナチュラルな白系に合わせてもなじみます。茶色の靴はほっこり見えがちですが、この色なら大丈夫! 履いてみると想像以上におしゃれなので、普段は黒靴を愛用している方にもおすすめです。

足元がすっきり見える細身のフォルムだから、メンズライクな編み上げデザインも上品な雰囲気。やわらかい本革が足を心地よく包み込んで、窮屈感もありません。普段履いているスニーカーの代わりにこのブーツを履くだけで、いつもの着こなしがドラマチックに一変!物語のヒロインのような気分でお出かけが楽しめます。今年の秋はぜひ、ブーツのおしゃれにトライしてみてください。

鳥の羽のような装飾がポイント! 足どりも気分も軽やかに。

続いてご紹介するライトステップシューズも、森下愛さんが手掛けてくれたもの。実は森下さん自ら「こんな靴を作りたくて」と提案してくださいました。森下さんご自身のこだわりが詰め込まれた初代モデルは、圧倒的な履きやすさで大人気に。本当にたくさんの方に支持していただきました。

Tストラップが足を上品に彩るこの雰囲気は、「絶対秋に似合うよね」という話になり、今回再登場することに。新たに中敷を素敵なワイン色に変えて、気分も新たにデビューします。(履いてしまうと見えませんが……金色の箔押しが映える美しい中敷です)

ポイントは、足元に抜け感を生むTストラップ。幅広の足をすっぽり包み込みつつ、ノーズを少し長めにすることで足をほっそり見せてくれます。秋冬コーデにも軽さが生まれて、ソックスやタイツとのコーディネートも楽しめます。

そして、森下さんのこだわりがつま先の装飾。鳥の羽のようなW文字のステッチに、メダリオン(穴で描いた図形)をあしらった、トラディショナルなデザインです。つま先に装飾をあしらうことで、長めのノーズでものっぺりせず、ボトムスから見えた時にもリズムが生まれます。

定番のブラックは、上品&エレガントな王道スタイル。どんな着こなしもとことん品よく、美しく見せてくれます。ワンピースなどフェミニンなスタイルはもちろん、デニムなどカジュアルな着こなしにさりげなく合わせても。白いソックスでクラシカルにまとめたり、赤いタイツでドラマチックに盛り上げたり、足もとの色遊びも楽しめます。

新登場のレッドブラウンは、とにかく守備範囲の広いカラー。日常のコーディネートに合わせやすく、普段使いに大活躍してくれます。シックで大人っぽいカラーだからほっこりしすぎず、モードにもナチュラルにもなじみます。このブラウンはすごく使えるカラーなので、一足あると本当に便利ですよ。

ほどよいヒール高さで歩きやすく、ライトステップの名前通り、足どりも軽やか。ご機嫌な履き心地で、いろんなところに連れて行ってくれます。

本革×サテン生地のぽってりサボで、足もとに絶妙のこなれ感。

最後は、ぽてっとしたフォルムがかわいいパニー二サボ。こちらも同じく長田にある靴工場の2代目社長・水谷義臣さんと一緒に作りました。


製造工場を案内してくださる水谷さん(左)。右は、水谷さんの工場の靴デザイナー・村上峻一さん。

このサボはもともと、水谷さんの工房の自社ブランドで展開していたものがベース。水谷さんが持って来てくださったのを試しに履かせてもらったところ、びっくりするほど履き心地が良かったので、〈&Stories〉のスペシャルモデルを作らせてください!とお願いしたのが始まりでした。


ひと工程ずつ丁寧な仕事を経て、一足一足完成させていきます。モノづくりの現場がすごくいい雰囲気だったのも、水谷さんにご依頼した決め手でした。

3代目となる今回のモデルは、ぐっとシックな2色をまとって登場。ぽっこりボリュームのあるかわいい雰囲気を、ニュアンスカラーで大人っぽくブラッシュアップしています。サボのラフな感じはそのまま、素材を本革にすることで絶妙のこなれ感に。垢抜けたおしゃれっぽい足もとを作ってくれます。

ストラップは、ほんのり光沢のあるサテン生地に。この上品なつや感も、こだわりのポイントです。見た目がかわいいだけでなく、かかとをホールドするのでカパカパせず歩きやすいというメリットも。

足をすっぽり包むボリュームのあるフットベッドと、厚みのあるシャークソールで、履き心地も上々です。秋冬はソックスやタイツを合わせて、春夏は素足でと、オールシーズン活躍します。

こっくり深みのある色がかわいいショコラ。いつもの定番コーデの足元に合わせるだけで、こなれた感じを演出してくれます。

プロモーション用のモデル撮影では、マスタード色のワンピースとコーディネート。茶色なので、ナチュラル系のカラーによく合います。ぽってりボリュームがあるから、秋冬のニットやコートなど重たいものに合わせてもバランスがとれます。春夏は素足でさらっと履くのがおすすめ。一年中活躍してくれます。

カーキは、打ち合わせや撮影でも「これいいですね!」と声が上がったおしゃれカラー。黒系にも茶系にも合わせやすい上に、足もとをモードな感じにまとめてくれるところが魅力です。

らくな履き心地なのに、きれいめのシャツワンピースにも合うところが魅力。スニーカーの代わりに足もとにプラスして、今年の秋はいつもと違うおしゃれを楽しんでみてください。

長田の職人さんたちと靴作りを始めて、皆さんのセンスや技術がメキメキ上がっているのを実感しています。こうやって一緒に品質を高めていけるのも、このプロジェクトの楽しみのひとつ。積み上げてきたものを大切に、またこれからのモノづくりにフィードバックしていきたいと思っています。

長田の靴職人とプランナーMOEが作った 職人本革遣いのボタンアップブーツ〈ブラック&グレー〉

1足 ¥27,000 ( +10% ¥29,700 )

靴デザイナーが欲しかった 職人本革のライトステップシューズ〈レッドブラウン〉

1足 ¥17,000 ( +10% ¥18,700 )

靴デザイナーが欲しかった 職人本革のライトステップシューズ〈ブラック〉

1足 ¥17,000 ( +10% ¥18,700 )

長田の靴職人が作った 職人本革のウィングチップブーツ〈レッドブラウン〉

1足 ¥27,800 ( +10% ¥30,580 )

長田の靴職人が作った 職人本革のパニーニサボシューズ〈オリーブ色〉

1足 ¥13,500 ( +10% ¥14,850 )

長田の靴職人が作った 職人本革のパニーニサボシューズ〈ショコラ色〉

1足 ¥13,500 ( +10% ¥14,850 )

日本のモノづくりを通してたくさんの素敵な物語を伝えるために続けてきた「日本職人プロジェクト」。2004年のスタート以来、様々な魅力的な方の想いと共に「物」語るアイテムを誕生させてきました。

プロジェクトリーダー 山猫

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