タイプは違えど、履き心地の良さは間違いなし。

こんにちは、日本職人プロジェクトのリーダー山猫です。
日本のモノづくりを通して、たくさんの素敵な物語を伝えるために続けてきた「日本職人プロジェクト」。誰かの「好き」「欲しい」をカタチにした、ここにしかないプロダクトを生み出しています。

2022年秋にお届けするアイテムは、「沁みる、馴染む」がキーワード。一瞬目にしたものが心に残って、あとから思い出すことがありませんか。それは、美しさもあれば、偏った魅力だったり、突出した存在感だったり。素の日常を生きるなかで、自分の心に響くものを素直に受け止めるのは、とても素敵なことだと思います。心に沁みる愛おしいものが、いつしか暮らしに馴染んでいく、そんな秋を楽しんでください。

今回ブログで紹介するのは、靴の町として知られる神戸・長田メイドの靴。まったくタイプの違う3足ですが、どれも履き心地は間違いなしです。

ブラウンのポストマンシューズは、まろやかな印象

ケミカルシューズの製造で知られる神戸・長田で、本革靴の製造にチャレンジしたいと考えたのが約10年前。以前からお付き合いのあった靴メーカーの社長・岡実さんにお声を掛けたところ、準備を整えてくださって、2014年に「長田の本革靴」プロジェクトがスタートしました。(実際に最初の商品が形になったのは2016年でした)

岡さんと一年以上の時間をかけて作り上げた木型(靴の形のもとになる原型)は、甲高・幅広さんでも履きやすく、足にフィットしてとても快適。革靴とは思えない、スニーカーのような履き心地を実現することができました。おかげで「長田の本革靴」は人気シリーズに成長し、ブーツやサンダルなどさまざまなアイテムが生まれています。

そんな岡さんが、「いつか作ってみたいと思っていたんです!」とおっしゃったのが、ポストマンシューズ。郵便配達員が履いていた丈夫で歩きやすい靴が由来のシューズを、日常のファッションに合うようにブラッシュアップしようと企画しました。

その時の詳しい基本の制作秘話はこちらに。

靴メーカーの社長・岡実さんとデザイナーの森下愛さん。
いつも生産を見越して試作品を作ってくださる前城勝さん。

シンプルなデザインだけに、おしゃれに仕上げるのが難しく、なんと試作は7回。岡さんとお付き合いの長い靴職人の前城勝さんが、何度も何度も試作品を作ってくださいました。そのおかげで、完成したポストマンシューズは本当に美しい出来栄え! どこから見ても完璧なフォルムに仕上がり、たくさんの方に履いていただくことができました。

初代の黒色のポストマンシューズ。革靴のきちんと感がありつつも、スニーカー感覚で履ける気軽さもある万能シューズ。

初代はブラックスピネル色でデビューしましたが、実は試作の段階ではブラウンを作っていました。それを見た、色選びに定評のある日本職人プロジェクトの「色王」ことNISHIYANが「山猫さん、ポストマンシューズの一般的なカラーは黒だから、最初は黒がいいのでは?」とアドバイス。山猫もなるほど!と納得し、美しい光沢のある黒色の革で初代を作り上げました。

完成した初代ポストマンシューズを友人や知人に試し履きしてもらったところ、黒色も好評ながら、「この靴のこげ茶系があったら買いたいです!」というコメントもたくさん。フェリシモの手づくりブランド<クチュリエ>担当のプランナーTENちゃんも、「これの茶色があったら即買いよ、即買い」と言うのでサンプルのブラウンを見せたところ、「あ、これ買うわ~!」と即答。TENちゃんはふだんから茶色の革靴を愛用しているので、彼女のひとことは信頼できます。その言葉に背中を押されて、第2弾はブラウンを出そう!と決めました。

色を変えることで雰囲気が一変!上品な色味に、ソールの切り替えやステッチがさりげないアクセントになっています。

高級感のあるマホガニーブラウン色のレザーであつらえたポストマンシューズは、秋らしいシックな印象。黒よりもあたたかみのある印象で、履く人をまろやかに見せてくれます。茶色派の人にも満足してもらえる、完成度の高い一足になりました。

こっくりと深みのある、まろやかなカラー。ボリュームがあるので、着こなしもバランスよくまとまります。

王道のかっこよさをそなえたブラックスピネルと、落ち着きと品格を感じさせるマホガニーブラウン。どちらもそれぞれの魅力と美しさがあります。ぜひお好みや、なりたいスタイルで選んでください。

ヒロイン気分になれる、クラシカルなボタンアップブーツ

続いても、岡さん・前城さんに作っていただいた靴。プランナーMOEが企画した、クラシカルなボタンブーツです。

ある日のこと、MOEが「山猫さん、今までにないクラシカルなブーツにチャレンジしていいですか?」と見せてくれたのが、古めかしいボタンブーツ。イギリスのヴィクトリア時代の靴をイメージソースにしたもので、アンティークやヴィンテージを愛するMOEらしい提案です。ただ、形にするのはなかなか難しそうだなあ……と山猫は思いながら、MOEさんと一緒に靴メーカー社長の岡さんとデザイナーの森下さんに相談してみることにしました。

試作品を依頼するときにお願いしたのは2つ。
・靴部分はレザーに、足の甲から足首にかけてはスエード素材の切り替えに。
・ヴィクトリアンスタイルの象徴のボタンは脱ぎ履きしにくいので、飾りにしてファスナーで着脱できること。
レザーとスエードの切り替えを立体的に縫製できるかなど、ドキドキしながら試作品が上がってくるのを待ちました。

新モデルを作る際は、まず森下さんがデザイン画を作成し、それを日本職人プロジェクトメンバーが確認してOKを出したのち、岡さんが長田の靴工房に制作を依頼するという流れ。靴工房の社長の前城さんは毎度「おお、今度はそうきましたかー!」と言いながら、試行錯誤して試作品を作ってくださいます。そんなやり取りをして1ヵ月半後に上がってきた最初の試作品を、社内で靴チェック専任のスタッフが試し履きし、履き心地などをチェックします。
この試し履きをしてくれるスタッフは、フェリシモのあらゆるブランドの靴の試作品をチェックしているので、アドバイスが的確。それをまた細かく確認し、岡さんと森下さんに伝え、前城さんが改良した試作品を作り、完成を目指します。

デザイン画の作成を担当してくれている森下さん。
ご夫婦で靴工房を営まれている前城さんが、試作品を作ってくださいます。

今回のブーツも同様の工程で上がってきた試作品を、スタッフに試し履きしてもらいました。「かわいい見た目。珍しいデザインですね!」と言ってもらったのですが、履き心地やシルエットはまだまだ改良の余地あり……ということで、そこから全体のバランス、ボタンの大きさや位置などを微調整。1ミリ単位の修正を繰り返した結果、完成したモデルは誰もが納得するデザインと履き心地になりました。

どこから見ても、完璧にエレガントなシルエット。しかも見た目とはうらはらに、履き心地はまるでスニーカーのようにやわらかく、甲高・幅広の足も窮屈感がなく包み込みます。本革のブーツを履いているとは思えない心地よさに、初めての方はきっとびっくりすると思います。

スエードにあしらった金色の飾りボタンは、足元に華を添えるアクセント。小さめのボタンを品よく5つ並べました。サイドにファスナーがあるから、脱ぎ履きもスムーズ。足首部分はやわらかなスエード素材なので、歩きやすいというメリットもあります。

合わせやすいショート丈に安定感のあるヒール。スエードに映える金ボタンは、小ぶりながら存在感のある輝き。

スカートに合わせるとエレガント、パンツに合わせるとキリリとマニッシュに。合わせるものによって印象が変わるのも魅力です。どんな着こなしも品よくまとめてくれるのは、クラシカルなブーツならでは。ほかではなかなか見かけない、珍しいデザインだと思います!

いつか何かの物語で見たようなクラシカルなブーツは、履くだけでヒロイン気分に。

ヴィクトリア調を思わせる美しいブーツは、心静かに過ごしたい秋の気分にぴったり。美術館に出かけたり、カフェでくつろいだり、公園を散歩したり、秋のお出かけを素敵に彩ってくれそうです。

レザー×サテンで大人っぽい、おしゃれする日のサボ

3つ目は、同じく長田にある靴工房とコラボしたサボ。社長の水谷さんが何年も前から大切に、自社ブランドで育ててこられたアイテムです。

打ち合わせの際にサンプルを試し履きさせてもらったところ、足を入れた瞬間、あまりの履きやすさにびっくり。スタッフ内でも「足指が広がって気持ちいい」「どこまでも歩けそう」と大絶賛でした。この快適な履き心地を生かしつつ、街でも履けるおしゃれなデザインにしたい!と思った山猫。水谷義臣さんの靴工房のデザイナー・村上峻一さんに、日本職人プロジェクトとのコラボバージョンをオーダーしました。

人柄も、ものづくりへの熱意も素敵な社長の水谷義臣さん(左)。デザイナーの村上峻一さん(右)は、サボを大人っぽく変身させてくださいました。

そして誕生したのが、スエードレザーとサテン生地で大人っぽく仕上げた初代モデル。ぽっこり愛嬌のあるフォルムと履きやすさはそのまま、街にもお出かけできるデザイン性を高めました。イタリアのホットサンド・パニーニに似ていることから、名前は「パニーニサボ」に。ラクチンなうえにおしゃれなパニーニサボは、おかげさまで大好評でした。

スエード素材の初代パニーニサボ。コーデに抜け感をつくるおしゃれアイテムとして人気を集めました。

第2弾となる今回は、光沢のあるレザーでさらに洗練度アップ。色もブラックを選び、モードな香りがただよう仕上がりになりました。
実は、水谷さんにお願いして作ってもらった試作品はブラック、ブラウン、グレージュの3色。社内の他のプランナーにも意見を聞き、迷いに迷った結果、満場一致でブラックをデビューさせることに決めました。

レザーもサテンもブラックで統一。かっちり感が増し、より街履きスタイルに進化しました。

ブラックを選んだのは、どんなコーデにも迷いなく履けるところが決め手。デニムにもスカートにも合わせやすく、きれいめにもマニッシュにも似合います。サボはらくちんなのでご近所用、みたいになりがちですが、パニーニサボはおしゃれして街に出かけられる見栄えです。
足もとをサボにすることで抜け感が生まれ、こなれた印象に見えますよ。春夏は素足で、秋冬はタイツやソックスを合わせて、オールシーズン活躍します。

光沢のあるサテンストラップはほどよい伸縮性で足にフィット。パカパカしないから快適に歩けます。

サメの歯のようなシャークソールは屈曲しやすく足の動きに沿いやすいので、歩きやすさもばっちり。適度なボリューム感で厚手の秋冬アウターともバランスが取りやすく、履くだけでおしゃれ上級者な雰囲気が漂います。

すいすい歩けるシャークソールは、ほどよい厚みでさりげなくスタイルアップもかなえます。

長田の本革靴は、革靴が苦手な人こそ履いてほしい

いつも日本職人プロジェクトのいろいろなリクエストに、真剣に応えてくれる靴メーカーさんや職人さん。信頼できる人たちとのつながりのおかげで、長田メイドの本革靴を作ることができています。

私たちと職人さんの間を上手につないでくれる岡さん、理想を形に落とし込んでくれるデザイナーの森下さん、難しいオーダーにも細やかに応えてくれる靴職人の前城さん、自社工場の職人さんとブランドを大切にする社長の水谷さん、その期待に応えようとがんばるデザイナーの村上さん、そして実際の製造を担当してくれる現場の職人さんたち。たくさんの人の手と想いを経て生まれた靴が、足もとからご機嫌な毎日を支えます。

そして何より、本当に履き心地がいいので、まだ履いたことのない方はぜひ体感してほしい、、、と心から思います。

次回は、日本職人プロジェクトの縁の下の力持ち! 鞄プランナー兼デザイナーの小林弓子さんが手がけてくださったお財布と鞄の新モデルをご紹介します。お楽しみに!

長田の靴職人と靴デザイナーが作った 職人本革のポストマンシューズ〈マホガニーブラウン〉[本革 靴:日本製]

¥19,580(税込み)

長田の靴職人とプランナーMOEが作った 職人本革のボタンアップブーツ〈クラシックブラック〉[本革 靴:日本製]

¥26,400(税込み)

長田の靴職人が作った 職人本革のパニーニサボシューズ〈ブラック〉[本革 靴:日本製]

¥14,850(税込み)

日本のモノづくりを通してたくさんの素敵な物語を伝えるために続けてきた「日本職人プロジェクト」。2004年のスタート以来、様々な魅力的な方の想いと共に「物」語るアイテムを誕生させてきました。

プロジェクトリーダー 山猫

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