「馬革」ってちょっと珍しいですよね

こんにちは、日本職人プロジェクトリーダーの山猫です。
このブログでは、「ストーリーのあるモノと暮らし」をテーマにした『Stories』の新カタログから、物語のあるアイテムをピックアップしています。

『Stories』シリーズは、誰かの「こんなの欲しい」をカタチにしています。ひとつひとつに物語を秘めた、特別なものばかり。その物語は、手にした人のもとで、また新しい物語をつむいでいきます。この春は、毎日をちょっと素敵にする「春まじない」をテーマにセレクト。春から始まる毎日をイメージしながら、あなただけの物語を見つけてください。
第5回目は、馬革で誂らえたウォレットショルダーをご紹介。手軽で身軽なお出かけをかなえる、思わずギャロップしたくなるバッグです。

馬革って実はこんなに素敵! 軽くて、やわらかくて、身軽な春のお出かけにぴったりなんです。

依頼したのは、馬革専門のタンナーさん

馬革のアイテムを企画するに当たり、声を掛けたのは兵庫県姫路市の革なめし工房。馬革を専門に扱う、日本でも数少ないタンナーさんです。ちなみに、「タンナー」とは「皮」を「革」へとなめす加工(tanning)を行う 場所や人のことを言います。牛のなめし革と同じく、馬革も食用に飼育された馬の皮を活用しているんですよ。

こちらの工房がメインで手がける馬革は、銀面(革の表面)のキメが細かいのが特長。長年にわたって培われてきた馬革なめしの技術で仕上げられています。馬革はもともと靴の裏材として使われることが多かったのですが、なめし加工の技術が上がるにつれ、いろいろな用途が増えてきました。「コードバン」と呼ばれるお尻の一部分は、繊維が集中して丈夫なため人気が高く、お財布などが有名です。このコードバン以外の革は、実はやわらかくしなやかなのをご存じですか? その特徴を生かして、ライダースジャケットなどのウエアにもよく使われているんです。特にこちらのように腕のよい職人さんが手がける馬革は、一般的な馬革以上に幅広い用途に使われていて、工房には完成した製品サンプルとしてさまざまなデザインの馬革アイテムが展示されていました。

巨大な木製ドラムでなめし処理をほどこすことで、皮から革へ。たくさんの行程を職人たちが手際よく作業していきます。
工房の2階に展示されている馬革のライダースジャケット。このほかに、有名アーティストのステージ衣装に使われたレザージャケットなどもありました!

馬革だけに、駆け回りたくなる軽やかさ!

この上質の馬革で誂えたのは、お財布とポーチがひとつになったウォレットショルダー。馬革だけに、「ギャロップしたくなるような軽やかさ」をテーマに企画しました。
名前は「パルフェバッグ」。Parfait(パルフェ)とはフランス語の「完璧な」を意味します。すべての理想が完璧に叶えられた逸品は、お財布ひとつでのお出かけを実現させてくれます。
中を開くと、ファスナー付きコインケースや18枚収納できるカードポケットなど、たっぷり入って分類できるお財布仕様。内生地はすべりのよいナイロン素材で、小銭やお札もスムーズに出し入れできます。

余裕のある容量だから、スマートフォンや手帳、ハンカチなど、お出かけの必需品もしっかり収納。これひとつで、さっとお出かけできますよ。

バッグの見た目で、中身はお財布。お金やカードのほか、スマホや手帳など、お出かけの必需品がまとめて入ります。

革の風合いと発色の美しさを生かすため、あえてデザインはシンプルに。ミニマムに仕上げることで、よりスタイリッシュな印象が際立ちます。Tシャツなどにさらっと合わせても、ラフになりすぎずおしゃれに見えますよ。
ショルダーストラップは長さの調節ができるから、斜め掛けや肩掛けなど、スタイルに合わせてアレンジ自在。さらに、ストラップを外してお財布にしたり、クラッチ風に持ったりと、もはや5WAY??くらい、いろいろな使い方が楽しめます。

シンプルなのに、さりげない存在感。ポシェット、お財布、クラッチ……と、幾通りにも使えるところも魅力。

この美しい発色も、職人さんのなせる技

なめした革を染めるのも、タンナーさんの仕事。今回も、ニュアンスのあるむずかしいカラーを美しく表現してくださいました。
鮮やかな発色が魅力のターコイズブルーは、コーディネイトのさし色にぴったり。ビビッドなカラーも、馬革の上質な風合いで大人っぽい雰囲気にまとまります。開けたときの、内生地とのコントラストにもこだわりました。春から持つバッグは、思い切って明るいカラーを選ぶのも素敵です。

ターコイズブルー×えんじの大人な配色。開けたときもぐっとおしゃれな印象に。

モードな香りただようライトグレーは、どんな着こなしにもなじんでこなれた印象をつくってくれます。シックだけど地味じゃない、絶妙な色味にこだわりました。内生地は、相性のよいオレンジをコーディネイト。この組み合わせ、改めて見て、すごくおしゃれだと思います……!

ライトグレーとオレンジのコントラスト。閉じても開けてもおしゃれに見えるカラーリングを意識しました。

両手は自由に、足取りは軽やかに!

手ぶらで身軽に駆け回る! をテーマに企画したこのバッグ。当初は想定していませんでしたが、両手が自由に使えることで、手洗いやアルコール消毒がさっとできるという利点もあります(とは言え、春になるころには収まってほしいですが……)。
キャッシュレス決済がメインの方も、念のためお札や小銭を入れておくのに便利です。パスポートなどの貴重品を肌身離さず持ち歩けるので、時が来れば海外旅行のお供にもぜひ!

お届けは、春が訪れるころ。散歩も、買い物も、さっそうと軽やかに楽しんでください。

実際のサイズ感や革の素材感を見てみたい! という方は、こちらの動画をどうぞ。モデルの着用シーンや、素材のアップがご覧いただけますよ。

春から始まる毎日を、弾む足取りで軽やかに。パルフェバッグと一緒に、新しい日常をギャロップでいきましょう!

次回は、ラ・ヴィ・アン・ローズなバラのお財布をご紹介。春はお財布の替えどき、バラ色の人生を予感させるお財布が登場します。どうぞお楽しみに!

鞄職人が作った 馬革パルフェバッグ〈ターコイズブルー〉

1個 ¥16,280(税込み)

鞄職人が作った 馬革パルフェバッグ〈ライトグレー〉

1個 ¥16,280(税込み)

日本のモノづくりを通してたくさんの素敵な物語を伝えるために続けてきた「日本職人プロジェクト」。2004年のスタート以来、様々な魅力的な方の想いと共に「物」語るアイテムを誕生させてきました。

プロジェクトリーダー 山猫

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