編めば編むほどいとおしくなる、紙バンドのかごたち 〜後編〜

2021年10月8日(金曜日)

さまざまな素材でかごやバッグのデザイン、制作を手がける、かご作家の古木明美さん。前編ではかご編みとの出会いや魅力についてお話をうかがいました。インタビューの後編をお届けします。

暮らしから生まれる自由なものづくり

古木さんの過去の作品

北欧の香りが漂うすっきりとしておしゃれなアトリエには、著書で見覚えのある古木さんの作品がたくさん。そのほか、仕事道具を収納するカゴも、棚の引き出しも、よく見ればすべて古木さんが編んだもの。紙バンドの作品が日々の生活に自然になじみ、さりげなく存在感を放っています。


「紙バンドは軽くて丈夫なので、とても実用的。観賞用だけでなく、日常使いのバッグとしても、インテリアの収納グッズとしても長く楽しめます。また、特に四角いかごは一辺の長さを自由に設定できるので、部屋のすき間や収納スペースに合わせたサイズにアレンジできるんです。自分の暮らしにフィットするものづくりは、とても楽しいですよ」

古木さんの愛犬 ヒンメルくん(左)とミーアちゃん(右)


プライベートでは、二匹の愛犬、ヒンメルくんとミーアちゃんとの暮らしを満喫中。古木さんの著書やブログにもたびたび登場している二匹。取材日もその愛らしい姿を見せてくれました。
「機会があれば、犬グッズの本を出してみたいんです。趣味で犬のリードやハーネス、ベッド、キャリーバッグなども編んでいるんですが、それがすごく楽しくて。犬の体形によってサイズ展開が必要だったりと、これからの課題もありますが、いつか実現すればいいなと思いながら、空いた時間を縫っては愛犬グッズの制作をいろいろと楽しんでいます」

旅先で出会ったお気に入りのかごたち


クチュリエのキットでは、「結び」の技法を使った編みかごのデザインを企画されている古木さん。作品を上手に仕上げるコツを伺いました。
「結び編みは、ひたすら結ぶ作業を繰り返す編み方です。いちばん大切なのは、ひとつひとつの結び目を同じ形に仕上げること。そうすることで、組み合わさった時に美しく均一な編み目を生み出すことができるんです。慣れないうちは、力の加減によって結び目が不ぞろいになってしまうことも。まずはいきなり編み始めるのではなく、余分な紙バンドで結び目をいくつかバラバラに作ってみて、どれも同じように作れるようになってからかごを編み始めるのがおすすめ。いったん結び方を覚えてしまえば、あとは頭を空っぽにして集中できるのですごく楽しいですよ。私もよくお気に入りの動画を見ながら、リラックスして結び編みに没頭しています!」

かご作家 古木 明美さん
2001年より作家活動を始める。紙バンドを中心にさまざまな素材でかごやバッグのデザイン、制作を行い、本や雑誌、テレビへの出演、カルチャースクールでの監修、海外でのワークショップなど幅広く活躍。ウェブサイト「ぷるる工房」主宰。現在22冊の著書を発売中。 http://park14.wakwak.com/~p-k/

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結びのテクニックから生まれる表情に心がおどる。 軽くて丈夫なクラフトバンドでかごを作る人気キットに新シリーズが登場。2本・3本・4本結びのテクニックを組み合わせて美しい表情に仕上げます。いったん結び方を覚えてしまえば、たんたんと進められるのも楽しい。サイズや形もさまざまで、お部屋の整理や収納に大活躍しそう。

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