いとしい手づくり〜お気に入り服を染め直し。

2022年10月27日(木曜日)

お気に入りの洋服ほどしみができやすく、洗濯による色あせや日焼けをしやすいもの。 お出かけには着られなくなってしまった捨てられない洋服たちをいっそのこと、染め直してみよう!と思いつき、自宅でできる藍染めキットを購入しました。天然染料で肌にも地球にもやさしく、ずっとあこがれていた藍染め。カンカンに晴れた日、母とお互いに染めたいものを持ち寄り挑戦しました。

 

今回染めるのは、長く愛用して色あせてしまったチャイナシャツ。気泡が浮かぶ藍液の中へ浸して、色が入るように祈りながら染めていると、ふいに、22年前に進学のために上京し、 雑誌で何度も見てはあこがれていた代官山の洋服やさんで、ドキドキしながらこの服を買った時の記憶がよみがえってきました。シャツが染められ新たな色に生まれ変わるその瞬間、私に当時のことを思い出させてくれたのでしょうか。

母は色あせた帽子や服を染めていたのですが、その中には、数年前に私が縫った服が2着ありました。「また縫うよ。」と言っても、「これがいい。」と言いながら、うれしそうに染めていました。私がチャイナシャツと紡いできた思い出のように、私の知らないうちに母もその洋服との思い出が愛着になっているのかもしれない。それはまだこれからも続いていくのだなぁとうれしくなったのでした。 

片づけを終えて物干場に行って見ると、藍色が並んでピカピカと光って風に揺れていました。

手芸作家
越智 仁子
(おち さとこ)

布を使って主にオーダーメイドの1点ものを作るTE to MAとして活動中。自然豊かな田舎で作ることを楽しんでいます。 Instagram:@te_to_ma

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