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みんなでプロジェクトを応援!「バングラデシュの子どもに教育と夢を!」(認定NPO法人 国境なき子どもたち)

 はじめまして、国境なき子どもたちの久野です。アジアで最貧国の一つと言われるバングラデシュで子どもたちへの非公式教育を実施しています。2014年1月から1年間継続して子どもたちに教育を提供していけるよう、応募をさせていただきました。

今回のプロジェクトで行う支援は、以下の2つです。
1. 学校に通うことができない子どもたちへ非公式教育と情操教育
2. 子どもが学校に通えるように啓発活動

バングラデシュの子どもたちに教育と夢を!
 バングラデシュでは人口の3割以上が15歳以下の子どもたちですが、多くの子どもたちが児童労働に従事するなど、経済的・家庭的理由から学校に通うことができません。特に私たちが活動している南西部のデルタ地域、ボリシャルにおいては村の6割以上が農業や漁業を営んでおり、サイクロンなどの水害被害を受けやすい地域です。そのため、自然災害が発生すると漁船や家畜が流され、家計を助けるために子どもが働いたり出稼ぎを強いられたりする危険性があります。

 2007年のサイクロン被害状況調査のため現地を訪れたときも、船着き場で物売りをしていた子どもの半数は、サイクロンで学用品や制服を流されてしまったこと、親が生計手段を失ったことなどをきっかけに仕事を始めたと話していました。子どもの教育環境整備、また子ども自身、保護者への啓発活動の必要性が確認されたことで、2007年から弊団体はボリシャル管区ピロジュプール県にある5つの村で活動を開始しました。

子どもたちが子どもらしく過ごせるように
 対象の5つの村では、日曜日から木曜日まで(イスラム教地域のため金・土が週末になります)、算数、国語(ベンガル語)、英語を教えています。5歳から12歳の子どもたちが5村合わせて550人! 先生たちは子どもに寄り添い授業を実施し、通常の授業の他、音楽や絵画の授業、スポーツ大会も開催し、厳しい生活を送る子どもたちが子どもらしく伸びやかで楽しい時間を過ごせるよう心がけています。スポーツ大会は保護者や地域行政の方にも声をかけ、村をあげた一大イベントとなります。子どもたちにとっては得意なものを披露したり、保護者や村の人から応援されたり褒められたりする貴重な機会です。

授業の様子.jpg

(ラックスマンカティのサラウディン先生の授業はとても楽しそう。子どもたちは全身から声を張り上げて
例文を読み、先生の質問に答えています) 

音楽の授業.jpg(週に1日は歌の時間。となりの小学校に聞こえるほど大声で歌います。
「かっこう」の歌だって日本語で歌えます!)

絵画.jpg(子どもたちは風景画が好きなようでカラフルなバングラデシュの風景がセンターを埋め尽くしました。
みんな絵が上手!)

運動会.jpg(1年に1度の運動会!みんな裸足で一生懸命走ります)

 また、学習に遅れがみられる子どもには補習授業をしたり、欠席がちな児童の家庭訪問も実施、子どもたちがしっかり学習できるようサポートをしています。子どもの通学、学習には保護者の協力が不可欠なので、保護者に向け、子どもの権利、教育の重要性、児童労働や早婚に関する啓発活動を定期的に実施しています。その後、保護者がよくクラスに見学にくるなど保護者も子どもの通学に対し協力的になってきています。

ペアレンツミーティング.jpg(保護者とのミーティング。教育の重要性の他、児童労働や早婚についても取り上げます)

チャイルドクラブ.jpg(児童労働を学んだ子どもが都市に出稼ぎにでた友だちを呼び戻したこともあります)

皆様のご支援で子どもたちに学習資材を!
 この度申請をさせていただいたご支援で、非公式教育で子どもたちのテキスト、ノート、ペンの購入の他、豊かな人間形成に貢献する情操教育に必要な画材、スポーツ用具、楽器などを購入させていただきます。

1人でも多くの子どもたちの未来へ
 団体は農村部で子どもたちに教育、啓発活動を実施、同時に児童労働の根源となりうる貧困を緩和するために農村部での職業訓練・収入創出活動も行っています。また、農村部から都市部に流出したストリートチルドレンを対象としたドロップインセンターを首都ダッカで運営するなど、青少年の教育環境整備を目的とした包括的なアプローチのプログラムをバングラデシュで実施しています。その中でもこの非公式教育は農村部で子どもたちの教育環境を整備する中核を担う事業と考えています。

 先日、バングラデシュに出張に行った際に、非公式教育を無事修了し、公立学校に進学した卒業生に偶然出会いました。非公式教育や情操教育を受け、自分自身の能力や才能を伸ばした彼女たちの顔からは自尊心や自信が溢れ出ていました。そんな子どもたちを一人でも多く卒業させたい、また同年代の友達とセンターで過ごし、遊び、勉学の楽しさを知ることできる、そんな喜びを一人でも多くの子どもに届けたいと先生たちも毎日熱心に授業をしています。

子どもたちの笑顔が花開くよう、皆様のご支援よろしくお願いいたします!

 

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