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みんなでプロジェクトを応援! 「マダガスカルを襲う干ばつ、巨大サイクロンー緊急医療支援」(認定NPO法人 メドゥサン・デュ・モンド ジャポン(世界の医療団))

「フェリシモ 地球村の基金」が今年支援したい5つの自立を支援するプロジェクト。その中から、世界をよりしあわせにするためのプロジェクトの1つをみなさまにご紹介します。

*   *   *

こんにちは、世界の医療団です。

皆さんはマダガスカルと聞いてどのようなイメージを浮かべるでしょうか?
今、マダガスカルでは日本ではほとんど報道されていない、深刻な人道危機が起きています。

マダガスカルは、アフリカ大陸の東、インド洋にある島国です。世界で4番目に大きな島国で、世界最大のバニラビーンズの生産地でもあります。豊かな自然と希少な動植物が生息することで知られていますが、地球規模で進む気候変動はここにも及んでいます。

島の南部ではここ数年、過去40年で最悪といわれる大規模な干ばつに見舞われています。東部では、昨年から今年にかけて巨大なサイクロンが3度に渡って島を直撃し、34万人が被災、7万6千人が避難するなど、壊滅的な被害を受けました。このようにマダガスカルでは自然災害が頻発し、人々の命と生活が脅かされています。

南部で発生している干ばつは非常に深刻な状況にあります。雨がほとんど降らず、土地は痩せ、農作物の収穫量が激減しました。さらには新型コロナウイルスの蔓延で人々の収入は下がり、ますます食料を得ることが難しくなりました。

乾燥した土地が続き、農作物を育てるのは困難である

このような背景から、現在、マダガスカルでは100万人以上が食料不足に陥り、11万人以上の子どもが重度の急性栄養失調の状態にあります。急性栄養失調とは、重度の栄養不足によって、急激に体重が減少する状態で、緊急に治療が必要です。

南部アンドロイにある村で暮らす女性、ルイーズさんは話します。
「人々は皆とても苦しんでします。子どもたちの食事すら残っていません。朝と昼は食事を与えることができず、唯一の夕食も十分な量はありません。寝ている間に死んでしまうのではないかと常に恐怖を感じています」

南部アンドロイの5歳未満児死亡率は1,000人あたり74人とマダガスカル全体の40人と比べても高い地域です。人道危機において最も影響を受けるのは、子どもや女性など脆弱な立場にある人たちなのです。

マダガスカルの医療体制はもともと脆弱なうえ、度重なる危機―頻発する自然災害に加え、新型コロナウイルス感染症も―に対処しなければならず、十分に機能していません。そのため、下痢や呼吸器系の疾患、発熱、マラリアなどの日常的な病気であっても最低限の治療すら提供できず、助かるはずの命も救うことができない状態にあります。

世界の医療団は、1986年からこのマダガスカルで活動を展開してきました。現在は干ばつとサイクロンの自然災害により命と健康を脅かされている人々への緊急支援を行っています。

移動診療車で巡回し、赤ちゃんを診療している様子
南部のクリニックにて。子どもを診療する世界の医療団のスタッフ

現地で活動する世界の医療団のジェネラル・コーディネーター、シャルロット・ベルチエは話します。
「主に先進国が排出する温室効果ガスによって引き起こされた気候変動が、途上国の貧しく、日々の暮らしもままならない人々に影響を及ぼし、命を奪うという危機的状況です。何百万人もの命を危険にさらすこの事態に、責任ある国々が資金を配分し、対処することが急務です」

世界の医療団はマダガスカルにおいて長い間活動を続けてきました。この緊急事態へも迅速かつ柔軟に対応を開始していますが、まだまだ支援の手が必要です。

〈主な活動内容〉

世界の医療団は、干ばつにより栄養危機が起きている南部2地域と、サイクロンの被害を受けた東部1地域において、緊急の医療支援活動を行っています。

今後の活動(一部)は以下を予定しています。

●南部2地域

  • 医療施設において無料診療を提供します。病気やけがの治療のほか、予防接種、救急対応などを行います。
  • 自ら医療施設に足を運ぶことができない人のため、移動診療車を巡回します。
  • 子どもたちの栄養失調の早期発見、治療のため、現地医療スタッフのトレーニングを行います。
  • 現地の医療の質を向上させるため、医療機器や医薬品の供給のほか、現地医療スタッフをトレーニングします。

●東部1地域

  • サイクロンによって被害を受けた6つの医療施設を修復、医療の提供を再開します。

今医療を必要としている人々に医療を届けるとともに、自然災害に再び見舞われたときに対処できるよう、現地医療体制の向上のための取組みも行う予定です。

〈期待される効果〉

世界の医療団は、干ばつとサイクロンという自然災害が引き起こした命と健康の危機に立ち向かっています。

急性栄養失調は早急な治療が必要です。一刻も早く、そしてひとりでも多くの患者に医療を提供するためには移動診療車の巡回が効果的です。

サイクロンによって破壊された医療施設を再開させることは、その地域の医療にとって優先事項です。生活に欠かせない医療インフラを整えることは、そこで暮らす人々の安心につながります。

残念ながら、私たちの力で今すぐに気候変動を止めることはできません。私たち一人ひとりが意識を変え、地球を守る行動をとることが求められますが、その間にもまた、自然災害は発生してしまうでしょう。

世界の医療団は、またいつか自然災害が発生したときに、マダガスカルの人々が自らの力で自らを守る行動できるよう、その基礎となる医療体制の構築にも同時に注力します。

世界の医療団は一人ひとりと丁寧に向き合い、命をつなぐとともに、健康であることを支援していきます。感染症の恐怖を身をもって知った私たちは、健康であることの喜びを大切にしていかなければなりません。

■マダガスカルを襲う干ばつ、巨大サイクロン―緊急医療支援
実施場所:マダガスカル
実施期間:2023年9月~2024年8月末
・世界の医療団さまのその他の支援活動はこちらから

「フェリシモ 地球村の基金」より、世界をよりしあわせにするための5つの自立を支援するプロジェクトの応援投票を2023年11月1日から11月14日まで行います。

期間中、応援したいプロジェクトを選んで投票することで、そのプロジェクトを応援することができます。(投票の数は、各プロジェクトへの拠出金額の参考にさせていただきます)

➡ 応援投票は終了させていただきました。
みなさまから、たくさんの応援(投票)をいただきありがとうございました。

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