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みんなでプロジェクトを応援! 「耕すのは、子どもたちの未来」ガーナ食農教育(認定NPO法人CLOUDY)

「フェリシモ 地球村の基金」が今年支援したい9つの自立を支援するプロジェクト。その中から、世界をよりしあわせにするためのプロジェクトの1つをみなさまにご紹介します。

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はじめまして、認定NPO法人CLOUDYの鳥居ゆみこです。

私たちは2018年にガーナの貧困地域、ボルタ州のアブイ・チタ村に幼稚園、小学校を開校し、2021年には中学校も増設し、現在では約500名の子どもたちが通ってくれています。学校では給食も提供していて、子どもたちは毎日口いっぱいに頬張り、最高の笑顔で給食を楽しんでくれています。

食農授業に参加する子どもたち

本来、公立学校の給食はガーナ政府が負担するのですが、財政難のため、給食を提供できていない学校が多くあります。私たちが1食の給食にかけられるのは、一人あたり40円。その内容は炭水化物とスープが中心で、子どもたちに十分な栄養を届けられていないという課題を抱えていました。そのような中、2021年に学校で実施した健康診断では、生徒の約30%が低体重、約70%もの子どもたちが貧血であると判明してしまいました。

ガーナは9月~3月乾季に入ると、野菜の値段が高騰します。ガーナの農業は自然栽培が主流であるために、雨の降らない季節には野菜が育たず、トマトが1つ40円、キャベツも1玉400円程度と価格が高騰してしまいます。月平均収入が10,000円前後と言われいてる中、この値段がいかに高く、一般の人々には手が届かない値段だということが想像できると思います。

給食支援は継続していますが、支援に頼る仕組みから抜け出せなかったら、子どもたちへ届ける給食の未来を早急に大きく改善することは難しい状況です。そこで、「自分たちでできることは、自分たちでやってみたい!」という現地の声から、2021年に村長に相談をし、学校裏手に2エーカー(約8,000㎡)の農地を購入。地元の農家さんにも教わりながら、子どもたちと畑で作物を育て始め、食農教育CLOUDY FARM PROJECTを開始しました。

毎日の給食を楽しみに列に並ぶ子どもたち

学校を中心にこの村の食料自給率を上げ、新たな収入源となるような産業をつくり出す。そして、この村だけでなく他の地域にも広げていくことで、健康的な食生活を送れる人を増やすため、CLOUDY FARMPROJECTを次のステップへと進めていくことにしました。

ガーナの地方部の主要産業は農業ですが、多くの農家が天候に左右される自然栽培に頼っているため、生産性の低さが課題となっています(ガーナの生産性は日本の1/3程度)。そこで、天候に左右されず年中安定的に水を供給するシステムを構築するために灌漑設備を整えていきたいと考えています。

宮崎県宮崎市の農家さんからも力を借りてガーナに栄養を届けます

また、ガーナに似た温暖な気候で農業が盛んな地域を訪問し、日本の農業のノウハウや技術を学びたい、そんな思いで国内調査を進めていた時、日本国内で食料自給率(生産額ベース)第1位の宮崎県宮崎市の方々とご縁がありました。農家のみなさまの培ってきたノウハウや技術を活かし、現地ガーナでの技術指導や、日本からの野菜・穀物の苗の輸出などでご協力いただき、ガーナの気候にあった農作物を生産することで、ゆくゆくは2万人のコミュニティへの野菜の供給を目標に活動してまいります。

支援に頼るのではなく、自分たちの力で自給自足できる未来を目指し、学校の子どもたちだけでなく、地域の人々の生活までも支えていく「村の未来を育むファーム」へと成長させていきたいと考えております。

〈主な活動内容〉

CLOUDY FARMプロジェクトでは、基金を活用して農地を追加購入し、開拓していきます。

宮崎県の農家さんと連携し、日本から野菜・穀物の苗をガーナに輸出し、現地の土壌に合った農作物の生産にチャレンジします。まずは今後、サツマイモの苗を現地に運び、どの品種が適しているのか育てながら検証していきます。

また、宮崎県の農家さんを技術指導員としてガーナに派遣し、農家さんが培ってきたノウハウや技術をガーナに根付かせるべく、現地で直接指導してもらう予定です。

〈期待される効果〉

2021年から始まった食農教育CLOUDY FARM PROJECTは、たくさんの”おいしい”と”栄養”を子どもたちに届けることはもちろん、農業体験を通した人間力の向上や、いつまでも支援に頼らず、自立し、豊かな生活を歩むための基盤作りを目指しています。

私たちはこの食農教育事業を通して子どもたちの農業への理解・関心や食と食生活への興味を高めるのみならず、共同作業をすることで、交流が生まれ、人間関係を構築する力が身につくことも期待しています。

今後は5ヵ年計画のもと、農地を拡大し、日本の農業技術を現地に根付かせ、ガーナの気候にあった多くの農作物を生産していきます。そして、2万人の人々が暮らすコミュニティに対して年間を通して安定的な野菜の供給を行うことを目標に進めていきます。

この取り組みが学校からコミュニティに広がり、村全体の栄養確保に。そして、村を支える新規ビジネスとして拡大していく未来をみなさまとともに描きたいと思っております。

ぜひ私たちのFARM MEMBERとなって、このプロジェクトをご支援いただけましたら幸いです。

■「耕すのは、子どもたちの未来」ガーナ食農教育
実施場所:ガーナ・ヴォルタ州アブイ・チタ村
実施期間:2023年1月~2023年12月
・プロジェクトの報告はこちら(中間実績
・CLOUDYさまのその他の支援活動はこちらから

「フェリシモ 地球村の基金」より、世界をよりしあわせにするための9つの自立を支援するプロジェクトの応援投票を2022年11月1日から11月14日まで行います。

期間中、応援したいプロジェクトを選んで投票することで、そのプロジェクトを応援することができます。(投票の数は、各プロジェクトへの拠出金額の参考にさせていただきます)

➡ 応援投票は終了させていただきました。
みなさまから、たくさんの応援(投票)をいただきありがとうございました。

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