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みんなでプロジェクトを応援! 「ルワンダ子どもの健康プログラム2017」(特定非営利活動法人 ワンダの教育を考える会)

「フェリシモ 地球村の基金」が今年支援したい8つの自立を支援するプロジェクト。
その中から、世界をよりしあわせにするためのプロジェクトの1つをみなさまにご紹介します。

はじめまして、ルワンダの教育を考える会の理事長、永遠瑠マリールイズです。
私は22年前、祖国ルワンダで起きた内戦で、幼子3人を抱え約3か月さまよい続け、コンゴ国境近くの難民キャンプに命からがら逃れることができました。その後、たくさんの方の出会いがあり、私たち家族は日本に移り住むことになりました。そして平和な日本で暮らしながら、内戦で体験した悲惨な出来事の一つ一つが私に「ルワンダを平和な国にしなければならない」「ルワンダの子どもたちに安心して暮らせる環境を作ってあげたい」という気持ちにかりたたせてきました。その後私は祖国に学校を作る決意のもと、命の尊さや教育の大切さを伝える講演活動を全国各地で行ってきました。

2001年みなさんからの支援金でルワンダ、キガリに2教室が完成し、60人の生徒と4名の教師でウムチョムイーザ学園(幼稚園、小学校)を開校することができましました。その学校も今年16年目を迎え、生徒も250名を超え、地道ながらもようやく軌道に乗ってきました。

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校庭で朝礼の様子

しかしながら、貧困のためにお昼を持ってこれない子ども、粉末ジュースでお腹を満たす子どももいます。近くに医療機関がなく十分な治療を受けられない子どもたちがたくさんいます。
そのため、昨年フェリシモ 地球村の基金のご支援で、ルワンダでは初めての小学校の健康診断を行いました。

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<健康診断の様子>                     
左:健康診断説明会にはたくさんのお父さんお母さんが参加
右:子どもの様子を心配そうに見ています 

その結果、虫歯や皮膚病、心臓病などの治療を要する子どもが全体の42%にのぼりました。健康診断に対し不安げだったお父さんお母さんから感謝の言葉をいただき、「健康診断を継続してほしい!」との声がたくさん寄せられました。私たちもこうした声に応え、今年も健康診断を実施中です。

昨年は小学校の子ども対象でしたが、今年は幼稚園児も対象にしました。これまで健診を終えた91人中、虫歯などの病気をかかえる子どもは44名(全体の48%)、うち複数の病気を抱える子どもは16人(同17%)となっています。今後、全児童の健診を速やかに実施し、病気の早期発見に努めたいと考えます。また検査結果を分析し、子どもたちの病気対策に生かしていきたいと思います。

昨年、NPO法人AMDAのご協力のもと、岡山県で研修を受けたカリオペ医師は、今年岡山の医療チームとともにルワンダで集団健診を行い、知識とノウハウを実践的に学びました。今後、多くの医療従事者にその手法を普及させ、ルワンダの多くの地域に健康診断が普及する活動を行っていきます。

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岡山の医療チームが集団健診を行いました

私たちの学校での集団健診の試みは、ルワンダの保健大臣、教育大臣からも実績を認められこれからの活動に期待が寄せられています。また、病気予防の観点から、子どもたちの保健衛生教育も欠かせません。定期的に学校で看護師による衛生教育の授業を行うことで、子どもをとおして家族の衛生面での意識改革を目指します。看護師常駐により子どもたちのけがや病気対応が速やかにでき衛生状態の向上を目指しています。

ルワンダの子どもたちに継続的なあたたかいご支援をくださいますこと、心より感謝申し上げます。ルワンダの子どもたちの輝く未来のため、どうぞよろしくお願いいたします。

〈主な活動内容〉

基金は下記の活動資金として使用します。

1、学校での集団健康診断定着
昨年から始まった集団健診をさらに継続し、健診結果のデータを蓄積し日本の医療機関と協力しながら分析し病気の早期発見に結びつけます。

2、集団健康診断の意義を広めるセミナー開催
ルワンダでは集団健診の実例がほとんどありません。今後広い地域で行うには、医療関係者に集団健診の意義や重要性を理解してもらう必要があり、若い医学生や看護師を対象にしたセミナーを開催します。

3、小学校の保健衛生教育の普及、衛生環境の整備改善
ルワンダの小学校では保健の授業がないため手洗いや歯磨きなどの取り組みも非常に遅れています。小学校に看護師を常駐させ、歯磨きなどの生活改善の授業を定期的に開催するとともに子どものけや、急病に対応します。また、現在のトイレは保健室から遠く離れ、体調を崩した子どもたちに大変苦痛を与えており衛生環境の改善に取り組みます。

〈期待される効果〉

このプログラムを実施することで、下記のような効果が得られます。

1、小学校での集団健康診断〈集団健診〉定着
健診により子どもたちの病気の早期発見、対処ができます。早期治療により医療費も安く済み、病院と連携しているので重症な場合でも適切な処置を施すことができます。
栄養状態などの健康状態のデータ集計も行うので、分析を行うことで問題を把握できます。それらを常駐する看護師が、保健授業で子どもたちにお話することで健康増進につながります。

2、集団健康診断の意義を広めるセミナー開催
これまで健診を行ってきたカリオペ医師は日本の取り組みを学び、ルワンダで実践してきました。今後更に広い地域で、将来はルワンダ全土に普及させるには、集団健診の役割を理解し実践できるより多くの医療関係者が求められます。セミナー開催で医療関係者に集団健診の重要性について理解普及がすすみます。

3、小学校の保健衛生教育の普及、衛生環境の整備改善
小学校に看護師を常駐させることで、子どもの病気やケガに速やかに対応でき衛生状態の向上につながります。
集団健診の結果のデータから子どもたちの栄養状態が把握でき、家庭との連携で子どもの健康増進に寄与できます。
歯磨きや手洗いを習慣化させて、虫歯や病気予防に貢献できます。
トイレ設置により保健室の衛生環境が改善されます。

■ルワンダ子どもの健康プログラム2017
実施場所:ルワンダ共和国・キガリ
実施期間:2017年1月~12月
・プロジェクトの詳細はこちら
・プロジェクトの報告(中間
・ルワンダの教育を考える会さまのその他の支援活動はこちらから

「フェリシモ 地球村の基金」より、世界をよりしあわせにするための8つの自立を支援するプロジェクトの応援投票を2016年11月2日から11月15日まで行います。
期間中、応援したいプロジェクトを選んで投票することで、そのプロジェクトを応援することができます。(投票の数は、各プロジェクトへの拠出金額の参考にさせていただきます)

   ➡ 応援投票は終了させていただきました。     
     みなさまから、たくさんの応援(投票)をいただきありがとうございました。

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