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地球村の基金活動報告ー「ケニアの取り残された子どもを支える養鶏による生活向上支援事業」(特定非営利活動法人 エイズ孤児支援NGO・PLAS)

2022年に「フェリシモ 地球村の基金」から支援を行ったプロジェクト「ケニアの取り残された子どもを支える養鶏による生活向上支援事業」の活動レポートを、「特定非営利活動法人 エイズ孤児支援NGO・PLAS」さまからいただきましたので、みなさまにご報告します。

*   *   *

〈プロジェクトの実績報告〉

貧困家庭に生まれて小学校も卒業していないシングルマザーの家庭を対象に、養鶏ビジネスによる生計向上とカウンセリング支援を行いました。

養鶏研修を実施後に、地域の家畜オフィサーなどを講師に招いて、養鶏ビジネスの意義や鶏の飼育方法、ワクチン接種、衛生管理、マーケティングや会計などについて、順を追って学んでいきました。

鶏舎の実習では、実際に養鶏を営んでいる家庭を訪問して、実物のひよこを見ながら種類や成長した姿を学び、えさや養鶏に必要なものを確認しながら、ワクチン接種の実演なども行いました。

そして1月には各家庭にひよこを配布して、養鶏を開始しました。各家庭を訪問した現地スタッフは、鶏舎や鶏の様子を確認しながら、適宜飼育の仕方や衛生面、鶏舎の管理や飼育記録などにおいて指導を行いました。

その後、販売準備が整った家庭には、鶏の買い取り業者につなげて、次なるステップへと進んでいます。

〈現地の様子・現地の声〉

「養鶏研修では、鶏やひよこの管理・鶏たちのケアなど、学びたかったことは全部学ぶことができた。大きな希望が持てて、前向きな気持ちになれた。」
「収益が上がれば、子どもの学費に使ったり物を買ったりしたい」
などの声がありました。

ひよこを配布した後に現地スタッフが各家庭を訪問すると、過去に自己流で養鶏の経験がある受益者からは、「研修を受けてしっかり餌をあげることができた。これまでになく大きく育っている」と話しました。

各家庭では、支援によって建てられた鶏舎のフェンスを自分で拡張したり、埃が舞うのを防ぐために鶏舎の中に石を敷くなど、さまざまな工夫を見て取ることができました。

このように順調に養鶏を進めている家庭がいる一方で、半分ほどのひよこが亡くなった家庭もありました。

「残っているひよこを育てることができてしあわせです。ひよこの数は少なくなってしまったけれど、このひよこたちが私を次のステップへとつれていってくれます。たくさんのひよこが死んで落ち込んだけれど、スタッフが励ましてくれたからいまは大丈夫。最初はわからないことがたくさんあったけれど、いろいろな経験をしたから、またがんばろうと思える。次はもっとうまくできる!」と話してくれました。

いよいよ養鶏研修は販売へとすすんでいきます。引き続き当会では受益者のみなさんに寄り添いながら、生計向上に向けた支援を続けていきます。

〈支援者のみなさまへ〉

この度は貴重な助成を賜り心より御礼申し上げます。みなさんのおかげで、15家庭のシングルマザーたちが養鶏についてしっかりと学び、養鶏を始めることができました。

これからは鶏や卵を売って生計向上につなげ、その収益で子どもたちが学校に通い、中高等教育へと進学できるようになる、との大きな希望を持っています。

こうした前向きな変化を生み出すことができたのは、みなさんのおかげです。これからも事業のモニタリング、フォローアップなどを行いながら、みなさんからのご支援を子どもたちの未来へとつなげていきます。

(特定非営利活動法人 エイズ孤児支援NGO・PLAS 門田さまより)

■ケニアの取り残された子どもを支える養鶏による生活向上支援事業
実施場所:ケニア共和国ホマベイ郡ビタ準郡ゲンベ地域
実施期間:2022年4月1日~2023年3月31日
・プロジェクトの詳細はこちら
・エイズ孤児支援NGO・PLASさまのその他の支援活動はこちらから

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