お久しぶりです〈プッチーニ ボンボーニ〉
オランダのアムステルダムに行っている間に絶対訪問したかったショコラティエが、〈プッチーニ ボンボーニ〉です。
このお店はとにかく大人気。人がひっきりなしに入ってくるので、まともに写真を撮ったり、お話をじっくりできたことが一度もないのです。
今回、その望みがかないました。
2回行ったのですが、1日目はオープンすぐに写真を撮りに。
この時間は大丈夫と言われたので、チョコが一番きれいな状態で撮れました。夕方だったらほぼなくなっています。



どうです? 見事でしょう。
ちょっと怖い感じだったマダムから娘さんに代が替わっていました。娘さんがアテンドしてくれましたが、前から聞きたかった。プッチーニ ボンボーニってどういう意味?
「プッチーニはイタリアのオペラ歌手でいるでしょ。私たちは生粋のオランダ人だけど、なんか響きがいいから」。なんともオープンマインドなオランダのノリが好きです。
そして、前からの私たちの課題です。
大粒なこのチョコを日本に紹介したかったけど。これが賞味期限が短い……。
輸出が出来ないのです。
こんなアムステルダムを代表するショコラティエですが、この良さを伝えられていないことが私たちの課題です。
この大きなチョコには明らかにこだわりがあるのです。
「今、世界がどんどん小さいチョコにシフトしてるでしょ。プッチーニ ボンボーニは、だからこそ大きなチョコを作っているの。大きくて、食べ応えがある一粒を。」
知ってます。
みなまで言わなくても。そのこだわりがないと、賞味期限を短く、そしてケーキのように大きくはしないでしょう。ずっとあなたを知っています。
今回、2日に分けてのじっくり商談。次の日はアトリエに行きました。
今、アムステルダムの地価は高騰し、とてもではないですが、市内に作業場が持てないのです。
しかし、プッチーニ ボンボーニにアトリエだと車で連れて行かれた場所は……。

ここ、バスツアーで来たー。
そうなんです。私、昨日そこにオランダの風車を見に現地のバスツアーで来たんです。
国を代表するような風車が立ち並ぶ美しい景色が見えるアトリエなんです。
そこに至る景色も絶景です。フラットな緑の草原の向こうに風車が。ここで生まれてたら私ももう少し素直な幼少期だったでしょう。
毎日ここで仕事してるんだ。
すごいですね。
理想に妥協しない人たちだとは思ってはいましたが……。ほんまもんです。
そして、そのアトリエで見たものにもびっくりです。
なんと人がいないのです。
プッチーニ ボンボーニのチョコはケーキのように賞味期限が短いです。クリームが入ってるわけではなく、もっと持つはずですが、慎重で確実な姿勢もそこから感じてはいました。
でも、それによって毎日大人数で作り続けないといけないと思うんですが……。
おおらかで明るい手作りのオランダチョコは見た目の話。バックヤードはものすごく慎重で計算されたスマートなものでした。すべてマシーンによってピシッと計画されたもので、人の手を最小限にしているのです。なんと製造スタッフは3人。

クリスマスやイースターの時期も前もってできることは先にやっておき、当日しかできないことのみやる。だから、スタッフも増やさなくていいそうです。その計画性たるや。
ほかにここまで出来るショコラティエはいないです。
よくこれだけ合理的に計算された仕事の中で「幸福のチョコレート」のイレギュラーな仕事を続けてくれたなとその感謝でいっぱいになりました。
そして、もちろん、小さなつぶつぶもおいしいですが。
プッチーニ ボンボーニのお店にある大粒のチョコを日本に出してもらえないかという、半ば申し訳ないようなお願いに。
若い娘さんまでお手伝いに来てくれました。これだったら、賞味期限も問題ないかも。デーツを娘さんに渡して、「ちょっとこれにすぐチョコをかけて試作作って」
ちょっと冷やし、できたチョコはおおらかなプッチーニボンボーニ味。
これは間違いなくおいしい…。これがいいです。これ!
アムステルダムのチョー人気店、プッチーニ ボンボーニのチョコはこれです!
まさにプッチーニ ボンボーニはアムステルダムを代表するチョコ。
チョコと一緒に風車の風まで届きますように。
と意気揚々日本に帰ったのですが。
帰ってから連絡がありました。やっぱり、あのチョコはお店のみ。長い距離を送るにはちょっと不安が……。
えええー。
そうなのー。
でも、こっちは大丈夫。と、ドライフルーツの種類を変えたミニサイズを送り出してくれました。
これだけ時間をかけて商談したけど、やっぱりチョコとは繊細なものです。
仕方ないです。
しかし、アムステルダムを代表するのは間違いないチョコです。
めったに手に入らないお宝チョコ。
ぎっしりたっぷり入った、ドライチェリーやブルーベリーチョコもスペシャルです。

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フェリシモでのチョコレートバイヤー歴28年。「チョコで世界中を笑顔にしたい」と世界各国のショコラティエをめぐり、数々のレアチョコを発掘。これまでに訪ね歩いたショコラティエは34カ国約400件。約590ブランド・約2,900種類のチョコレートを輸入販売した実績を持ち、その中でも日本に初上陸させたチョコレートは329ブランド。チョコのストーリーを語らせたら止まりません! まだ知られていない素敵なチョコを紹介するため、今日も世界の果てまでチョコ探し!
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