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スウェーデンのチョコレート

2019.09.11

手に入らない職人チョコ! シルヴァン マロン

スウェーデン第2の都市のヨーテボリからUberで住宅地へ。
これぞ「幸福のチョコレート」と思っていただけるようなショコラティエに出会いました。
町はずれの住宅地にポツンとあるのですが。

P1300460.jpgその中に入るや否や。おおおおー。
お店というよりアトリエです。フランス人のシルヴァン マロンさんが迎えてくれました。作ってる最中です。

P1300496.jpg「まだスウェーデンではそんなにチョコはフランスほどメジャーじゃないから、パンやケーキも作ってます」と。おやっ。このパンはなんで干してるんだろう?と思っていたら、こうやって売ってるようです。

P1300526.jpg近所のお客さまが外から見て買いに来るのがすごい。そして、このパン絶対おいしい。アトリエは今まさにおいしいものが生まれていますというライブな香りに満ちているのです。もちろん、チョコだけで食べていく人もいますが、ローカルの場合、お客さまの人口が少ないので、チョコだけじゃなくケーキやパンも器用に作る方が多いです。そして、そのほとんどが輸入できないのが悔しいほどうまいっ。

P1300505.jpg正直、この方を日本に紹介できるか。半信半疑でした。
だって、こだわりがすごすぎる。
まず、丁寧に管理された材料にびっくり、この規模の材料の種類ではないですよ。そして、なんとも丁寧にきちんと材料がタッパーに詰めてあります。

P1300488.jpg
IMG_1510.jpg私はこのビジュアルだけで充分一本映画を見たくらいの感動があるのです。どれだけチョコとの時間を大事に生きているか。きりがない無限の愛を感じました。もう、おいしいに決まっているのです。こんな小さなアトリエなのに、機械の種類もコンパクトに充実。全部ある。とにかくどんな種類でもできるでしょう。いやーお見事。この空間はこのマロンさんのお城です。
マロンさんのチョコの説明は止まりません。きっとチョコ以外の話はされないでしょうね。チョコには饒舌です。

P1300534.jpgお父さんがケーキ屋さんだったらしく、20年前から継いだそうです。ひたすらに仕事に向き合って来られたんでしょうね。
しかし、私が日本に紹介できるかどうか不安と言ったのは、職人さんとして素晴らしすぎるからです。
目の前のチョコが何より一番の方は、日本に送るよりも作ることが重要ですから。
途中でいなくなってしまうのです。
いい職人さんほど、もう、わざわざ日本に送らなくても近所の人が喜んだらそれで満足なのです。「幸福のチョコレート」は、そんな職人さんたちを刺激しないように無理しないようにそーーっと分けてもらう感じです。ですので、ここまでの情熱を見たときに「あかんやろなあ」って思いながら、万が一うまくいったらいいなと思ってチョコを選びました。

IMG_1509.jpg見てください、最近のチョコレートの特徴です。全部真っ黒。ビターがメインですね。
さて、どれにしようか?

P1300542.jpgひとつ目はこの方フランス出身ということで、
クレモンティーヌという柑橘類の一種がフランスにはあるのですが、それをくし形にカットしたものを。チョコとの相性は最高です。

P1300503.jpg
IMG_1512.jpgそして、もう1個はこのサクサク感。
イメージしてください。一番サクサクのプラリネを。
その1.5倍増しでおいしい。

P1300517.jpg
IMG_1513.jpgアーモンドとそばを使っています。その材料もしっかり紹介してくれるのです。まるで、自分の店のスタッフかのように材料に接しています。

P1300543.jpg

いやー。なんとかここまでマロンさん来ましたよ。日本に来るまでもうちょっと。
この方、みなさまがチョコを選んでくれたら、どれだけ愛情込めて作ってくれるか。
ただのチョコじゃないです。マロンさんの愛とメッセージを受け取ったと思ってほしい。
人が一生懸命はたらくということを見せてくれる、愛と感動のチョコレートです。

IMG_1523.jpg
IMG_1526.jpg
monopro.gif

ぜひ動画での紹介もご覧ください♪
(あんなに饒舌だったマロンさんが、ビデオカメラを向けた途端、急にもじもじし出したのが可愛かったです)



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チョコレートバイヤーみり

フェリシモでのチョコレートバイヤー歴25年以上、「チョコで世界中を笑顔にしたい」と世界各国のショコラティエをめぐり、数々のレアチョコを発掘。これまでに約500ブランド・約2,500種類のチョコレートを輸入販売した実績を持ち、その中でも日本に初上陸させたチョコレートは約250ブランド。チョコのストーリーを語らせたら止まりません! まだ知られていない素敵なチョコを紹介するため、今日も世界の果てまでチョコ探し!

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