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幸福のチョコレートブログ >  オーストリアのチョコレート > ウィーンの歴史が守るチョコレートケーキ リピタイナー(2)

オーストリアのチョコレート

2016.07.25

ウィーンの歴史が守るチョコレートケーキ リピタイナー(2)

リピタイナーとはもともと王立の乗馬学校の名前。それが「リピタイナー」というのです。

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非常に有名で、マリー・アントワネットも通っていたほど。

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リピタイナー(もしくは、”リピッツァナー・スペイン乗馬学校”と表記しているガイドブックも)は、ウィーンの真ん中にあって、観光客がいっぱい。決まった時間が来たら乗馬の実演が行われていて見学できます。旅番組の必見ポイントのようです。しかし、私は時間が合わず、会場に流れている動画で心の3Dにしてみました。

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ウィーンの街は、マリア・テレジアが生きていた頃の空気がまだ残っているような気がするのです。

王立の乗馬学校の名前と紋章を使うことが許されたのがこの「リピタイナー」なのです。老舗でしょ。

そして、歴史は5代前のグラン・グラン・グランドマザーにさかのぼるのです。

このおばあちゃん、ビジネスセンスがすごくって、マジパンでチョコをくるんで、冷蔵庫がない時代でも、溶けないチョコを開発しました。

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味はモーツ〇ルトチョコのよう。失礼っ。こちらのリピタイナーの方が40年も先に作っていた元祖なのですよ。

ここ重要です。

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「元祖」。ここがウィーンのこだわりどころ。間違えるとえらいことです。ホテルザッハとデメルはトルテを巡ってどっちが元祖だっていうことで長い間裁判してましたから。

歴史のある街というのはいろいろ気苦労が多いと思います。

私も老舗のお嬢様でなくてよかった。負け惜しみにしか聞こえないので、言わなかったらよかったと思いました。

そのリピタイナーさんに伺いました。なんと、再会は9年ぶりです!

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お久しぶりです。5代目オーナーのウルフガングさんはお元気でした。

とっても笑顔が素敵なやさしいジェントルマン。この方に会ったら、ウィーンが好きになると思います

第3回へつづく
第1回はこちら

ウィーン スウィーツの時間旅行 リピタイナー アーモンドトルテ

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チョコレートバイヤーみり

フェリシモでのチョコレートバイヤー歴25年以上、「チョコで世界中を笑顔にしたい」と世界各国のショコラティエをめぐり、数々のレアチョコを発掘。これまでに約500ブランド・約2,500種類のチョコレートを輸入販売した実績を持ち、その中でも日本に初上陸させたチョコレートは約250ブランド。チョコのストーリーを語らせたら止まりません! まだ知られていない素敵なチョコを紹介するため、今日も世界の果てまでチョコ探し!

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