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ベルギーのチョコレート

2015.12.30

ベルギーの秘境?! 風変わりショコラティエ、手作りチョコは売り切れゴメン

このショコラティエの前評判は、「2時から6時までしかお店を開けない」でした。

長らくこの仕事をしてますが、そんな話は初めてです。

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駅からバスに乗り換えました。バス停からは徒歩です。

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大きな一軒家が並んでいますが、ここらの一軒屋は大きくて間が広く開いています。人っ子ひとり通りません。長らく歩いて、絶対ここじゃないっ。と思ったときに看板が見えました。

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場所は合ってました。でも見るからに普通のおうちです。ここがショコラティエ? まあ、一応看板はあるけど、ドアを開ける勇気が……。と思っていたら、誰か人が庭から出てきました。お店ではなく、庭からです。「やぁ、最近は庭いじりの方が忙しくってね」。オーナーのバルトさんです。え、じゃあ今誰が店にいるの?

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その方について店に入ると、本当にお客さまもいなければ、店員さんも誰もいない。本当にこの人ひとりぼっちのお店です。たこ焼きの屋台の幅くらいのお店です。そして、その奥が、お店の割に大きなアトリエ。
バルトさんは、この仕事を始めるときに、全部自分の目で見える範囲のお店にしたかったそうです。確かにこの狭さなら見える。チョコも朝7時からその日の分だけ作るそうです。そして午後2時からお店オープン。

私が行ったのはちょうど一年でもっとも忙しいイースターが終わったころ。やっと落ち着いたころでした。奥のアトリエで気さくにチョコ作りの実演が始まりました。「こうやって作るんだ」。
そこに自転車の音が聞こえました。なんと、
近所の子どもたちがアトリエに遊びに来たのです。私は小学生と一緒にチョコの実演を見ることになりました。のどかなベルギーチョコです。

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ほとんどはオーダーメイドチョコを作っているそうです。アトリエの奥に特大のイースターのうさぎチョコがいました。ベルギーでは、日本のデコレーションケーキのように、結婚式や誕生日にその人の趣味や仕事をモチーフにしたチョコオブジェがプレゼントされます。このご近所のそんなチョコもいろいろ作っているそうです。まさに、アトリエという感じです。

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日本でも山の中にいきなり、お蕎麦屋さんが建ってたりしますよね。脱サラして、とにかくこだわってお蕎麦作ってます的な。そんな感じのベルギー版だと思ってください。

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しかし、会うなり言われたことがあります。「僕一人だから数ができないよ。200個が限度」。うーーーん。困った。でも、紹介したい。
なので、このアーティストのチョコ。あまり買わないでください。お願いです。このようなマニアックな、絶対日本人が行かないような僻地(へきち)のチョコをお探しの方にだけおすすめしますので、ほかの方はご遠慮いただければありがたいです。

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日本ではどこにも売ってないし、なかなか自分では行けないところにあるチョコ。お取り寄せの意味は充分すぎるほどあると思います。けど。ほんとうに、たくさんは買わないでくださいねーー。

ショコラーデアトリエ プラリネチョコ

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チョコレートバイヤーみり

フェリシモでのチョコレートバイヤー歴25年以上、「チョコで世界中を笑顔にしたい」と世界各国のショコラティエをめぐり、数々のレアチョコを発掘。これまでに約500ブランド・約2,500種類のチョコレートを輸入販売した実績を持ち、その中でも日本に初上陸させたチョコレートは約250ブランド。チョコのストーリーを語らせたら止まりません! まだ知られていない素敵なチョコを紹介するため、今日も世界の果てまでチョコ探し!

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