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イタリアのチョコレート

2014.03.30

イタリア発・国民的アイドルチョコ、カファレル

150を超えるチョコの撮影中、もちろんみんなで試食をしながら撮影を進めます。『幸福のチョコレート』の男性カメラマンさんは「カファレルがおいしい」と言ってます。男性受けがいいチョコかもと思います。非常にわかりやすい味わい。

カファレルの代表作はこの三角形のジャンドゥーヤ。

今では世界中にある、このヘーゼルナッツペーストを30%含むジャンドゥーヤですが、実は発明したのはこのカファレルなんです。戦時中カカオが手に入らなくなった代わりにピエモンテ産のヘーゼルナッツを入れたのが始まりです。これが、最高にエスプレッソに合うのです。初めて作った人は、うっしゃうっしゃ笑ったに違いありません。こんなにおいしいものができるなんて。

でも、ヘーゼルナッツが30%も入ると今度はチョコが型の中で固まらなくなりました。だから、ジャンドゥーヤは絞り出しでできています。オートメーションですが、ぷにゅ。ぷにゅ。と面白い感じで絞り出されて行きます。

その後ちょっと乾かして、今度はアルミ包装。カファレルのすごいところは、このアルミ包みの技術と言えるかも。よくこんな変わった形を包む機械を開発したもんです。

そういえばイタリアは機械大好き。エスプレッソマシンとか大好きですよね。ショコラティエもめっちゃ機械好きなんです。日本のような効率にこだわるのではないんです。ちびっこの“働く車好き”のような、機械に対して純粋な感じがします。カファレルの工場はもちろんビッグメーカーなのでオートメーションですが、ほかではないようなほのぼの感が出てました。

でも、ほら。このチョコからもほのぼの感出てますね。 カファレルのミニティンチョコはよくできる子です。高級感でぐいぐい押すわけではなく、決してカジュアルすぎもせず。イタリア人らしさの特別感はきっちり守り。味もヘーゼルナッツの香ばしさが万人に受ける。チョコのデザインもオリジナリティーがあり、パッケージの大きさもアフターユースに抜群のサイズ。
こんな完成度の高い子も珍しいでしょう。
やっぱり、海外らしさを大事に日本の要素を取り入れてきたからでしょう。

時々アレンジし過ぎて、もはや何人(なにじん)かわからなくなってしまったというか、日本に完全に帰化したわね、というチョコは多いなか、カファレルはいいバランスを保ち続けてますね。本当に優秀だけど気取らない、いいチョコレートです。

誰にでも好かれるアイドルみたいなチョコレートやなあと常々思っています。いまや日本の国民的アイドルチョコ。カファレルはあなたの周りのすべての人を楽しませてくれますよ。



カファレルのふるさとはイタリアのトリノです。トリノはイタリアの北部スイスとの間にあります。のどかなところで、ここはカファレルの故郷らしいなあというところです。工場のおばさんもとっても明るかった!

そこで、このきのこたちはにょきにょき作られていました。そう。きのこチョコを私はどれだけたくさん、みなさまのお手元にお届けしたことでしょう。

もう、このきのこちゃんとは長い付き合いになります。10数年間私はたくさんのチョコレートと友だちですが、親友チョコのひとつです。この人気者チョコのすごさは、だれでも喜ばせる力があることです。この形。あと何をいれたろかと想像が膨らみます。私の友人はまとめ買いをして並べていますが、それもかわいい。

そして、味が!大人から子どもまでみんなが「これがチョコレート。」と思う期待を絶対裏切らない味です。
ヘーゼルナッツのまろやかな口どけが、万人を喜ばせてくれるんですよ。
いい子ですよ。この子は。

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チョコレートバイヤーみり

フェリシモでのチョコレートバイヤー歴25年以上、「チョコで世界中を笑顔にしたい」と世界各国のショコラティエをめぐり、数々のレアチョコを発掘。これまでに約500ブランド・約2,500種類のチョコレートを輸入販売した実績を持ち、その中でも日本に初上陸させたチョコレートは約250ブランド。チョコのストーリーを語らせたら止まりません! まだ知られていない素敵なチョコを紹介するため、今日も世界の果てまでチョコ探し!

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