【目次】
60代のお悩み⑤「服の数も予算も減らしたい！」
「前開きワンピースなら、1着で3通りのコーディネートが楽しめます。アウターを重ねてももたつかず、中に服を着込んでも窮屈にならない、ほどよいサイズ感が購入の決め手です」。
ボタンを閉じてワンピースとして
「靴下の色で変化をつけてアクセントに」。
「大きめのポケットがついているので、後ろ姿がのっぺりした印象にならないのがいいですね」。
- 着用アイテム
- ※フェリシモ公式サイトへ移動します。
パーカーを重ねてスカートとして
「抜け感を調整できるダブルジップタイプのパーカーが便利ですよ」。
「パーカーは大きめのサイズのほうがバランスがかわいいいし、腕が動かしやすくて肩もこりません」。
- 着用アイテム
- ※フェリシモ公式サイトへ移動します。
ボタンを開けて羽織として
チェックパンツと合わせてトラッドに。「中に着たロゴTは白に見えて、実は60代にも肌なじみのいいシルバーグレーっぽいトーン。浮くことなく大人っぽく着られるんです」。
パンツはラクにはけて、きちんと感のあるものをセレクト基準に。「ファスナーがなく、後ろはゴムで楽ちんなのに、正面からはカッチリしたパンツに見えるところが気に入りました」。
- 着用アイテム
- ※フェリシモ公式サイトへ移動します。
その他のおすすめ前開きワンピース
よりカジュアルに着たいなら、ジージャン風デザインのワンピースも。ただしこちらは袖ぐりが細めなので、一枚で着るかスカートとして。
（手前から）ワークなジージャンピース ￥8,690、コール天のジージャンピース ￥8,690
60代のお悩み⑥「太ってきたら全然おしゃれに見えなくて……」
しっかりした素材のストンとしたシルエットのワンピースは、体形カバーにひと役買ってくれます。「アウターを羽織るときは、前を閉じずに縦長のIラインが残るように意識すると、背が高く見えることを発見しました！」。
アウターの袖口からワンピースのマスタードカラーをのぞかせると、ほどよいメリハリが。
「後ろにボタンやファスナーがある服は、上に引っぱり上げるようにして閉じれば、一人でもラクに着られます」。
- 着用アイテム
- ※フェリシモ公式サイトへ移動します。
60代のお悩み⑦「近所に着て行く服が実は一番悩むんですよね」
定番のカジュアルコーデに見えて、実はワザありアイテムの組み合わせ。トレーナーにはペンギンのモチーフが、チノパンやデニムにはペンキが飛び散ったようなペイントが。「こういう突っ込みがいのある服を着て出かけると、『あら、かわいい』『これはなあに？』とか、話しかけてもらえることが多いんです。おしゃれをコミニュケーションツールとしてとらえると、服選びが楽しくなりそうです」。
「わが家のアイドル・茶太郎も、ペンギン柄に興味津々です（笑）」。
すそをひと折りして靴下をのぞかせると、より軽快な印象に。ちなみに、この新品なのに古着みたいな風合いのペンキはハンドペイントで、1本1本飛び散り方が違うのだとか。
- 着用アイテム
- ※フェリシモ公式サイトへ移動します。
60代のお悩み⑧「ずっとビジネス服だったので仕事を辞めたら何を着ればよいのやら……」
オフィススタイルの定番・ストライプシャツと黒パンツの組み合わせも、やわらか素材とゆったりシルエットに変えるたけで、リラックス感のあるスタイルに。「選ぶ服を急に変えるのは勇気がいるから、着慣れたアイテムをベースにして、かっちり感だけマイナスするイメージです」。
ガーゼのようなやわらか素材で、シャツにありがちな窮屈感はナシ。
「黒パンツなら、スウェット素材&ゴムウエストのものを選んでもすんなりなじみます。見た目は変わらないのに、はき心地のラクさは段違い！」。
- 着用アイテム
- ※フェリシモ公式サイトへ移動します。
服選びが日々の楽しみになるように
雨降りの静かな午後、カウチソファに腰掛けて、ゆっくり読書。Mimiさんが、そんな自分時間をもてるようになったのは60歳を過ぎてから。仕事や家族のことが一段落し、自分自身のことに関心が移る60代は、おしゃれの仕方も毎日の過ごし方も、切り替わりの時期です。
「何かある=いいこと」 だった若いころと違って、「何かある=大変なこと」 になる60代は、平穏こそが幸せ。それは見方を変えると、歳を重ねていくと、なんでもない日常の中に小さな喜びをたくさん見つけられるようになるということ。Mimiさんいわく、「今日は何を着ようと悩める朝のひとときも、その喜びのひとつ」なのだそう。
「自分の好きなことに目を向けて、自分のための時間を生きる。その手始めになるのが“日々のおしゃれ”じゃないかと思うんです。今日は何の予定もないから……と、適当な服装で過ごしたくなる気持ち、私にもわかります。でも社会から少し距離をおいて、自分の感覚でおしゃれを楽しめる年齢になったからこそ、私は服選びが楽しくなってきました。天気がイマイチだったり、少し気分が冴えなかったりしても、組み合わせを考えて、好きな服に袖を通すだけで、自然と気分が上がります。おしゃれをする、そのこと自体に、気持ちを元気にしてくれる力があるのかもしれませんね」。
プロフィール
Mimi
高知県在住。63才、身長167cm。郊外のマンションに猫と暮らす。61才にして YouTubeチャンネル「Mimi’s life」を開設し、日々の衣食住のアイデアを発信中。著書に『60代ひとり暮らし明るく楽しく生きる術。』(主婦と生活社)がある。
※クレジットの掲載がないアイテムはMimiさんの私物です
plan：暮らしとおしゃれの編集室
photo：清永洋
text：多田千里
