三角コーナーは、手軽に生ゴミを溜められる便利なアイテムです。

一方で、「三角コーナーやシンクからイヤなにおいがする」「三角コーナーのぬめりが気になる」とお悩みの人も多いのではないでしょうか。

本記事では、三角コーナーからイヤなにおいが発生する原因を押さえるとともに、におい対策や生ゴミを捨てる際の注意点を解説します。

においの気にならない衛生的なキッチンにするための参考にしてください。

三角コーナーからイヤなにおいがするのはなぜ?

三角コーナーに入れた生ゴミからイヤなにおいが発生するのは、生ゴミ中の菌やカビの増殖が原因です。

生ゴミが出た直後はにおいがしませんが、以下のようなメカニズムでにおいが発生します。

  1. 生ゴミ中の菌・カビが増殖する
  2. 増えた菌が生ゴミを分解する
  3. 生ゴミ自体が腐る

次に、においの原因菌やカビが増える条件について見ていきましょう。

三角コーナーのにおいの原因菌・カビが増える条件3つ

においの原因となる生ゴミ中の菌やカビは、3つの条件が揃うと活性化します。

  • 水分
  • 温度
  • 栄養

以下で詳しく見ていきましょう。

①水分

菌やカビは湿気を好みます。

水回りであるシンクは高温多湿なため、シンクの角に三角コーナーを置くことは菌やカビにとって絶好の環境です。

その他、シンク内に置いている三角コーナーに水がかかって生ゴミ中の水分量が増えることでも、菌やカビが増殖します。

②温度

菌やカビの増殖スピードがアップするのは、温度の高さも影響しています。

気温が高い夏に三角コーナーの生ゴミ臭が気になりやすいのも、温度が原因です。

においの原因物質である菌・カビが、どれくらいの温度で増殖するかを以下の表でまとめました。

においの原因物質増殖に適した温度
20〜45℃
カビ5〜35℃

菌の場合は低温を好む種類もありますが、一般的には、菌・カビともに、室内温度が増殖に適しています。

生ゴミを常温で放置していると、菌やカビが増えてしまうわけです。

参考:

東京都保険医療局
株式会社衛星微生物研究センター

③栄養

私たちが食べる野菜や肉・魚には、たんぱく質・炭水化物・ミネラルなどの栄養がたっぷり詰まっているため、食べ物から出たゴミにも当然栄養が豊富です。

生ゴミの量が多いと栄養分も増え、それらをエサとする菌やカビの増殖を加速させてしまいます。

三角コーナーのにおい対策4つ

三角コーナーのにおい対策は、以下の4つです。

  • 三角コーナーの場所を変える
  • 三角コーナー周りを清潔に保つ
  • 三角コーナーを置かない
  • 三角コーナーのゴミのにおいを中和して消臭する

以下の見出しで詳しく解説します。

①三角コーナーの場所を変える

生ゴミは水に濡れるとにおいが発生するため、水分量を増やさないよう、三角コーナーをシンクの外に出しておくのがひとつの方法です。

シンク内に置いておくと、野菜やお皿を洗うたびに飛んだ水分が生ゴミにかかってしまいます。

しかし、シンクの外に三角コーナーを置いておけば、水がかからず生ゴミの水分は増えません。

また、生ゴミが乾燥するため、菌やカビの増殖を抑えてにおいの発生を防げます。

②三角コーナー周りを清潔に保つ

生ゴミの放置が菌・カビの増殖を招くため、生ゴミを溜め込まず、三角コーナーやその周りを常に清潔にしておくことも大切です。

三角コーナーの生ゴミをこまめに捨てる

三角コーナーの生ゴミは溜め込まずにこまめに捨てましょう。

生ゴミをどんどん追加してしまうと栄養素が増え、その栄養を得た菌・カビが活性化してしまいます。

調理や後片付けのたびに三角コーナーのゴミを捨てるのが理想的です。

生ゴミからのイヤなにおいを防ぐだけではなく、三角コーナー自体のぬめり・カビといった汚れ防止にもつながります。

三角コーナーを掃除する

生ゴミを捨てたら、三角コーナーそのものの掃除も忘れずに!

三角コーナーにゴミ受け用のネットを張っていたとしても三角コーナーは汚れてしまうので、におい対策には掃除が欠かせません。

三角コーナーの汚れ具合ごとの掃除方法は、以下の表の通りです。

汚れの度合い掃除方法
汚れが少ない・ぬるま湯で洗い流す・スポンジで軽くこする
肉や魚などが入っている・食器洗い用の中性洗剤をスポンジにつけて、少ししっかりめにこすり洗いをする
汚れがひどい・中性洗剤で洗った後に塩素系漂白剤を吹きかける

なお、ネットを張らずに三角コーナーを使っていると、網目にゴミがはさまってしまうことも。

使い古しの歯ブラシを使うと汚れをかき出しやすいですよ。

排水口・シンクを掃除する

三角コーナーだけではなく、排水口やシンクの掃除も忘れずに行いましょう。

洗い物のときに生ゴミが流れ、排水口の受け皿やシンクに残る可能性があります。


三角コーナーをきれいにしたとしても、排水口やシンク内の汚れがそのままでは、シンク全体が臭ってしまう原因になりかねません。

以下の方法で排水口とシンクの掃除を行いましょう。

<排水口の掃除方法>

  1. 排水口のゴミ受けの生ゴミを捨てる
  2. ゴミ受け・排水口の中を洗う
  3. 42度くらいのお湯を流して完了(お湯によって付着した油分を流す)

※汚れがひどい場合は、塩素系漂白剤を使う

<シンクの掃除方法>

  1. 中性洗剤をつけたスポンジでシンクを洗う
  2. 水で洗い流す
  3. 乾いた布で水気を拭き取って完了

掃除に加えて、排水口のぬめりやにおいの防止に役立つグッズを使うのもひとつです。


フェリシモの「ぬめり防止タブレット」は、抗菌作用が期待できるMK菌、MKを安定させるホタテ成分が入ったお手入れ用タブレットです。

排水口のゴミ受けにタブレットを入れておけば、水が流れることでタブレットが溶け、ぬめりやイヤなにおいを防ぎます。

塩素が配合されていないため、排水口を傷める心配もありません。

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③三角コーナーを置かない

三角コーナーをシンクに置かないのも手です。


三角コーナーの代わりになるアイテムを使う、ゴミの保管場所を変えるなど工夫しましょう。

三角コーナー代わりに袋を使う

三角コーナーを設置していると、ついついゴミを溜めがちです。

三角コーナーを使わずに、ゴミを入れたらそのまま捨てられる三角コーナー代わりのアイテムを使ってみては?

生ゴミ用の小さなゴミ袋を設置して生ゴミが出るたびに袋ごと処分すれば、シンクの衛生を保てます。


フェリシモでおすすめの「お掃除いらずの三角コーナー」は、使い捨てタイプの三角コーナーです。

ゴミが溜まったらアイテムごと捨てられるため、三角コーナーを掃除する手間が省けます。


底部分がメッシュ構造になっていて、小さな生ゴミを逃さずキャッチするだけではなく、余分な水がきれる点も魅力的です。
 

開口部が大きく生ゴミを入れやすいので、使い勝手がよいでしょう。

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生ゴミを冷凍庫で保管する

生ゴミは温度の高さによっても臭うため、出た生ゴミを温度の低い冷凍庫で保管するのもひとつです。

温度が低いところでは菌やカビが増殖しにくく、においを抑えられます。

調理中に出た生ゴミを1つの袋にまとめ、そのまま冷凍庫に保管するだけ。

あとは可燃ゴミの日に、他のゴミとまとめて捨てるだけでOKです。

この方法であれば、生ゴミのにおいを抑えられる他、三角コーナーの掃除も必要ありません。

生ゴミの冷凍保管には、フェリシモの「冷凍庫ゴミ箱」が便利です。

箱の口部分を押し込んで生ゴミを入れて冷凍庫内に溜め、箱ごと可燃ゴミとして出せば、においを気にせず処分できます。

箱の口部分が閉じているので、中身のゴミを見ずに済む点も嬉しいですね。

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④三角コーナーのゴミのにおいを中和して消臭する

三角コーナーのにおいを一時的に抑えたいのであれば、においを中和させて消臭するのもひとつの方法です。

生ゴミのにおいを中和させるには、においとは逆の性質をもつアイテムを使います。

酸性のゴミ:重曹

三角コーナーのにおいの多くは、菌・カビによって生ゴミが腐ることによるものです。

生ゴミが腐敗すると酸性になるので、アルカリ性の重曹をかけることで、中和されてにおいを消せます。

<使い方>

  • 重曹をそのまま生ゴミにかける
  • 重曹スプレー(水100ml・重曹小さじ1)を吹きかける など

アルカリ性のゴミ:酢・クエン酸・コーヒー

アンモニア臭がするもの、腐った肉や魚が入ったものなど、アルカリ性の生ゴミもあります。

アルカリ性の生ゴミには、酢・クエン酸・コーヒーといった酸性のアイテムを使って中和するのがポイントです。

<使い方>

  • クエン酸・酢をそのまま生ゴミにかける
  • クエン酸スプレー(水200ml・クエン酸小さじ1)をかける
  • お酢スプレー(水:酢=1:1)を吹きかける
  • コーヒーかすを生ゴミにかける など

コーヒーカスを使う場合、抽出後のものをそのまま使ってもよいですが、水分を含んでいるためカビが生える可能性があります。

一度乾燥させてから使うのが望ましいでしょう。

なお、重曹とクエン酸をダブル使いするといったように、アルカリ性と酸性のものを併用しても構いません。

三角コーナーの生ゴミをゴミ箱に捨てる際の注意

三角コーナーのにおい対策ができたとしても、生ゴミをゴミ箱に捨てるときの対策も万全ではないと、生ゴミ臭が気になってしまいます。

生ゴミを冷凍保管する以外の対策をとるときは、ゴミ箱からもにおいが発生しないように以下の点に気を付けましょう。

生ゴミからにおい・水分が漏れないようにする

三角コーナーの生ゴミを捨てるときに、におい・水分漏れを考慮することがポイントです。

以下のいずれかを活用しましょう。

  • 新聞紙
  • ポリプロピレン製袋
  • 紙パック

新聞紙に包む

新聞紙に生ゴミを包んでからビニール袋やポリ袋に入れ、ゴミ箱に捨てるとにおいの発生を抑えられます。

新聞紙に使われているインクや原料には、以下のような効果が期待できるからです。

  • 新聞紙のインクに含まれているカーボン(炭)が消臭効果を発揮する
  • 原料のセルロースが隙間の多い構造であるため、水分を吸収してくれる

また新聞紙は菌の活性化を抑える効果も期待できます。

菌は、冒頭で述べた条件に加え、酸素が少ない環境でも活性化するものです。

ゴミを入れた袋を密閉すると酸素がなくなって菌が活性化し、イヤなにおいを発生させてしまいます。

しかし、新聞紙に生ゴミを包んでから袋に入れると、新聞紙に含まれている酸素によって袋の中の酸素が薄くなりにくく、においの発生を抑えられるのです。

ポリプロピレン製の袋に入れる

ゴミ箱に捨てるときに入れる袋を、ポリプロピレン製にしてみてはいかがでしょうか。

キッチンでよく使われるポリ袋の主な素材は、ポリエチレンもしくはポリプロピレンです。

ポリプロピレンはポリエチレンよりも空気を通しにくいため、においが外に漏れにくいと言えます。

ポリプロピレン製の袋を買うのもよいですが、身近にある食パンの袋がポリプロピレン製なので、破棄する前に生ゴミを入れる袋として使ってみるとよいでしょう。

紙パックに入れる

飲み終わった牛乳パックや500mlジュースのパックなど、紙パックに生ゴミを入れるのもおすすめです。

生ゴミの水をしっかりきったつもりでも、どうしても水気は残ってしまいます。

もともと水分が入っていた紙パックであれば、水気のある生ゴミを入れても外に漏れ出しにくいでしょう。


生ゴミを入れたら口部分をしっかり折り返し、ガムテープで止めて捨てれば万全です。

ゴミ箱に消臭対策をする

ゴミ箱そのものに、におい対策をするのもおすすめです。

生ゴミを入れているゴミ箱からにおいが発生しないよう、以下のような対策をしてみましょう。

対策効果
ゴミ箱の中に重曹を入れる重曹がにおいを中和
ゴミ箱の下に新聞紙を敷く新聞紙が生ゴミのにおい・水分を吸収
ゴミ箱に消臭剤を設置する生ゴミを消臭

まとめ

三角コーナーのにおい対策としては、原因物質である菌・カビの増殖を防ぐことがポイントです。

以下の対策によって、においを抑えられます。

  • 三角コーナーは、湿気・水分が多い場所を避けて設置する
  • 三角コーナーの周りを清潔にする
  • 三角コーナー自体を使わない
  • ゴミを消臭する

また、記事内で紹介したフェリシモのアイテムは、三角コーナーやシンクのにおいを手軽に防げるアイテムです。

ぜひ活用してみてはいかがでしょうか。

フェリシモ「Kraso[クラソ]」では他にもさまざまなかわいいグッズがありますので、ぜひチェックしてみてください。

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