ミュージアム部から、文学作品を楽しめる新アイテムがデビューしました。宮沢賢治著『注文の多い料理店』より 思わず食べたくなっちゃう「山猫軒」のボディークリーム をご紹介します。

宮沢賢治の名作『注文の多い料理店』

みなさま、『注文の多い料理店』のお話はお読みになったことがあるでしょうか? 日本を代表する児童文学作家・詩人である宮沢賢治がのこした、『銀河鉄道の夜』などと並ぶ名作のひとつです。

『注文の多い料理店』のあらすじ

山奥に狩りにやってきたふたりの若い紳士。しかし連れていた犬が突然死んでしまう。帰路につこうとして、ふと見つけたのは立派な西洋づくりの建物「西洋料理店 山猫軒」。ハラペコの二人は大喜びで入店するが、そんな彼らに奇妙な“注文”の数々が降りかかり……!?

物語を読み返すプランナーの心に留まったのは、こんな一文でした。

すこし行きますとまたがあって、その前に硝子が一つありました。扉には書いてありました。
「壺のなかのクリームを顔や手足にすっかり塗ってください。」
 みるとたしかに壺のなかのものは牛乳のクリームでした。

『注文の多い料理店』より

山猫たちが味付け用に用意した、牛乳のクリーム……。
それも、ふたりの紳士が体に塗るふりをしてこっそり食べたくなってしまうほど、魅力的な……!

もしもこのクリームが現実にあったなら!そんな発想をもとに、甘くておいしそうなミルクの香り付きのボディークリームが完成しました。

物語の世界観をたっぷり楽しめるパッケージ

ボディークリームのパッケージには、『注文の多い料理店』にまつわるモチーフをたくさん散りばめています。

山猫が待ちかまえる最後の扉

奥の方にはまだ一枚扉があって、大きなかぎ穴が二つつき、銀いろのホークとナイフの形が切りだしてあって、
「いや、わざわざご苦労です。
大へん結構にできました。
さあさあおなかにおはいりください。」
と書いてありました。おまけにかぎ穴からはきょろきょろ二つの青い眼玉がこっちをのぞいています。

『注文の多い料理店』より

ふたりの紳士を待ちかまえる山猫たち

「いらっしゃい、いらっしゃい。そんなに泣いては折角せっかくのクリームが流れるじゃありませんか。へい、ただいま。じきもってまいります。さあ、早くいらっしゃい。」
「早くいらっしゃい。親方がもうナフキンをかけて、ナイフをもって、舌なめずりして、お客さま方を待っていられます。」

『注文の多い料理店』より

パッケージには物語のモチーフが

紳士たちが「山猫軒」の注文に応じて脱いでいった帽子や外套。

そして、紳士ふたりを助けるべく、疾風のごとく野原を駆ける犬二匹もスタンバイしています。

牛乳クリームをイメージした「ボディークリーム」

二人は壺のクリームを、顔に塗って手に塗ってそれから靴下をぬいで足に塗りました。それでもまだ残っていましたから、それは二人ともめいめいこっそり顔へ塗るふりをしながら喰べました。  

『注文の多い料理店』より

もちろんボディークリームにもこだわりが。たっぷり100g入りのクリームには、セラミド※などの保湿成分を配合。

うるおいを与えてお肌を整えてくれるので、お風呂上がりのケアにもおすすめ。さらっと伸びがよくてべたつかず、一年を通してお使いいただけるボディークリームです。

※セラミドNP、セラミドAP、セラミドEOP(保湿成分)

ほのかなミルクの香りに全身包まれて

手に取って体に塗り広げれば、思わず食べたくなってしまうくらい、やさしくてあま~いミルクの香りが漂います。

作中の「クリームをよく塗りましたか、耳にもよく塗りましたか、」の言い回し通り、耳にもお使いいただけます。

かわいい容器は小物入れにも

使い終わった後の容器は、きれいに洗えば小物入れとしてアフターユーズも楽しんでいただけます。

ミュージアム部 宮沢賢治著『注文の多い料理店』より 思わず食べたくなっちゃう「山猫軒」のボディークリーム(ミルクの香り)

1個 ¥2,700(+10% ¥2,970)

ご一緒にいかが? 文学世界に浸るイメージティー

物語の中で「食べられちゃいそうな」ボディークリームをご紹介しましたが、物語の世界を「飲み干せてしまいそうな」文学イメージティーも合わせてご紹介します。

宮沢賢治は『注文の多い料理店』序文において、「これらのちいさなものがたり」が「あなたのすきとおったほんとうのたべもの」になれば、とつづりました。物語が美しい食べ物になる。作家が書いた物語が、読んだ人を構築する一部になる……。

そんな感覚に憧れて、作品世界に登場する印象的なモチーフや、それぞれを象徴する色から連想した文学イメージティーを作りました。作品をより楽しめるアレンジ例とともに、4種のお茶をご用意しています。

中島敦『山月記』× 虎に還るように色が変化するお茶

YOU+MORE![ユーモア]|YOU+MORE!×フェリシモミュージアム部 日本近現代文学の世界に浸る 文学作品イメージティーの会|中島敦 著『山月記』×虎に還るように色が変化するお茶 「虎に姿を変える李徴と、別れの夜明け」をモチーフにした、ジャスミン香る青いお茶。レモンを入れると色が青色から赤紫色に変化します。

山月記のあらすじ
中国・唐の時代が舞台。李徴は役人を辞めて詩家を志すが、現実は厳しく再び地方官吏として働くことに。耐えきれず行方をくらませた李徴はやがて一匹の虎に変化する。虎となった李徴の前にかつての友人・袁傪が通りかかり、李徴は自らの人生を振り返る。

中島敦『山月記』に描かれた「虎に姿を変える李徴と、別れの夜明け」をモチーフにしたジャスミン香る青いブレンドティー。

残月のようなレモンを入れると、人間が虎に変身するが如く、お茶の色が青色から赤紫色に変化します。

高村光太郎『智恵子抄』× 天のものなるレモンの紅茶

YOU+MORE![ユーモア]|YOU+MORE!×フェリシモミュージアム部 日本近現代文学の世界に浸る 文学作品イメージティーの会|高村光太郎 著『智恵子抄』×天のものなるレモンの紅茶 「私の手からとったひとつのレモン」をモチーフにした紅茶。

『智恵子抄』について
高村光太郎は、妻・高村智恵子と出会ってから死後に至るまで、30年間に渡って智恵子への想いを詩や散文として記録した。『智恵子抄』はそれらをまとめた詩集。

高村光太郎の詩集『智恵子抄』につづられた一編・レモン哀歌から「わたしの手からとったひとつのレモン」をモチーフにした紅茶。

香りがはじけるように立ち上る、新鮮なレモンをトッピング。まるで自身の半身のようにも思える大事な人と、一緒の時間を過ごしたい。そんな時におすすめなアレンジです。

室生犀星『蜜のあわれ』× 燃えている金魚のように赤いお茶

YOU+MORE![ユーモア]|YOU+MORE!×フェリシモミュージアム部 日本近現代文学の世界に浸る 文学作品イメージティーの会|室生犀星 著『蜜のあわれ』×燃えている金魚のように赤いお茶 「誰より大胆で無邪気な金魚の女の子」をモチーフにしたフルーツハーブティー。

『蜜のあわれ』のあらすじ
老作家が小説の力で人間に化けさせている、金魚の赤子が主人公。赤子はまるで本物の人間のように歯医者に行き、おしゃれを楽しみ、お出かけをする。そして老作家の講演会で、彼を想って現世を漂う幽霊の女性と出会い……。

YOU+MORE![ユーモア]|YOU+MORE!×フェリシモミュージアム部 日本近現代文学の世界に浸る 文学作品イメージティーの会|作品をより楽しむために……杏やりんご、ベリーで華やかに。

室生犀星『蜜のあわれ』に描かれた「誰より大胆で無邪気な金魚の女の子」をモチーフにしたフルーツハーブティー。金魚のように赤いお茶の色が目を惹きます。

冷やしたお茶に、室生犀星といえばの果物・あんずやベリーを加えてフルーツティーにしても。果物と一緒に、真っ赤な金魚・赤子のはじけるような魅力をお楽しみください。

江戸川乱歩『孤島の鬼』× 宝石より魅力的なチョコレートの紅茶

YOU+MORE![ユーモア]|YOU+MORE!×フェリシモミュージアム部 日本近現代文学の世界に浸る 文学作品イメージティーの会|江戸川乱歩 著『孤島の鬼』×宝石より魅力的なチョコレートの紅茶 「最初の事件解決のかぎを握ったチョコレート」をモチーフにした紅茶。

『孤島の鬼』のあらすじ
主人公の箕浦は、同僚の初代と恋に落ちる。初代は、箕浦からの指輪のお返しに、肌身離さず持ち歩いている「命の次に大事な系譜図」を彼に渡した。その後初代は事件で命を落とし、現場からは常に持っていた手提げと、何故かチョコレートの缶が消えていた。復讐を誓う箕浦は犯人探しに奔走するが、しかしこれは壮大な事件の一部分に過ぎなかった。

江戸川乱歩『孤島の鬼』で描かれた「最初の事件解決の鍵を握ったチョコレート」をモチーフにした紅茶です。

チョコ風味の紅茶に、ミルクとお砂糖を加えて糖分摂取。主人公たちと一緒に、怪事件の犯人を推理してみてはいかが?
きっと犯人は、きれいなものと甘いものに目がない人物でしょう。ちなみに著者の江戸川乱歩も甘いものが好きだったのだとか。

文庫本サイズの箱にも楽しみが

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万年筆インクの色彩が美しい本型ボックスに、ティーバッグ17個を入れてお届け。飲み終わった後は、小物入れに。本棚にさりげなく飾っても素敵。付属の説明カードは切り取るとしおりにもなります。

読書とともに、素敵なティータイムをお過ごしください。

YOU+MORE!×ミュージアム部 日本近現代文学の世界に浸る 文学作品イメージティーの会

月1セット ¥1,800(+10% ¥1,980)

読書以外の文学世界の楽しみ方

文学好きの方は、ますます作品世界に浸って楽しめるアイテム。読書はひさしぶりという方もこのグッズをきっかけに、魅力的な作家たち・そして彼らの作品に興味を持っていただけたらうれしいです。

文学を楽しむシリーズ

ミュージアム部 宮沢賢治著『注文の多い料理店』より 思わず食べたくなっちゃう「山猫軒」のボディークリーム(ミルクの香り)

1個 ¥2,700(+10% ¥2,970)

YOU+MORE!×ミュージアム部 日本近現代文学の世界に浸る 文学作品イメージティーの会

月1セット ¥1,800(+10% ¥1,980)

ミュージアム部 冬のおはなしが耳もとでささやく 文学作品イメージ イヤアクセサリーの会

月1組 ¥2,900(+10% ¥3,190)

ミュージアム部 太宰治と中原中也の逸話より “空に浮かんだ青鯖(あおさば)”の缶詰風ポーチ

1個 ¥2,500(+10% ¥2,750)

ミュージアム部 脚をより美しく魅せて 谷崎潤一郎の著作に登場するヒロインイメージソックスの会

月1足 ¥1,200(+10% ¥1,320)

フェリシモミュージアム部 夏目漱石著『こころ』の物語を紡いで ふたりの関係を繋ぐ レースでふちどったタオルハンカチの会

月1枚 ¥2,000(+10% ¥2,200)

ミュージアム部 太宰治の万年筆の逸話より 彼が綴った物語に爪を染めるジェル風ネイルシールの会

月1セット ¥1,650(+10% ¥1,815)

ミュージアム部 音楽を愛した宮沢賢治「星めぐりの歌」レコード風ポーチ

1個 ¥2,900(+10% ¥3,190)

ミュージアム部

「ミュージアム好き」が集まって活動しているフェリシモの公式部活。カタログやウェブサイト・SNSなどのメディアを通じて情報を発信し、暮らしの中で楽しめるオリジナルグッズを企画しています。

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