予定がなくても出かけたくなる名作鞄。

こんにちは、フェリシモ日本職人プロジェクトのリーダー・山猫です。
この〈&Stories /アンドストーリーズ〉シリーズでは、「誰かの物語から立ち上がるモノ作り」をコンセプトに日本製のアイテムをラインナップ。1人ひとりの中にある、小さいけれど熱烈な「好き」「欲しい」を叶えることで、世の中にはないモノが生まれます。

この夏は、「日常にあるリゾート感」がテーマ。
夏は、開放的な気分になる季節。
ふだんの生活をしながら、気持ちをゆるめてオープンに過ごしたい。
そんな想いに寄り添う、自分を解放できるコト・モノを集めました。

自分の好きな時間を、居心地のいい場所で。
日常に溶け込むシンプルで心地いいアイテムと共に、暮らしのなかにあるマイ・リゾートを楽しんでみませんか?

この夏、いつもとちょっと違う夏にする魅惑の物語をお届けする〈&Stories / アンドストーリーズ〉。その中から、夏のお出かけをもっと楽しみする名作鞄をご紹介。今回は復刻リクエストの多かったアイテムが続々登場します。お楽しみにご覧くださいー!

スタイリストさんの一押し、シャンパンゴールドの実力。

〈&Stories / アンドストーリーズ〉のスタイリングを手掛けてくださっている、ファッションスタイリスト・村上きわこさん。ロマンチックでありながらストーリー性のある世界観を表現する、人気のスタイリストさんです。

スタイリストとしての感性と、働く女性としてのリアルな要望を形にした村上さんとのコラボバッグは、これまですべて大ヒットしてきました。その原点といえるのが「スタイリストバッグ」シリーズ。今回は、その中でも人気の高かった、上品なシャンパンゴールド色バージョンが復刻です。フェリシモ社内でも「もう一度発売して欲しい!」の声が多かった逸品です。

スタイリストバッグ初代モデルはグレーの本革でしたが、「実は最初から、ゴールドで作りたいなと思っていたんです」と村上さん。なぜゴールドなのかを伺うと、「なじみながら抜け感を作ってくれて、しかも光沢があるからアクセントになってくれます」とのこと。着こなしに抜け感を作る白の良さと、着こなしになじむベージュの良さ、その両方を併せ持つのがゴールドのいいところなのだそうです。ゴールドは一見ハードルが高そうですが、実はどんな着こなしにも合う万能カラーなんですね。

上品な色味のシャンパンゴールドは、白よりなじみやすく、ベージュほどおとなしくない絶妙カラー。

色もさることながら、使いやすいサイズ感と、持ったときのバランスの良さも魅力。日常のお出かけアイテムがしっかり入る収納力でありながら、細い持ち手や横長のフォルムで見た目はすっきり。大きく見えないのにたっぷり入って、身長にかかわらず小脇にきれいにおさまります。どんなスタイリングにも似合うバッグは、ひとつ持っていると本当に便利。セレモニーにも、ふだん使いにも活躍します。

ちなみに、この鞄の再販をリクエストしてくれていたfelissimo〈クチュリエ〉のプランナーFururu は「きれいめにもカジュアルにも使える鞄を、ひとつは持っておきたいと思ってたんです。子どもの入園・入学式にも使えそうで、、、。前回は迷っていて気がつくと売り切れてたので、ぜひ山猫さん、いつか再販してね!」と私に伝えてくれていました。

村上さんシリーズでは共通のインナーバッグも、ゴールド色の革とナチュラルな麻素材を使用。取り外し可能なので、バッグインバッグとしても使える優れもの。こちらも初代モデルから少しずつマイナーチェンジをして、使いやすさもアップしています。(サイズや取り付け方法は同じです)

村上さんご自身は、白い服と合わせてワントーンコーデにしたいと企画されたそうですが、「黒に合わせてもアクセントになるし、オレンジとかビビッドな色に合わせてもなじむから、好きなお洋服に合わせて楽しんでもらえたら」とおっしゃっていました。

これまで本当に多くの方からご支持をいただいているスタイリストバッグのゴールドモデル。ずっと再販を待ち望んでいた方、そして今回気になった方、この機会をお見逃しなく!

新しい旅の楽しみ方が見つかる、ボーダレスなトラベル鞄。

続いてご紹介するのは、アートディレクター・置田陽介さんと作った出張鞄。夏のお出かけ・旅行にぴったりなので、復刻することになりました。

置田さんと山猫の出会いは2012年。当時担当していたカタログの取材で、一緒に兵庫県たつの市にある革なめし工場に行ったとき、置田さんが革づくりの工程にすごく興味を持っておられたのが印象的でした。それから約7年の月日が流れ、日本職人プロジェクトメンバーだったYUDAIの企画で、置田さんの理想の鞄を作ることに。そうして完成したのが、初代モデルの出張鞄でした。

置田さん手書きの指示書。さすがアートディレクターさん、指示が具体的で的確です!この指示をもとに、プランナーYUDAIと鞄デザイナー小林弓子さんが丁寧に仕上げていきました。

東京や大阪で活躍されていた置田さんは、現在は拠点を淡路島に移されています。(この鞄を企画した当時より、さらに出張の距離が伸びていますね。)でもきっと、この鞄と一緒なら、長距離の出張も快適なのでは?と思います。

荷物が多いという置田さん。「1泊2日出張を、すまし顔でこなしてくれる夢のバッグを作りたい!」と企画がスタート。

置田さんが出張鞄に求めたこだわりのポイントは3つ。

ひとつめは、書類と衣類を分けて入れられること。「打ち合わせ先で資料を出すときに、着替えとかが見えるのが嫌なんです」という置田さんのリクエストをかなえて、鞄の中を大きな2室に分けました。

まちの少ない側にはパソコンや資料など仕事関係のアイテムを、まちの広い側には着替えや洗面道具などを収納できます。いわば、ブリーフバッグとボストンバッグの合体型。仕事とプライベートの荷物をばっちり分けられます。

ふたつめは、カジュアルすぎず、ビジネスすぎないおしゃれなデザイン。

旅行用と仕事用をボーダレスにしたデザインが理想とのことで、8号帆布にアンティーク風のレザーを部分遣いすることに。帆布を使うことでかっちり過ぎず、レザーのあしらいで大人っぽさもプラスしました。出張帰りに足を伸ばして旅行をしたり、ワーケーションに出かけたり、出張と旅行の垣根を取り払うようなバッグです。

みっつめは、出張先での使い勝手のよさ。

例えば、打ち合わせ中は床に置いて安定すること、新幹線で読む本やペットボトルはすぐ取り出せること、持ち手を長くして荷物が多くても肩掛けできること…などなど、働く大人のリアルなリクエストが随所に。どっさり入る大容量でも、充実のポケットで細部まで気の利いた作りになっています。

「荷物が多いからバッグを2つに分けて持って行くんですけど、見た目もかっこよくないし、両手もふさがって不便。もっとスマートに、すました顔で出張に行きたいんですよね」という置田さんのリクエストをかなえた鞄。“出張鞄”という名前ですが、その用途はもっと自由です。ふだんの仕事帰りのままふらっと旅行に出かけたり、パソコンを入れてリゾートに出かけて仕事をしたり。気ままなスタイルで、いろいろな使い方を楽しんでください。

ノールックで出し入れできる、ほぼポケットなバッグ。

続いては、服飾作家・田川朋子さんと企画したショルダーワークバッグ。約10年前にデビューした初代モデルから数えて3代目となる今回は、美しい馬革で仕立てました。

自身のブランドのほか、舞台衣装や大学などの講師も務める服飾作家の田川さん。「作業の邪魔にならない、ポケット感覚で使える鞄が欲しい!」というリクエストで、ショルダーバッグを作りました。

田川さんの要望は、とにかくシンプルなこと。ショルダーベルトは、ボトムのポケットの位置に来る長さにして、調節用の金具はナシ。(「絶対にいらない!」とのことでした)。フラップは、いちいち留め外しの手間がいらないオープン仕様に。必要なものをしまっておいて、なんならお金もそのまま入れて、身軽にさっと動けるようにしたい!とおっしゃっていました。

オープンフラップで出し入れスムーズ。裏地のカラーもシックな表情。

貴重品などを収納できるファスナーポケット付き。無駄をそぎ落した美しさと、

使いやすさの絶妙なバランス。 

今回はそのシンプルなデザインをより引き立たせるため、独特の風合いを持つ馬革を山猫が選びました。馬革なめし工場に依頼した革は、なめらかで手ざわりもやわらか。きめの細かい、上品な光沢が魅力です。シックなブラウンながら、洗練されたデザインでほっこりしすぎず、スタイリッシュな印象です。

キメの細やかさと、上品な光沢が魅力。しっとりとやわらかな風合いで、ストレスフリーな使い心地。

無駄をとことん省き、機能美を極めたショルダーバッグ。服飾作家さんの美学を宿した、主張のあるシンプルさが魅力です。すごく便利に使えることはもちろん、背筋もシャン!と伸びそうな存在感。何気なく持っても様になるから、夏の着こなしもぐっと格上げしてくれそうです。

人生を美しく彩る、大人の女性の永遠のパートナー。

最後は、日本職人プロジェクトのプランナー・MOEが、ヴィンテージショップのオーナー・中村朋子さんと企画した「エターナルバッグ」。再販のリクエストが殺到した超人気アイテムを、完全復刻します! 実はフェリシモ社内でも、「MOEさんー、あのエターナルバッグ、、再販して欲しい!次こそは!」とスタッフがMOEに直談判する場面に遭遇することがよくありました。

大阪・堀江のヴィンテージショップ「REINETTE -レネット-」の中村朋子さんは、古今東西の名品バッグを知り尽くしている方。そんな中村さんのお店に足しげく通っていたMOEが、「美しいヴィンテージバッグのように、凛とした女性の魅力を引き出すバッグが作れたら……」と中村さんに相談したのがきっかけでした。MOEのまわりの女性たちの間でも、ブランドにこだわらず、上質素材のきちんとしたバッグを持ちたいという意見が多く、「大人が持てるちゃんとしたバッグ」を目指して中村さんと鞄の企画が始まりました。

ヨーロッパを中心に、上質で今の気分にも似合うヴィンテージアイテムを買い付ける中村さん。

ハイブランドを始め、世界中のさまざまなバッグを見てきた中村さんの感性と、リアルに使うシーンを想定したMOEのリクエストを融合させて完成したのが、“永遠の、不変の”という意味を持つ「エターナルバッグ」。この名前には、色褪せずに長く使えるようにという思いが込められています。

ヴィンテージバッグを参考にしたかっちりとスクエアなフォルムに、大振りな金具がアクセント。おしゃれな鍵も付いていますが、つまんでワンタッチで開くから、開け閉めもスムーズです。

本革は少しやわらかめのものを使い、幅広い装いに似合う雰囲気に。ほんのり上品な光沢も素敵です。スーツやワンピースにも、シャツやデニムにも似合うデザインで、いろいろなシーンに使えます。

ショルダーベルトは、中村さんのアイデアで付けました。実はヴィンテージバッグにはほとんど付いていないのですが、「日常に使うなら、絶対にショルダーベルトはあった方が便利!」と中村さん。推し活でライブに行くことも多い中村さんなので、両手が自由で身軽に動けることを重視されるのかもしれません。

中村さんとMOEの想いを凝縮し、初代モデルのデビューから、「これが欲しかった!」と多くの女性から絶大な支持を集めたエターナルバッグ。本当にいい素材を使って、鞄職人さんが丁寧に仕上げてくださった、どこに出しても間違いのない逸品です。

どんなシーンにも、どんな年代にもしなやかに寄り添ってくれる。手にするだけで、自信を持たせてくれる。エターナルな存在を、ぜひ人生のパートナーに。今までとはちょっと違う自分になれそうな予感すら、感じさせてくれる鞄です。

鞄ひとつで、この夏はもっと楽しくなる。

今回紹介した4つのアイテムは、企画した人も、背景も、年代もさまざま。それぞれに違う物語から誕生していますが、どれもこの夏のシーンにぴったりのものばかりです。どんな夏にしようか、ワクワクしながら選んでもらえたらうれしいです。鞄をきっかけに、夏の予定を考えるのも素敵ですね。

次回のブログで取り上げるのは、金沢の時計工房さんと一緒に作った、「見惚れる時計」シリーズの新作。さまざまな風景を文字盤で切り取った、スペシャルな腕時計を4つご紹介します。お楽しみに!

ファッションスタイリストと作った 職人本革のスタイリストバッグ〈シャンパンゴールド〉

¥31,680

アートディレクターと作った 職人帆布と本革遣いのトラベルバッグ〈ヴィンテージキャメル〉

¥38,280

服飾作家と作った 職人本革のショルダーワークバッグ〈ブラウン〉

¥16,280

ヴィンテージショップオーナーと作った 職人本革のエターナルバッグ〈ノアール〉

¥38,500

日本のモノづくりを通してたくさんの素敵な物語を伝えるために続けてきた「日本職人プロジェクト」。2004年のスタート以来、様々な魅力的な方の想いと共に「物」語るアイテムを誕生させてきました。

プロジェクトリーダー 山猫

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