6年前から続く、「物語」によるものづくり

こんにちは、日本職人プロジェクトリーダーの山猫です。

日本職人プロジェクトのひとつ、「 Stories (ストーリーズ)」は、たった1人の「好き」「欲しい」に寄り添い、物語のあるものづくりを大切にしています。

そんなストーリーズから新たに生まれた、WEB限定の「 Stories (ストーリーズ)」。8つのアイテムに込められた、8つの物語をご紹介します。

ラストとなる今回は、福岡の鞄作家、岡政孝さんのお財布です。もう山猫とは6年目のお付き合いになります。一緒にものづくりを続けて来た岡さんと一緒に、今までにないお財布を作りました。3種類あるので、きっと、ピンとくるのが見つかると思います。

革への愛と作家性が同居する、岡さんのモノづくり

福岡にある〈ユニゾン〉は、鞄作家の岡政孝さんと、資材調達などを担当する内門祐樹さんを中心としたレザーファクトリー。6年ほど前から一緒にいろいろなモノづくりをしていて、日本職人プロジェクトメンバーの山猫とYUDAI君が福岡の工房を訪れて、一緒に屋台に出かけたこともありました。(今はコロナ渦でそんなことできないので懐かしい~!!)

革という素材をこよなく愛する岡さんが手がけるアイテムは、革の持ち味をそのまま生かした、クラフト感あふれるつくりが特徴。エイジングがしっかり出るので、長く使うほど、味わいが増すという楽しみもあります。

革の手ざわりを確かめる岡さん。後ろは、縫製などや素材手配なども幅広く担当する内門さん

岡さんのモノづくりは少し変わっていて、1回目のサンプルがすごくいいんです。少々使いにくくても許せてしまうような、かっこよさとあたたかみがあります。それから細かい部分はいろいろ修正していくんですが、作家さんらしいこだわりがあって、便利なだけじゃないところが私にとってはとても魅力的。だから、ファーストサンプルが上がってくるのがいつも楽しみなんです。いつもたくさん打ち合わせしたことが、どんなふうにカタチになってくるのか、わくわくします。

上がってきたサンプルは、職人プロジェクトメンバーのNISHIYANやMOEと実際に使って試します。それぞれ1週間ほど使ってみて、「これ……すごくいいよね!」と、3人の意見が一致するのがだいたいのパターンです。

たくさんの商品企画を手掛けてきたメンバーもファンになる、岡さんのアイテム。それを今回3つもご用意できたことを、とても嬉しく思っています。

あの名品バッグから生まれた、感謝のお財布

ひとつめの新モデルはコンパクト&スマートなお財布。折財布以上、長財布未満、という絶妙なサイズがポイントです。

このお財布が生まれたきっかけは、もともと岡さんがプライベート用に作ったスヴニールバッグ。岡さんが「ちょっと銀行に持って行く用に」と、図面も引かずに直感だけで作った鞄に山猫がひと目惚れ、プライベートでオーダーしたところ、まわりの人からも「欲しい!」という声が相次ぎ、商品化したアイテムです。

この鞄が、デビューと当時に大ヒット! 自分用にささっと作った鞄が、想像を超えてたくさんの方に喜んでいただいたことに岡さんもびっくり。感謝の気持ちを込めて、今回なんと、鞄と同じ革でお財布を作ってくれました。

岡さんの直感から生まれたスヴニールバッグと同じ革であつらえたお財布

スヴニールバッグ同様、しっかり手ざわりが楽しめるノアール(黒色)の革に、ゴールドの金具を合わせたシンプルなデザイン。飾り気のない、このミニマムな美しさが素敵です。

岡さんらしく、革の風合いを生かした手ざわりはそのまま、長さや厚みは少し控えめに。手になじみ、バッグの中でかさばらないサイズ感が絶妙です。

スマート&コンパクトで女性の手にも持ちやすく、手になじむ革の質感もいい感じです

大きく開くL字のファスナーで、中身の出し入れもスムーズ。厚みのないスリムなフォルムながら、小銭、お札、レシートなどがしっかり入ります。小銭入れは、革を輪っか状にした面白いデザイン。

お札室、コインケース、カードポケットのシンプル構造。必要なものだけ選んで入れるスタイルです

丈夫なつくりと普遍的なデザインに込められた、「長く使ってもらえたら」という岡さんの気持ち。革は使い込むほどやわらかく味わいが出るので、ぜひじっくり付き合って、経年変化も楽しんでください。

ポケットに、すっ!新感覚のサイズと薄さ

続いてご紹介するふたつめとみっつめの新モデルは、岡さんだからできた新世代のお財布たち。「岡さんが持ち歩くのが楽しみになるお財布って、どんなのですか?」そんな山猫の問い掛けに応えて、20点を超えるサンプルを作ってくれました。

その中からセレクトしたまず1点目。ポケットにすっとおさまる、薄くて小さなお財布です。

お財布と呼んでいいのかな?という気もするほどコンパクト!キャッシュレス時代の新しいデザインです

小銭が入るファスナーポケットと、外側にカードポケットを付けたシンプル仕立て。スマホやカード決済がメインだけど、お金も少しは持っておきたい、という人にもおすすめです。(小銭が必要なシーン、けっこうありますよね)

この薄さに、3室のカードポケットやオープンポケットなど、最大限の収納力を確保

L字ファスナーで、がばっと大きくオープン。しっかりまちもあります。小さいからこそ、使いやすいようにと工夫がいろいろ。細かいところまでこだわった、とても手の込んだつくりになっています。

くるみの実のようなやさしいブラウンに、「デニムのポケットにすっと納める」シーンをイメージしたリベット金具など、おしゃれな仕上がりも魅力。本革の上質感もあって、小さくてもしっかり本物の風格があります。最低限のお金やカードだけを入れて、荷物も気分も軽やかにお出かけが楽しめますよ。

拍手!お財布の可能性を広げるお財布

2点目は、一見カードケースのようなお財布。これまでのお財布の常識にとらわれないアイデアに、心躍ります。

革の質感が際立つ、クラフト感のあるつくりが魅力。手ざわりも抜群です

手に取ると、革の風合いにこだわる岡さんらしい、もちっとした手ざわり。2つに折るしぐさが手をたたくように見えることから、クラップ(拍手)ウォレットと名付けました。

クラップ(拍手)の由来は、2つに折りたたむ動作から。パン!と閉じるたび、拍手が起きるお財布です

外側は、あざやかな黄みよりのグリーン。エイジングがしっかり出る革なので、長く使うほど、自分だけの味わいが楽しめます。内側は、革の色合いを生かしたベージュ。グリーン×ベージュの色の対比が美しく、使うたび、開くたび、心がときめきます。

手にすることの多いお財布は、使うほど、その人らしい表情に変わっていきます

コインやお札、カードがシンプルに収まる、スリム&コンパクトなデザイン。意外としっかり入るので、メインのお財布としても使えます。もちろん、サブ使いや旅行用にも便利です。

カードがたくさん入るところがキャッシュレス派にうれしい構造。そこにコインやお札も入るから、心強い!

カードキーや車のかぎを入れたり、名刺や事務所のかぎを入れてお仕事用にしたり、使い方はいろいろ。お財布の枠にとらわれず、自由に使ってください。なにせ、新しい時代のお財布ですから。

お財布を変えると、毎日が新しくなる!

岡さんが感謝の気持ちを込めたお財布と、「使うのが楽しみになる」をテーマに考えてくれたお財布は、どれもすごく個性的。他にはないお財布になりました。お財布の可能性をたくさん広げてくれる、そんなアイテムだと思います。

毎日使うお財布は、ライフスタイルに直結するもの。今までと違うお財布を選ぶことで、新しい発見や楽しみに出会えるかもしれません。ぜひぜひ、お気に入りの一点を、毎日の生活に加えてみてください。

新しいお財布で、新しい毎日を。荷物が軽くなるだけでも、お出かけの楽しみが増えそうです

誰かの想いをカタチにした8つのアイテムをご紹介してきたブログも、今回が最終回。世界にはまだカタチになっていないいろんな「好き」や「欲しい」があるので、これからもそこに寄り添ったモノづくりしていきたいと思います。では、また! 長らくのお付き合い、ありがとうございました。

福岡の鞄作家と作った職人本革のソピアウォレット〈ノアール〉

1個 ¥10,780(税込み)

福岡の鞄作家と作った 本革スヴニールバッグ〈ノアール〉

1個 ¥37,950(税込み)

福岡の鞄作家と作った職人本革のポケットウォレット〈ノワ〉

1個 ¥8,800(税込み)

福岡の鞄作家と作った職人本革のクラップウォレット〈ヴェール〉

1個 ¥9,900(税込み)

日本のモノづくりを通してたくさんの素敵な物語を伝えるために続けてきた「日本職人プロジェクト」。2004年のスタート以来、様々な魅力的な方の想いと共に「物」語るアイテムを誕生させてきました。

プロジェクトリーダー 山猫

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