マーケティング、しません

こんにちは、日本職人プロジェクトリーダーの山猫です。
今回ご紹介するのは、版画作家や音楽家など、クリエイターさんのリクエストにお応えした鞄やお財布です。個性的な人たちの個人的な思い入れをカタチにしたら、とっても魅力的なアイテムになりました。
いわゆるマーケティングとか市場調査とか、そういうものとは真逆のものづくりから生まれたものだから、他にはない日本職人プロジェクトだけのオリジナル。一人ひとりの「欲しい!」に丁寧に寄り添った、超パーソナルなアイテムたちをぜひご覧ください!

文化系にも、サコッシュを!

ひとつめは、版画作家・オオヤマネコさんのサコッシュ。オオヤマネコさんは関西を中心に活動されていて、個展やグループ展、アートバザールなどへも多く出展されています。
そのオオヤマネコさんの理想の鞄は、必要最低限の荷物を入れて、個展会場やアートバザールをうろうろできるバッグ。「自分のブースにいるときも、ほかの作家さんの作品を見て回るときも、名刺や個展のDM、スマートフォンを身に着けておけるバッグが欲しいんですよ」というリクエストにお応えすべく、いろいろ考えた結果、サコッシュがいいのでは!?ということになりました。

サコッシュは、自転車レースのときに用いられた小型バッグのこと。スポーツシーンはもちろん、アウトドアアイテムとして人気です。軽くてじゃまにならず、荷物を取り出しやすいサコッシュは、必要最低限の荷物を持ち運ぶのにぴったり。アートバザールの会場にも似合うように、高級感のあるマットなレザーを特注して作りました。

スポーティーな印象が強いサコッシュも、オールレザー仕立てなら大人っぽくモードな雰囲気。しっとりやわらかい革が体に自然に寄り添うように、まちはつけずに薄く作りました。まちがない分サイズは少し大きめにして、必需品がしっかり収納できるようにしています。

お財布やスマートフォンなどの貴重品をいつも身に着けておけるから、旅行にも。天口はオープンで、必要なアイテムがさっと取り出せて便利です。

ショルダーベルトは調整できるから、ぐっと短くしたり、ゆるっと長めにしたり、スタイルやお好みに合わせてアレンジできます。どんな着こなしにもすんなりなじむから、大きめのポケット感覚で気軽に使ってください。

「財布に写真」を、もう一度

ふたつめは、音楽家・SONOKOさんと作ったお財布。今から12年前、2008年に誕生したアイテムです。

開くたび、大切な写真が目に入る幸せ。ちなみに、この写真の子供は誰でしょう?

昔フランスで歌手として活動されていたSONOKOさん(CDもベルギーのレーベルからだされてました)とご縁があって、一緒に商品を企画することになりました。その時に、山猫と一緒に「大切なものを持ち歩ける、宝箱みたいなお財布」をテーマに企画を考え、当時まだ小さかった、SONOKOさんのお子さまの写真を入れられるお財布を作りました。

初登場の時のカタログ。この写真は、SONOKOさんのお子さまです。

わざわざ写真を取り出すのではなく、財布を使うたびにふと目に入る。その何気ない幸せが一日に何度も訪れたらいいなと考えて、中にL判の写真が収納できる透明窓をつけました。スマホのカメラロールもいいけど、プリントした写真の味わいは、また格別です。

今回は、レトロな家電や家具をイメージしたミントグリーンをセレクト。春らしさもありつつ、ほのかなくすみ感もあって、絶妙におしゃれなカラーになりました。写真を入れると、どこかノスタルジックな雰囲気がただよいます。

お財布としても優秀で、カード類がたっぷり収納でき、立体的な小銭入れも便利。中身が落ちにくいラウンドジップ型だから、大切なものを入れておいても安心です。手にちょうどなじむ大きさで、愛おしさもひとしお。革の風合いや手ざわりも楽しんでください。

ちなみに今回の撮影で使った写真は、山猫の子供時代のもの。古い写真をあれこれ探すのも楽しくて、懐かしくて、特別な時間になりました。
実家の母からも写真を送ってもらったのですが、国家公務員だった父の転勤で全国あちこちを引っ越した幼い日の事を思い出しました。
ぜひお手元に届いたら、家族やペット、散歩の途中の草花、旅先の風景など、自分にとって大切な写真を一枚選んで、挟んでみてください。お財布を開けるたび、ふふっと幸せな気持ちが広がります。

写真の子供は、山猫でした!1枚目は兄弟三人。2枚目は岡山の宿舎かと思っていたのですが、母に聞いたら京都の公務員住宅での写真でした。写真を撮ったのは父で、僕が手に持っているのは父のカメラケースです。長靴に……オムツ……(顔赤)

行動範囲を広げてくれる鞄

最後は、フェリシモの雑貨プランナー・ミュニサクの願いをかなえた鞄。ミュニサクは、「国境も文化も時代も超えて手をつなぐ」を合言葉にしたペットボトルホルダー「ミュニデ(R)」の生みの親。そのオリジナリティーあふれるアイデアは、鞄づくりにもばっちり生かされています。

着せ替えられるペットボトルホルダー。これまでたくさんのデザインが誕生しています。

「仕事用のノートPCは入らないと困るし、旅行にも持っていきたいし、どこでも絵を描けるように色えんぴつやスケッチブックも入れておきたい」「出張に持って行けて、合間にギャラリーや雑貨ショップに寄り道しても違和感のない鞄がいい」……そんなわがままなリクエストに応えて誕生したのが、初代モデル。
その6代目となる今回は、「ウィルダネスバッグ」という名前で登場です。ウィルダネスとは、荒野のこと。好奇心のおもむくままに進んでいく、そんな人を応援する鞄です。

どんなシーンにも使えるように、きちんと感とカジュアル感のバランスを意識。仕事の打ち合わせも、合い間の寄り道も、どちらもOKなデザインに仕上げました。底のまち幅を広げれば、一泊分の荷物も入ります。こっそり着替えを入れておけば、会社帰りにそのまま旅行にも行けちゃいますよ。

出先のカフェで仕事をしたり、休憩の公園でスケッチしたりと、この鞄がひとつあれば、街のあちこちがオフィスやアトリエに早変わり。気の向くまま、足の向くまま、行動範囲がぐっと広がりそうです。

自分にとっての必需品を入れて、日常の冒険をぜひ楽しんでください。肩に掛けてラクに持てるから、たくさん入れても大丈夫ですよ!

OOYAMANEKO

2016年から活動開始 神戸在住 絵を描いたり 版画をしたり。
心「揺らぐ」ものを追いながら制作を続ける 。関西を中心に個展や展示を続ける。


http://ooyamaneko.web.fc2.com/about.html

munidée
フェリシモオリジナルの「munidée/ミュニデ」は『デザインは手をつなぐ』をキーワードにフランス語で「monde/世界が」「uni/手をつなぐ」「idée/アイデア」から生まれた造語です。 国境も時代も文化も超えて、人と人、デザインとデザインを結び付けたいという願いが込められているのです。袖部分の留め具をつなげると、仲良く手をつないでるみたいでしょ。ミュニサクがミュニデの生みの親。
http://www.primalife-blog.com/munidee/

次回は、福岡の鞄作家さんが手がける、革への愛とクラフト感あふれるアイテムをご紹介!どうぞお楽しみに!

※日本職人プロジェクト「職人の春鞄2021」の商品は、ご注文いただいてからひとつずつ仕立ててお届けします。
※ 「職人の春鞄2021」 のお申し込み受け付けは終了しました。

※以下の商品は〈特急便 〉 でお買い求めいただけます。

版画作家と作った 職人本革のサコッシュ〈クラシックブラック〉

1個 ¥11,000(税込み)

音楽家の想いから生まれた 職人本革のフォトウォレット〈ミントグリーン〉

1個 ¥19,800(税込み)

雑貨プランナーと作った 職人本革遣いのデニムウィルダネスバッグ〈インディゴブルー〉

1個 ¥31,680(税込み)

日本のモノづくりを通してたくさんの素敵な物語を伝えるために続けてきた「日本職人プロジェクト」。2004年のスタート以来、様々な魅力的な方の想いと共に「物」語るアイテムを誕生させてきました。

プロジェクトリーダー 山猫


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