フェリシモCompany

~ その⑥ 強風警報  ~ 【6/10】

作業3日目。
いつもどおり朝礼を経てサンマ隊として陸前高田に向かいます。日ごとにボランティアの参加者も増えて今日はなんと300人近い人数で作業ができそうです!
現地に到着後したらすぐに道具の準備や班分けなど班長としてやらないといけないことはたくさんありまずが、他の班長と協力しながら手際よく進行していきます。
しかし、今日は気になることがひとつ…
風がやたらと強い!!
泥や砂もひっくるめて津波が押し寄せたので、少しの風でも粉塵が舞ってしまうのですが、それが今日は砂嵐のように感じるくらいです。時にはクシャクシャになったトタン屋根がものすごい勢いで数百メートル先まで転がっていくような(いや、飛んでいくような)状態だったのでかなり危険だなぁと思いつつ、自分の班の作業場所を風の来ない山の斜面などにしてサンマの回収作業を始めました。
19.JPG

散乱したガレキがあまりの強風で数百メートル転がっていきます。
作業開始から1時間も立たないくらいでしょうか、遠くで隊長が大きな声で何かを叫びながら近づいてきました。
「中止―――!今日の作業は中止――――――!」
やはりこのガレキが飛び交う中で300人の安全を確保して作業するというのはムリだという判断でした。中止の一報を聞いて、今日だけの参加で来られた方々は残念がられていましたがこういうこともある程度覚悟しておかないといけないのです。飛び交うガレキに気をつけながら全員バスまで戻り、早々と現場を後にしました。
せっかくなので、午後からは遠野探索へ!
お昼くらいにはもう遠野の社会福祉センターまで戻って来れたので、遠野のまちをゆっくりめぐってみることにしました。ボランティアとはいえ息抜きも必要!遠野といえば、「遠野物語」と「カッパ」!と思っていましたが、ちょうど5月の頭は桜も満開になっていて、ゆっくり時間の流れる町を歩くだけでも心がやすらぎました!
20.jpgサッカー場が自衛隊の駐屯地になっていました。


21.jpgそしてそのサッカー場の入り口には近くの小学生が寄せ書きしたボードが。

22.JPG桜満開!

23_1.JPG丘の上からみた遠野の町。盆地の風景が落ち着きます。

24.JPG駅前の交番はなんとカッパの形!

25.JPGカッ、、、カッパ!!!

被災地としての東北という見方もありますが、何よりも東北には豊かな自然や、そこで暮らす心優しい人々、おいしいごはん、世界遺産にもなるような歴史のある名所、温泉など魅力あふれる土地であるということをもっともっとたくさんの人に知ってほしいなと改めて思うのでした。
(次回に続く……)
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