2022年に「フェリシモ 地球村の基金」から支援を行ったプロジェクト「安心して学べる環境を、ホンジュラスの子どもたちに!」の活動レポートを、「認定NPO法人 AMDA社会開発機構」さまよりいただきましたので、みなさまにご報告します。
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〈プロジェクトの実績報告〉
対象の小学校4校の状況とニーズを再確認した上で、それぞれの教育環境改善のため、備品の供与(1校)と校舎の修繕・補修工事(3校)を実施しました。
①パブロ・ポルティーヨ・フィゲロア小学校
• 破損したトタン板や腐食した構造材を撤去し、新しい屋根材に張り替えました。
• 穴が開いたり、ひび割れていた外壁は修繕しました。
②キンセ・デ・セプティエンブレ小学校
• 老朽化で板書した文字が見えにくいホワイボードは、新しいものに交換しました。
• 予定していた床の補修と面格子の張り替え支援は、財源を確保できたサン・ルカス市が担うことになりました。
③マクトゥカ・アリバ小学校
• 外壁の穴やひび割れていた部分は補修しました。
• ①の小学校の屋根と状況が同じであることが分かり、葺き替えました。
• 貯水槽を設置し、川からパイプで水を引いて溜めることができるようになりました。
④ヌエバ・エスペランサ小学校
• ①の小学校と同じ状況の屋根を葺き替えました。
• コンクリート床のひび割れや穴はセメントで補修した後に、全体を塗装することで補強しました。
〈現地の様子・現地の声〉
プロジェクトの対象になった4校の中で最も山奥にあるマクトゥカ・アリバ小学校に資材を運ぶ際は、車両が通れる道も限られているため馬が大活躍しました。この小学校ではひとりの教師のもとで、1年生から6年生までの計14人の生徒がひとつの教室で一緒に学んでいます。ノルラン・ラミレス先生は次のように話してくれました。
「屋根が新しくなったことで、雨漏りや構造材が崩れ落ちてきたりする心配もなくなり、とても快適に過ごせるようになりました。また、外壁の破損部分も補修され、建物の劣化を防ぐことができました。
そして何より地域のみんなが完成時に一番喜んだことは貯水槽です。川から引いた水を溜めておくことで、トイレを流すにも、手を洗うにも、教室を掃除するにも、いつでも水が使えるようになりました。近くにいつも水があるというのは本当にありがたいことです。
大工経験のある人が体調を崩したり、資材運搬用の車を市が出してくれるまでに時間がかかったりしたこともあって、すべての作業(屋根と外壁の修繕、貯水槽の設置)が終わるまでに1年弱かかりましたが、6人の住民が一生懸命に働いてくれたおかげで、この学校の環境は大きく改善されました。
みなさまからのご支援と住民からの協力で、私と生徒のやる気も高まり教育の質も向上しました。日本からこんな遠いところに手を差し伸べていただき、心から感謝します。」
〈支援者のみなさまへ〉
備品の供与と住民たちが協力して行った修繕・補修工事を通じて、4校の教育環境は大きく改善しました。子どもたちは楽しく安全に学校生活を過ごせるようになり、教師たちも授業により熱が入っています。
慢性的な財政難をかかえているサン・ルカス市は、これまでPTAの要望になかなか対応できずにいましたが、プロジェクト期間中に②の小学校の床の補修や面格子の張り替えを行うなど、行政の優先事項として学校の課題に取り組む姿勢が見られました。今後も教育環境の改善に対する行政からの支援が拡大していくことを期待しています。
(認定NPO法人 AMDA社会開発機構 奥田さまより)
■安心して学べる環境を、ホンジュラスの子どもたちに!
実施場所:ホンジュラス共和国エル・パライソ県サン・ルカス市
実施期間:2023年2月1日~2024年1月31日
・プロジェクトの詳細はこちら
・プロジェクトの報告はこちら(中間)
・AMDA社会開発機構さまのその他の支援活動はこちらから
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