フェリシモ「LOVE&THANKS基金」から2021年度に基金を拠出した「認定NPO法人 ACE(エース)」さまから、このたび活動レポートが届きましたので下記にてご紹介します。
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ガーナ、アハフォ州のカカオ生産地の2つの村では、児童労働が「ゼロ」になりました。
2018年2月からガーナ国アハフォ州アスナフォサウス郡の2つの村では、「児童労働をなくし、すべての子どもが学校で学べるようになることを目指したプロジェクト」を実施しています。
ガーナでは新型コロナウイルスの感染も落ち着きをみせると、2022年3月からはマスク着用義務もなくなりました。しかし、2年ほど前から続いている降水量の少なさからカカオの収穫量は減少し、ガーナ建国以来最も高くなった物価の上昇が農家たちを苦しめています。
このような状況の中でも、カカオ農家の女性たちへの農業活動や学校給食、住民による児童労働の監視・予防活動などへの支援は継続しています。
女性たちの農業活動支援として実施している「米栽培」では、今年はハマターン(西アフリカの貿易風)の影響と降水量の不足から、昨年に比べると収穫量が減少しました。しかし、26人の女性農家が収穫した計13,300kgのお米はすべて完売し、ひとり当たり平均25,576円の売上高になりました。周辺地域では、「お米の品質がよい」と評判になり、女性農家が作るお米を指名して買い付けにくる仲買人もいます。
また、学校給食への支援では、
生徒:「プロジェクトが始まって、給食が始まったことが私の生活の中で一番の変化だよ。給食を楽しんでいるよ!」
教員:「今まではおなかが空いて授業に集中できない子どももいたけれど、給食が始まると、集中してくれるようになった。」
との声がありました。
この給食費の一部は、学校運営委員会と保護者の寄付で運営されています。そのため、プロジェクトが完了した後も住民の力で継続できる体制ができ上がりつつあります。
〈支援者のみなさまへ〉
現在の支援地の2つの村では、活動前は約40%の子どもが児童労働に従事していました。しかし、みなさまからの温かいご支援のおかげで、現在は児童労働をしている子どものケースは「ゼロ」になり、学校の出席率も90%以上になりました。
これは、保護者の児童労働についての意識が変わったことや、住民ボランティアグループが定期的に学校や村の見回り活動をして、児童労働のない環境を作り出しているからだと思います。
この2つの村での活動は今年8月末までの予定ですが、プロジェクト完了後も、子どもが児童労働から守られ、安心して勉強できる環境が継続できるように、持続的な支援を続けていきますので、これからもどうぞよろしくお願いいたします。
(認定NPO法人 ACE 及川さまより)
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