愛用のフライパンをうっかり焦がしてしまうと、がっかりしますよね。焦げを落とそうと力任せにこすると表面が傷つき、フライパンの寿命を縮めてしまうことも。

焦げつきを落とす方法は、フライパンの素材によって異なることをご存知ですか?。

今回は、フライパンが焦げつく原因と素材別の落とし方、焦げつきを予防する便利なアイテムを紹介します。正しいお手入れ方法を知れば、愛用のフライパンを長く使えますよ♪

フライパンの内面が焦げつく原因

フライパンの内面が焦げつく原因は主に以下の4つです。

  • 火力が強すぎる
  • 油が足りない
  • 予熱が足りない
  • 表面加工の劣化

フライパンが焦げつきやすいのは、間違った使い方や調理方法のせいかもしれません。知らず知らずのうちにフライパンの寿命を縮めてしまっている恐れも……。

焦げつきの原因となる使い方をしていないか、一度チェックしてみましょう。

火力が強すぎる

強すぎる火力は、フライパンの内面を焦げつかせる原因になります。表面温度が高すぎると、食材が焦げてフライパンにくっつきやすくなるためです。

また、火力が強すぎるとフライパンの表面加工が劣化する原因にもなります。表面加工が劣化すると、その部分に食材がくっつきやすくなり焦げついてしまいます。

フライパンの表面加工を長持ちさせるために、適切な火力で調理しましょう。

油が足りない

油が少ないと、食材がフライパンの上でうまく滑らず焦げつきやすくなります。
ステンレス製やアルミ製など、フライパンの素材によっては食材がくっつきやすいため、しっかり油をひきましょう。予熱を与えることでサラサラになった油がフライパン全体にいきわたるようにするのがポイントです。

予熱が足りない

フライパンの予熱が不十分だと、食材がくっつくことで焦げつきの原因になります。表面温度が低いままだと、油がうまく回らず食材が滑らないためです。

油をひいて食材を滑りやすくするためには、調理前の予熱をしっかりしましょう。中火で予熱することで、フライパン表面の水分がとび、油がサラサラになって回りがよくなります。予熱をしっかり与えると食材が焦げつきにくいだけでなく、味や焼き目の仕上がりにも差が出ますよ♪

また、十分に予熱されていれば火力を上げすぎなくても調理可能になるので、フライパンを長持ちさせられます。

参考:T-fal(ティファール)適温お知らせマーク

表面加工の劣化

フッ素樹脂加工やセラミック加工など、表面加工されたフライパンは、コーティングのはがれや劣化により焦げつきやすくなります。

表面加工されたフライパンの寿命は1〜3年なので、調理中に食材がくっつきやすくなってきたら買い替えをおすすめします。

表面加工を長持ちさせるためには、正しい使い方を心がけましょう。表面加工の劣化を早める原因には以下のものがあります。

  1. 火力が強すぎる
  2. 調理直後に冷水にさらして急激な温度変化を与える
  3. たわしなどで洗って傷がつく
  4. 金属のヘラなどを使って傷がつく

上記のような使い方を避ければ、表面加工が劣化しづらく、フライパンを長く使えますよ♪

フライパンの裏面・外側が焦げつく原因

意外と見落としがちなのが、フライパンの裏面・外側の焦げつきです。フライパンの裏面は直接加熱されるため、内面よりも汚れが定着しやすくなります。

気付いたときには頑固な焦げつきになってしまう恐れがあるので、焦げつく原因をチェックしておきましょう。

フライパンの裏面・外側が焦げつく原因は主に以下の3つです。

  • 洗い残し
  • コンロの汚れが焼きつく
  • 火力が強すぎる

ひとつずつ解説していきます。

洗い残し

調理中にはねた油や調味料がフライパンの外側につくと、焦げつきの原因になります。フライパン外側の焦げつきを防ぐには、調理後にしっかりと汚れを落とすことが重要です。

しかし、内面と比べフライパンの裏面や外側の汚れは見落としがちで、洗い残した汚れが頑固な焦げつきとなってしまうことがあります。

フライパンを洗う際は、裏面や外側も汚れや焦げつきが残っていないかチェックしましょう。

コンロの汚れが焼きつく

フライパンの裏面や外側までしっかり洗っているのに汚れや焦げつきが発生する場合は、コンロの汚れが原因かもしれません。

ガスコンロの五徳(ごとく)やIHクッキングヒーターのトッププレートが汚れていると、フライパンに汚れが移って焦げついてしまいます。

フライパンが触れる部分が汚れている場合は、拭き取ってきれいにしましょう。

火力が強すぎる

調理中の火力が強すぎると、内面と同じようにフライパンの裏面や外側も焦げつきやすくなります。フライパンの裏面や外側は内面よりも熱源に近く高温になるため、頑固な焦げつきになる恐れがあり注意が必要です。

特に熱伝導の良いアルミ製のフライパンは、強火で使うとすぐに焦げついてしまいます。フライパンを中火でしっかり予熱し、調理はなるべく弱火~中火で行いましょう。

【素材別】フライパンの焦げを落とす方法~内面~

フライパン内面の焦げを落とす方法を、素材別に紹介していきます。

フライパンの素材にはそれぞれ特性があり、間違った方法で焦げつきを落とそうとすると、化学反応を起こしたり物理的に傷つけてしまったりする恐れがあります。

そのため、素材の特性と焦げ落としの洗剤・道具との相性を理解することが重要です。以下の表を参考に、正しい方法でフライパンの焦げつきを落としましょう。

フライパンの素材と落とし方の相性表

空焚き(からだき)重曹お酢水を沸騰させるこする道具
鉄製×金たわし
ステンレス製×ナイロンスポンジ
アルミ製××〇※やりすぎないことナイロンスポンジ
表面加工×△※セスキ炭酸ソーダがおすすめやわらかいスポンジ

素材別におすすめの焦げ落とし方法を詳しく解説していきます。

鉄製のフライパン

鉄製のフライパンは高温に強いため、空焚き(からだき)し、焦げつきを炭化させて落とす方法がおすすめです。焦げつきを炭化させて固く乾いた状態にしたら、高温に熱されたフライパンを水で急速に冷やします。すると、炭化した焦げつきが表面からはがれやすくなります。

空焚きで焦げを落とす方法

  1. 約20分空焚きする
  2. 火を止め、水につけて冷ます
  3. 金属のヘラでこすって焦げを落とす

空焚き中はフライパンから目を離さず、煙が出てきたら火を止めて冷ましましょう。こする道具は、金属のヘラのほかにペットボトルのキャップや要らないカードなどを使っても焦げを落とせます。

フライパンを傷つけないよう、力任せにこすらず、はがれやすくなった焦げを狙ってこすりましょう。

空焚き(からだき)してこすっても焦げが落ちない場合は、重曹をお湯でのばしてペースト状にし、金たわしにつけてこする方法もおすすめです。

ステンレス製のフライパン

ステンレス製のフライパンは研磨剤が使えるため、重曹で焦げつきを落とす方法がおすすめです。重曹で焦げつきが浮いてくるので、スポンジとお湯で優しくこするだけで落とせます。

重曹で焦げを落とす方法

  1. フライパンに水と、大さじ1の重曹を入れる
  2. 火にかけ、10分間沸騰させる
  3. そのまま一晩放置する
  4. ナイロンのスポンジでこすって焦げを落とす

吹きこぼれる恐れがあるため、沸騰したら必ず弱火にしてください。金属のヘラや固いものでこすると、フライパンの表面を傷つけてしまうので避けましょう。

重曹のほかにも、研磨剤の入ったクレンザーを使って焦げを落とすことができます。そのほか、お酢を使う方法や、焦げ取りシートを使う方法もおすすめです。

アルミ製のフライパン

アルミ製のフライパンはアルカリ性に弱く化学反応を起こしやすいため、お酢を少量使って焦げを落とす方法がおすすめです。

お酢で焦げを落とす方法

  1. フライパンに水と、大さじ1~2のお酢を入れる
  2. 火にかけて煮立たせる
  3. 沸騰したら火を止め、自然に冷めるまで放置する
  4. ナイロンのスポンジで焦げを落とす

アルミは酸性の物質にも弱いため、お酢の量は大さじ2を限度にしましょう。沸騰後、一晩そのまま放置するとさらに焦げつきが落ちやすくなりますよ。

表面加工されたフライパン

表面加工されたフライパンは、とにかくコーティングを傷つけないことが重要です。固いものでこすったり、研磨剤の入った洗剤を使ったりすることはできません。コーティングにより焦げつきが落ちやすいので、水だけで落とす方法がおすすめです。

水を沸騰させて焦げを落とす方法

  1. フライパンに水を入れて中火にかける
  2. 10分間沸騰させる
  3. 火を止めて一晩放置する
  4. 中性洗剤とやわらかいスポンジで洗って焦げを落とす

メラミンスポンジは表面を研磨してしまうので使用NG。やわらかいスポンジで力を入れずにこすりましょう。焦げつきが落ちにくい場合は、水を沸騰させる際、セスキ炭酸ソーダを入れてみましょう。

セスキ炭酸ソーダは重曹と同じアルカリ性で、研磨作用がないので表面加工されたフライパンの焦げ落としに使用できます。

フライパンの焦げを落とす方法~裏面・外側~

フライパンの裏面や外側の焦げつきを落とすには、以下の方法がおすすめです。

  • クレンザーとラップでこする
  • 焦げ取りシートを使う

どちらの方法も、決して強くこすらず、やさしく根気よく焦げつきを落とすのがポイントです。フライパンの素材によってはクレンザーや焦げ取りシートを使えない場合があるので、製品表示をよく確認してくださいね。

クレンザーとラップでこする

フライパンの裏面や外側の焦げつきは、家庭にあるクレンザーとラップを使って落としてみましょう。

スポンジでこするとクレンザーがスポンジの中に吸い込まれてしまうので、くしゃくしゃに丸めたラップでこするのがおすすめです。

クレンザーで焦げを落とす方法

  1. 焦げつきに直接クレンザーをかける
  2. くしゃくしゃに丸めたラップで円を描くようにこする

クレンザーよりも研磨力は下がりますが、ペースト状にした重曹も同じように使えます。ただし、フライパンの素材によってはクレンザーや重曹が表面を傷めてしまう恐れがあります。

アルミ製のフライパンに重曹は使用しないこと、表面加工のフライパン内面にクレンザーや重曹がつかないように注意しましょう。

焦げ取りシートを使う

より簡単にフライパンの裏面・外側の焦げつきを落とすには、焦げ取りシートがおすすめです。ダイアモンド粒子配合の高い研磨力で、洗剤を使わず簡単に焦げつきを削り落とします。

薄型シートが使いやすく、フライパンの焦げだけでなく、魚焼きグリルの網にもフィットしますよ。水だけで焦げつきを落とすので、キャンプやバーベキューなどのアウトドアにもぴったり。ひとつあれば色んな用途に使える便利なアイテムです♪

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焦げつきを予防する方法

フライパンの焦げつきは、普段の使い方をひと工夫するだけで予防できます。焦げつきを予防して、愛用のフライパンを長く使いましょう。

フライパンの焦げつきを予防する方法は以下の通りです。

  • 油をなじませる
  • 火加減に気をつける
  • フライパン用シートを使う
  • IH用シリコンマットを使う

ひとつずつ解説していきます。

油をなじませる

鉄製のフライパンは、油をなじませることで焦げつきにくくなります。普段から正しくお手入れすれば、使うほどに油がなじんで焦げつきにくくなるため、半永久的に使い続けられますよ♪

鉄製フライパンのお手入れ方法

  • 調理後、フライパンが冷める前にお湯で軽く洗う
  • 中火にかけて、完全に水分をとばす
  • 残った油をキッチンペーパーでフライパン内面になじませる

鉄製フライパンは洗剤で洗わず、油の膜を残すのがポイントです。油の膜をまとわせることで、鉄製フライパンが焦げつきにくくさびにくい状態を保ちます。

火加減に気をつける

すべての素材のフライパンは、火加減に気をつけることで焦げつきを防止できます。火力が強すぎると、フライパンの内面だけでなく裏面や外側まで焦げついてしまうので注意しましょう。

特にアルミ製・表面加工のフライパンは高温に弱いため、弱火~中火の間で調理することが重要です。

中火でフライパンを均一に予熱することで、強火を使わなくてもしっかりと加熱調理できますよ。

フライパン用シートを使う

クッキングシートを敷いて調理すれば、食材が焦げてしまってもフライパンにつかずに済みます。フライパン専用のクッキングシートなら、円形シートでセットするのが簡単ですよ。焦げつかないのに、焼き色はばっちりつくので調理の妨げになりません。

使い終わったらフライパン用シートを捨てるだけ。洗い物の手間も減らせます♪

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IH用シリコンマットを使う

IHクッキングヒーターからフライパンへの汚れ移りが気になるなら、IH用シリコンマットがおすすめです。

シリコンマットをIHクッキングヒーターのトッププレートに貼りつけるだけで、焦げつきや傷つきを防ぎます。

トッププレートをきれいに保つことで、フライパン裏面への汚れ移りと焦げつきを予防しましょう。シリコン製なので調理中にフライパンが滑らず安全です。お花の形でキッチンを可愛くしてくれるのもポイント♪

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まとめ

フライパンの焦げつきを落とすには、力任せにこすらず焦げを浮かせてからやさしく落とすこと、また素材に適した方法で落とすことが重要です。

フライパンの素材別に焦げを落とす方法をまとめます。

フライパンの素材おすすめの落とし方
鉄製空焚き、重曹
ステンレス製重曹、クレンザー
アルミ製お酢 ※やりすぎないこと
表面加工水を沸騰させる、セスキ炭酸ソーダ

普段のお手入れを工夫したり、焦げつぎを予防するアイテムを活用すれば、愛用のフライパンを長く使うことができますよ♪

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