物語は、運命の出会いから始まった

こんにちは、日本職人プロジェクトのリーダー山猫です。
誰かの物語(story)に寄り添い、ここにしかないプロダクトを生み出す日本職人プロジェクト。何気ない会話からこぼれた物語をすくい取り、そこに秘められた想いや願いをカタチにしています。
今回は「冬夜(とうや)~Midnight thinking~」をシーズンテーマに、この冬に向けたスペシャルなアイテムをご用意しました。一年の終わり、自分へのご褒美に、次の季節に向けた準備に、じっくりと自分の「好き」と向き合う時間を楽しんでください。

今回は、アートのようなテキスタイルのストールと、ヘアターバンをご紹介します。物語はまず、ちょっとした運命の出会いから始まりました。

メンバー全員が、目も心も奪われて

物語の始まりは、1年半ほど前にさかのぼります。日本職人プロジェクトでお世話になっている金沢の時計工房さんが、神戸でポップアップショップに出展されたときのこと。ご挨拶がてら、メンバーのNISHIYANやMOEと一緒に出かけました。その会場に出展されていた色鮮やかなテキスタイルに、メンバー全員が一目惚れ。個性的な柄を繊細に織り上げたストールやヘアターバンに、すっかり目も心も奪われてしまいました。

出展者の方に声を掛けてお話を聞いたところ、兵庫県西脇市にある播州織のテキスタイルメーカー「丸萬」さんが展開するブランド<POLS(ポルス)>のアイテムであることが判明。すぐさま丸萬さんに連絡し、ご訪問させていただく約束を取り付けました。

このスピーディーな行動力、そして「ぜひ、御社とお取り引きしたい!!」という私たちの猛アプローチが功を奏し、丸萬さんのアイテムを日本職人プロジェクトWEBサイトで販売することが決定。

<POLS>のテキスタイルの中から、MOEがセレクトした柄を使ったストーリーズバージョンのヘアターバンが2021年夏にデビューしました。

一目惚れから猛アプローチで取り扱いが決まった、<POLS>コラボのヘアターバン。こちらは2021年夏バージョン。

ハイブランドも認める、高いプログラミング技術

私たちが丸萬さんとお取り引きしたい!と強く願ったのは、完成したアイテムのすばらしさはもちろん、モノづくりに対する真摯な姿勢でした。一目惚れから始まった出会いでしたが、西脇市にある丸萬さんを訪ね、この出会いは運命だった!と確信します。

丸萬さんが手掛ける<POLS>のテキスタイルは、テキスタイルデザイナー梶原加奈子さんの独創的なデザインを、コンピュータージャカードで表現しています。梶原さんのデザインをジャカード織で表現するには、その柄のために染められた何色もの糸と、高度なプログラミング技術が必要。その両方の現場を、実際に見せてもらうことができました。

丸萬さんのある西脇市は、兵庫県のほぼ真ん中。豊かな自然に恵まれ、まちの中を3つの河川が流れています。

日本職人プロジェクトメンバーの山猫・NISHIYAN・MOEの三人で降り立った西脇駅。生産背景を見たいという私たちのリクエストに応えて、丸萬のアートディレクター丸山さんとプランナー高井さんが最初に連れて行ってくれたのは、西脇市のお隣・多可町にある染工場でした。生糸を染めて生地を織る、「先染め」が播州織の伝統。色とりどりの糸を使って、細やかな柄を生み出します。3つの川が流れ、染色に欠かせない水資源に恵まれているこの地域は、昔から播州織の産地として知られています。近年は染工場などの排水処理技術も向上し、水もずいぶんきれいになっているのだそうです。

専用の染色機器から美しい糸が製造されていく光景は圧巻。工場の方が順を追って解説してくださるので、メンバー3人ともふだんから抱いていた糸についての疑問を質問攻めしてしまい、取材時間を大幅にオーバーしてしまいました。最後に見せていただいたのは試作糸をまとめた糸ファイル。大量の糸の微細な色差によるカラーグラデーションは、信じられないくらい美しくて感動しました。どの色も次に作るときに同じように仕上がるよう、すべてデータを管理していると仰ったことも印象的でした。

糸を染める機器はこんな感じ。たくさんの生糸が大きな釜の中で美しく染め上がっていく工程はダイナミックで圧倒されます。
糸の束はとても重いので専用の機械を操って移動させます。

次に案内してもらったのは、コンピュータージャカードの織物工房。ジャカード織を専門に扱っている工房で、織機の前ではひとりの男性が忙しく調整されていました。あまりに忙しそうで、ご挨拶もままならないほど。(あとでちゃんとご挨拶して、ショールームも見せていただきました!)

繊細な柄を表現するプログラミング技術を持つ工房は数少なく、播州織の産地でもごくわずか。

昔からの機械は紙にパンチ穴でジャカード織の図案を読み込ませて織っていきますが、POLSさんのコンピュータ管理のジャカードデザインは、パンチカードではなくて、プログラムを機械にデータ送信する最新の環境で制作されています。

そして最後に丸萬さんの本社にお邪魔して、テキスタイルのショールームを見せていただきました。そこに保管されていたのは、数えきれないほどの播州織の生地見本。ハイブランドに採用されたこともある生地をはじめ、多彩なデザインや高い技術から生まれた生地はどれも魅力的で、メンバー全員が夢中になって見て回りました。なかでもMOEは、「この素敵な生地でなにか作りたい…!」と、企画魂に火がついたようでした。

そして気がつけばもう17時30分。まだまだ美しい生地を見ていたいところでしたが、タイムリミットがきてしまい、後ろ髪をひかれる思いで西脇市をあとにしました。

何通りも楽しめる、表情ゆたかなストール

今回は、そんな丸萬さんとのコラボ第二弾。満を持して登場するのは、<POLS>のテキスタイルの魅力を存分に味わえる、ブランケットにも使えるサイズのストールです。

美しく織り上げられた複雑で繊細な柄は<POLS>の真骨頂。この柄のために染められた糸が幾重にも織りなし、ため息ものの美しさです。しかも二重織になっていて、表と裏で異なるデザインが楽しめます。この複雑な二重織ジャカードが織れるのは、高い技術力があればこそ。手に取ると、糸数の多さや繊細な柄にきっと驚きます。

ほどよい厚みとボリューム感のある二重織ジャカード。二重織の端は袋状になっています。

電車の窓から伸びる光をデザインした「トレイン」は、移り変わる車窓の景色を表現した青とオレンジの色使いが印象的。表と裏で見える色や柄が変わるから、一枚でいろいろな表情が楽しめます。どちらも美しく映える色・柄だから、秋冬コーデのスパイスにぴったり。着こなしにモードな雰囲気をプラスして、おしゃれ度を高めてくれます。

秋冬のアウターは無地のものが多いので、これぐらい柄があるほうが華やか。

紅茶にミルクが混ざる様子をイメージした「ティーブレイク」は、ほっとひと息ついて休憩する時間を、曲線とあたたかみのあるカラーでデザインされています。秋冬の着こなしに合わせやすく、ほどよいアクセントになってくれます。表も裏も明るい色味だから差し色にもぴったり。顔まわりに明るい色を持ってくることで、全体の印象も華やぎます。

見せる部分によって印象が変わるから、いろいろな服に合わせやすいのもポイント。

使い方のバリエーションが広がる二重織。黒とカラフルなフリンジも、いいアクセントに。

ヘアターバンは、ラフに着けてこなれ感アップ

夏にデビューして大好評だったヘアターバンも、冬バージョンに衣替え。<POLS>のテキスタイルの中から、MOEが冬をイメージしてセレクトしました。

このヘアターバンの魅力は、ラフに着けてもサマになるところ。きっちりセットする必要はなく、なんなら適当に(笑)、さくっと着けたほうがおしゃれに見えます。ヘアターバン初心者のMOEが、「これなら私も着けたい、着けられる!」と太鼓判を押したアイテムなので、ヘアターバンに慣れていない人にこそぜひ体験してほしいと思います。

シルバー×グリーンは、髪になじむシルバーをベースに、グリーンやイエローでコントラストを効かせたデザイン。明るい色が入っているので、重くなりがちな秋冬コーデによく映えます。着こなしのアクセントになって、顔まわりもパッと華やかに。

ビビットなグリーンやイエローがポイント。地味コーデにメリハリをプラスします。

パープル×グレーは、よりシックな印象。落ち着いたトーンなので、コーディネイトにしっくりなじみます。映えるけど浮かない、絶妙なバランスが魅力。どんな髪色にも似合うので、ヘアターバン初心者さんも無理なくトライできると思います。

髪型はひとつに結んでも、おろしてもOK。モードな柄も、シックなカラーでなじみます。

コーデがシンプルすぎて物足りないときや、手抜きっぽくなったときも、これを着けるだけでおしゃれ感&あか抜け感がアップ!適当さがむしろおしゃれ感に、手抜きがこなれ感に変わります。朝バタバタして髪のセットができないときも、さっと着ければOK。染めた髪の根本のプリンや白髪カバーにも、いい仕事をしてくれます。

伸びてきた根本の髪や白髪もおしゃれにカバー。ロングはもちろん、ショートヘアにもぜひ。

マスクで顔が半分隠れてしまう今だから、ヘアターバンで前髪をあげたり、顔まわりを見せることで印象も明るくなります。リモート会議のときも、ヘアターバンを着ければ「身だしなみ整えてます」感がすぐ出せます(さらにイヤリングなどプラスすれば完璧!)

サイズ調整可能なアジャスターボタン付きなのも、何気にうれしいところ。

フェリシモのヘアターバンマスターとも呼ばれている(?)プランナーHも、この夏に発売したヘアターバンを愛用してくれています。しかも3種類も! さりげなく着けているその姿があまりにも素敵なので、社内でも「私も買おうかな」という人が続出中。そんなプランナーHのとってもおしゃれなコーディネイトをご紹介します!

シンプルコーデにヘアターバンがアクセントに。360度、どこから見ても素敵。

ヘアターバンのデザインごとに着けた雰囲気も変わります。忙しい仕事中もほっこり休憩時間もどんなシーンでも画になりますね。どのデザインも気に入って使ってくれています。

ちなみにプランナーHは商品のサンプルチェックの時にじっくり見てひとこと「これ、ええやつやね!」、ふたことめに「これ、買うね!」と日本職人プロジェクトのメンバーに言ってくれました。もともとファッションプランナーだったHの審美眼にかなったのはとても嬉しかったです^^自分たちがセレクトした商品を、身近な人が使ってくれているのはとても光栄なこと。このヘアターバンとプランナーHのように、商品とそれを愛用してくれる人との出会いをつくることができて本当に良かったなぁと思っています。

アートのような美しさを、日常で楽しむ

先染めの糸を使って複雑な柄を織り上げる技術は、播州織の産地・兵庫県西脇市内でもごくわずか。色とりどりの糸が織りなす美しい柄は、ほかにはない存在感です。

播州織という地場産業を守りつつ、国外のアパレルブランドにも評価されている<POLS>のテキスタイル。そのアートのような魅力を、ぜひこの冬、日常のなかで楽しんでください。何気ない日も、ちょっとドラマティックになりますよ!

テキスタイルデザイナーと作った 播州ジャカード織のブランケットストール〈トレイン〉[ストール:日本製]

¥13,750(税込み)

テキスタイルデザイナーと作った 播州ジャカード織のブランケットストール〈ティーブレイク〉[ストール:日本製]

¥13,750(税込み)

テキスタイルデザイナーと作った 播州ジャカード織のヘアターバン〈グリーン×シルバー〉[ヘアバンド:日本製]

¥5,280(税込み)

テキスタイルデザイナーと作った 播州ジャカード織のヘアターバン〈パープル×グレー〉[ヘアバンド:日本製]

¥5,280(税込み)

「日本職人プロジェクト」について

 未来に残すべきモノづくりを応援する取り組み「日本職人プロジェクト(Japan craftsman project)」は、2004年から企画を開始し、2005年発売の「お父さんのお下がりみたいなダレス鞄」から始まり、以降いろいろな人との縁をつなぎながら、今では財布・靴・時計・帽子のオリジナルアイテムづくりまでフィールドを広げてきました。

 私が日本製品を応援したくなったきっかけは、2000年代初頭の日本のモノづくりの現状に疑問を抱いたこと。日本で商品プランを立てたうえで人件費の安いアジア諸国で製造するというスタイルが増え続けていくことへ強い違和感を覚えました。効率重視の産業構造により、日本のモノづくりを担う職人たちの技術が少しずつ衰退していく様子を、黙って見ていてよいのだろうか?

 疑問が日に日に大きくなっていたときに、兵庫県豊岡市の鞄工房を訪れる機会がありました。そこで出会った職人たちに自分の思いを語り、理想の鞄づくり相談して、まずはひとつ、日本製ならではのオリジナル鞄を製作できることに。そうして、どうにか完成した「お父さんのお下がりみたいなダレス鞄」を第1号として、2004年から始まった日本職人プロジェクト。たくさんの人の思いやこだわりを、職人さんの技術で形にして世の中に送り出しています。

プロジェクトリーダー 山猫

日本職人プロジェクト

日本のものづくり応援プロジェクト。日本の職人がつくる鞄、財布、靴、アクセサリーなどをご案内しています。

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