桃の栽培が盛んな福島県国見町で、圧倒的にこだわり抜いた栽培方法によって育った木の、最もおいしい部位から収穫されたプレミアム桃の「桃源の極み」をお届けします。
マグロで言う大トロ、牛肉で言うシャトーブリアンのように、桃の木にもおいしいと言われる「部位」があります。それは、木の最先端の部分。理由は二つあり、まず第一に太陽の光がいちばんよく当たるから。もう一つは、木の先端には栄養を引っ張る力が強い芽があるため。先端で栄養をたくさん蓄えた実は、ただ甘いだけでなく、「うまみ」も備えた非常に満足感のある味わいです。
この桃の「大トロ」部分である、「桃源の極み」を栽培しているのは、生産者の渋谷さん。渋谷さんの桃の栽培方法のいちばんの特徴は、除草剤や化学肥料を栽培期間中に一切使っていないこと。そうすることで、土の中の微生物の動きも活発化し、良い土づくりに欠かせない「ミミズ」も多く繁殖しています。他にも、土を守るために草刈りの高さを調節したり、土に良い植物を一緒に植えたり、こまめに土の状態を計測するなど、桃にとって最高の土壌で栽培されています。
福島県の最北端に位置する国見町は、日照時間が長く降水量も少ないため、木が立派に育ち果物栽培に適した土地です。国見町では7月から9月頭にかけて、さまざまな品種をリレーしながら桃の栽培がおこなわれています。今回するお届けする品種は、川中島白桃。人気のある品種のひとつで、硬めですが甘みがしっかりとあり、種の周りは赤く色づいています。少し置いて熟成させることでさらに違った味わいや食感を楽しめます。
栽培方法も味わいもとっておきのプレミアムな桃のいちばんおいしい部位で、今シーズンラストに至福の桃を体感してください。
◇「桃源の極み」生産者 渋谷さん◇
桃の町、福島県国見町で代々続いている桃農家の4代目。とにかく真面目でまめなお人柄で、桃づくりに関しての努力を惜しまず、県外へ勉強のため出向いたり、世間では良いとされている栽培方法も鵜呑みにせず自ら納得するものだけを採用しています。農業以外では趣味のギターに熱中していて、桃だけでなく音楽も上手に「ならし」ます。
「桃源の極み」が生まれたのも、「じつは枝の先端の桃がとびきり美味しいんだよ」という渋谷さんの一言がきっかけ。ひときわ美味しい枝の先端の桃の中から、渋谷さんの目利きで納得したものだけをお送りします。