いとしい手づくり〜色の力と手づくりと

色の力と手づくりと

おみそ、おかき、もち、ちまき……祖母から届くこれらの手づくりの品々に幼いころから親しみ、既製品とは違う手づくりの味で私は育ちました。手間暇かけて祖母が作ってくれた食には物語があり、味覚を高めてくれて私の血となり肉となり、今でも折りにふれて亡くなった祖母を想い出します。

 

また私は、３歳ごろに初めて観たディズニー映画に興奮し、家に帰るとすぐ絵を描くような子どもだったそうで、幼いころから叔父の仕事の関係で着物の色彩にふれることが多かったからか色彩への目覚めもはやく、小学生のころから色を扱うことが好きでした。小学校で木彫クラブ、高校で七宝部に入り、のちに美術大で染織を学びメイクのプロの学校で学んだ後は、カラーアナリスト、カラーセラピストなどその時々で色彩に関係する勉強をして、気づけばこれまで年以上色彩にかかわる仕事をしてきました。

そんな私が、コロナが世界を揺るがし身動きが取れない時期に始めたのが、アクセサリー制作でした。今までかかわってきた色彩をアクセサリーに変えようと思い立ち、「カラーセラピーアクセサリー」を誕生させたのです。

 

これはまさに私の人生 の集大成！ 意味のある色彩を身に着けて気分を上げたり、色彩がきれい！と素直に思ってもらう……人の心とからだに寄り添うように存在するのが「カラーセラピーアクセサリー」の役割なのですが、これは心身を豊かにしてくれた祖母の手づくりに通じているかもしれない、と改めて感じたりもしています。ひとつひとつオリジナル作品を制作し、必要な方のもとにお届けすることに、私は今大きな喜びを感じています。

 

筒井 絹子

色彩、メイク、フラワーエッセンス等の講座やセミナー、色彩心理アナリストの養成、メイク商品の開発など専門家支援を行う。現在は、活動の軸をカラーセラピーアクセサリー制作へと移行中。

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