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もっとずっときっと基金からの支援活動報告:ともにのりこえ、ささえあう新潟豪雨水害における商工事業者と暮らしの復興支援(特定非営利活動法人 都岐沙羅パートナーズセンター)

フェリシモ「もっとずっときっと基金」から2022年度に基金を拠出した「特定非営利活動法人 都岐沙羅パートナーズセンター」さまから、このたび活動レポートが届きましたので下記にてご紹介します。

*   *   *

●被災された商工事業者のみなさまに向けた事業再建支援(しごと)

2022年8月3日の豪雨災害では、被災した事業者に対して、行政から事業再建支援(補助制度)が実施されました。しかし、その申請書類の作成はとても大変なことから、事業者にとってはかなりの負担になっていました。

公的な支援を有効活用し、事業の再建を円滑に進めていただきたい。こうした思いから、私たちは地元商工会と連携・協働しながら、申請のサポート(※申請相談・書類作成支援など)を行う支援員を配置して、申請事務の後押しを実施することにしました。

※ 申請相談・書類作成支援などの件数:
本事業で支援員が申請のサポートを行ったのは20事業者。この他に、地元商工会の経営指導員に同行して、事業者を訪問・相談などの対応を行った件数は10件ほどあります。

また、事業再建に向けてクラウドファンディングに取り組もうとする事業者に対しては、専門チームによるサポート体制を構築するなどの後押しをしました。その結果、被災したコミュニティカフェがクラウドファンディングに挑戦をして、見事、目標額を達成することができました。

●被災された地域コミュニティに向けた暮らしの支援(くらし)

被災された方々は生活の再建を優先するあまり、そのしわ寄せがどうしても子どもたちに向かってしまいます。生活の再建を円滑に進めつつ、子どもたちの負担も軽減させたい。そのような思いから、私たちは子どもとその家族のための居場所を定期的に開設することにしました。本事業の実施期間中に、のべ5回、104名の子どもたちがこの居場所を利用しました。

居場所を利用する子どもたち

〈現地の様子や現地の声〉

私たちが本事業で実施したのは、事業再建に向けた「補助人」を配置することでした。公的支援の申請や、クラウドファンディングによる資金調達においては、事業者に寄り添い丁寧に伴走した結果、「おかげさまで補助金がいただけました!」「クラウドファンディングで目標額を達成しました!」とのお声を多々いただきました。

居場所の開設にあたっては、たくさんの方々にご協力いただきました。手づくりのお昼ご飯を提供してくれた栄養士会村上支部、子どもたちの相手をしてくれた地元高校の学生ボランティア、居場所の運営全般を担ってくれた地元の子育て支援NPOなど、ご協力いただいたみなさま本当にありがとうございました。

居場所で提供されたお昼ご飯

「すごく楽しみにしていたんだよー! 1ヵ月も待っているのが長いよー!」(居場所に参加した子どもたち)

「本当にこの場所に助けられています! 子どもにとってここが何よりの楽しみで大切な居場所なんです。」(子どもを迎えに来た保護者)

子どもとその家族のための居場所の開設では、このようなうれしいお声をたくさんの方々からいただきました。居場所に参加した保護者への相談会の後に、「お話を聞いてもらって良かったです」保護者の方の表情がやわらかくなったのがとても印象的でした。

居場所で遊ぶ子どもたち

〈支援者へのメッセージ〉

本事業で私たちが行ったのは、地域が一丸となり進めている災害復興の「隙間」となる部分を埋めることでした。「気軽に相談ができる人がいる」「子どもたちが安心して過ごせる居場所がある」些細なことかもしれませんが、災害からの復興を円滑に進めていくうえでは、とても大切なことでした。

なかなかスポットライトが当たらない領域ではありますが、こうした取り組みの大切さをみなさまにご理解・ご支援いただけたことに深く深く感謝しております。本当にありがとうございました。

■ともにのりこえ、ささえあう新潟豪雨水害における商工事業者と暮らしの復興支援
実施場所 : 新潟県村上市荒川地区
実施期間 : 2022年10月26日~2023年3月23日
・プロジェクトの詳細はこちら
・都岐沙羅パートナーズセンターさまのその他の支援活動はこちらから

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