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もっとずっときっと基金からの支援:ともにのりこえ、ささえあう新潟豪雨水害における商工事業者と暮らしの復興支援(特定非営利活動法人 都岐沙羅パートナーズセンター)

国内の自然災害を受けた地域の復興をみなさまと一緒に応援していく「もっとずっときっと基金」より、防災・減災の取り組みへの支援を実施します。

*   *   *

はじめまして。私たちは特定非営利活動法人 都岐沙羅(つきさら)パートナーズセンターです。

私たちは新潟県村上地域(村上市、関川村、粟島浦村)で、住民・NPO・企業・行政の中間に立ち、地域づくりを推進するためのプロデュース・コーディネートを行いながら、持続可能な地域社会づくりに取り組んでいます。

日本海の豊かな自然と歴史・文化にはぐくまれた村上市突然襲った豪雨水害                            

私たちが住む新潟県村上市は、県の最北にある豊かな自然に育まれた、歴史・伝統・食などの魅力にあふれたまちです。

2022年8月3日、村上市は突然の 豪雨水害 に見舞われました。

川の氾濫や土砂崩れによる道路の分断、集落の孤立。特に被害が大きかったエリアの一つの荒川地区では、猛烈な雨によって浸水被害が発生しました。同地区にある坂町商店街では、300近くある商工事業者のうち、約130もの事業者が床上・床下浸水などの被害に遭い、突然の営業停止を余儀なくされました。

新型コロナウイルス感染症の拡大で人の移動が制限されてから2年。ようやく人が戻ってくると思っていた矢先の豪雨被害は、地域事業者への物的被害と精神的なダメージはあまりに大きいものでした。

壊滅的な被害をうけた地域ではじまった ともにのりこえ、ささえあう こと。                           

市が中心になり進めた災害ゴミの回収や給水の提供と仮設住宅の手配。地域内のNPO団体・民間団体・事業者が行った託児サービスや炊き出し、カーシェアリングサービス、水道水の融通。ボランティアの力を借りた泥の掻きだしや掃除と災害ごみの撤去など、地域内外からの支援で復旧が進んでいくと、

「もう再開は無理かもしれない……」
と最初は諦めかけていた被災事業者も多くの励ましと応援を受けて、

「もう一度がんばろう!」
と前を向き、事業再建のための取り組みを始めています。

被災地域内外から集まったボランティアたち(画像提供:地元惣菜店いろむすび山菜屋)

次なる壁……

しかし、被災地域では再開に向けてさまざまな困難が待ち受けていました。

〈地域の商工事業者が直面した困難〉
・突然の営業停止で事業収益が断たれ、事業継続の危機に直面している
・現行の国・県・市の事業者支援制度を利用するには、制度内容の確認と調整が必要
・経営再建には多くの準備と書類申請が必要なので、精神的・物理的な負担が大きい
・限られた情報では動きも取れず、事業への不安がストレスになる

〈支援内容〉

私たちは困難な状況にも負けず、「事業を再開して地域の暮らしをささえたい」と願う被災事業者を支えるために、新潟県村上市荒川地区(主に坂町駅前商店街と周辺の地域コミュニティ)において、事業再建と暮らしの支援を行います。

[1] 被災された商工事業者にむけた、事業再建支援(しごと)

荒川商工会と連携・協力・役割分担をして、事業を復旧するためのニーズの調査と相談対応を行い、県や市の被災中小企業等再建支援事業などの事業者支援を活用するために、情報提供や申請手続きの面でサポートをします。

また、クラウドファンディングからの資金調達を希望する被災事業者には、新潟県内にある共創コミュニティNiigata DERTAと連携・協業を行い、クラウドファンディングページの企画・制作・プロモーションなどにおいて伴走支援を行います。

クラウドファンディングページの企画・制作・プロモーションなどを行う新潟県内の「共創コミュニティNiigata DERTA」(画像提供:共創コミュニティNiigata DERTA)

[2] 被災された地域コミュニティにむけた、暮らしの支援(くらし)

被災地域のコミュニティのカフェ事業者の経営再建を支援し、「託児支援サービス」の提供を行います。また、あらかわ地区まちづくり協議会と連携・協力・役割分担を行い、被災地域のコミュニティのみなさまが元気をとりもどすための復興イベント「ここらでひといきマルシェ」の開催をサポートします。

あらかわらばんVol.60に掲載された「ここらでひといきマルシェ」は、地域コミュニティが元気を取り戻すための復興イベント(画像提供:あわかわ地区まちづくり協議会)

私たちは被災事業者のみなさまのニーズをていねいに伺い、人的サポートと機会をマッチングさせながら、事務手続きなどの面でのサポート体制の構築や、暮らしと資源を守る取り組みを行います。

坂町商店街で事業を営み、今回の豪雨水害で被災した、弊団体のプロジェクトマネジメントサポートスタッフは、地元のコミュニティカフェ事業者が提供している「託児支援サービス」を利用することで、目の前の問題に専念することができました。

今度はその恩返しとして、被災した商工事業者が被災事業者を支援することで、地域社会での「ともにしあわせになるしあわせ」を実現しながら、みなさまの暮らしを応援し、ともにささえあい、のりこえていきます。

地域の暮らしを育み、子どもの育てを支援するコミュニティカフェの様子
(撮影協力:ふくちゃカフェ)

〈期待される効果〉

[1] 被災事業者のみなさまへの事業再建支援により(しごと)

・事業再建に向けた道筋や打つ手が見つかると、前を向いていけるようになる
・心の支えを得た被災事業者は、事業再建で得た活力によって経営再建を果たす
・事業再建後には、地域の暮らしを支えるサービスを提供する基盤をとりもどす

[2] 地域コミュニティのみなさまへの暮らしの支援により(くらし)
・被災事業者が、事業復旧に専念しやすい環境をつくりだす
・地域コミュニティのみなさまが、元気ときずなを取りもどす

ひとりひとりが前を向き、希望をもって事業に向き合いながら、「ともにのりこえ、ささえあい、ともにしあわせになるしあわせ」を実現していくことは、当地域だけでなくまち全体の未来をつくります。みなさまからのご支援を、どうぞよろしくお願いします。

■ともにのりこえ、ささえあう新潟豪雨水害における商工事業者と暮らしの復興支援
実施場所 : 新潟県村上市荒川地区
実施期間 : 2022年10月中旬~2023年1月中旬(3ヵ月)
・都岐沙羅パートナーズセンターさまのその他の支援活動はこちらから

活動レポートが届きましたら、みなさまにご報告させていただきます。

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