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メリーでモノも想いも循環する! 「使ってほしい」と「使いたい」を橋渡しする「メリーマッチング」にまつわる10のこと。

こんにちは、フェリシモしあわせ共創事務局のFukuです。

「メリーマッチング」は、フェリシモポイントのメリーを使って“モノと想い”を交換する新たな仕組みです。お手もとにある思い入れのあるモノを「使ってほしい人」と「使いたい人」をマッチングして、フェリシモを介してお届けする仕組みなのですが、ただモノのやりとりをするだけではなく、出品する“モノ”に込められた想いと、ほしいと思った背景をサイト上で伝えあって、マッチングさせるという企画です。
2022年春に1回目を終え、現在は2回目の開催に向けて準備中です。
メリーポイントの担当である明里知恵さんはじめ企画チームが、「モノを使いきるってなんだろう?」と考えた抜いた末に誕生した「メリーマッチング」。フェリシモらしい“モノを使いきるしくみ”についてお聞きしました。

話し手:明里知恵さん
聞き手:しあわせ共創事務局

Q1、「メリーマッチング」を一言で表すと?

メリーポイントを使って、モノを「使ってほしい人」と「使いたい人」との “モノと想い”をマッチングするしくみです。「more felissimo」カタログつかう号にて“ものを使いきる”ことをテーマにした特集でデビューした企画なんです。

Q2、どのような想いから「メリーマッチング」はスタートしたのでしょうか?

“モノ”の背景にある物語すなわち“想い”の部分を誰かと共有したり、交換したりすることで、これまでにない“モノを使いきるしくみ”ができるのではないかと考えたんです。例えば寄付したり、フリマアプリで売ったりすることで、モノを循環させる方法は増えてきてはいますが、「手もとに物が残らないからと言って、ほんとうに捨てていないと言い切れるのかな?」という疑問がずっとあったんですね。その違和感をひもといていけば「モノを使いきる」ことのヒントを見出すできることができるのではと思い、企画を考え続けていました。そして辿り着いたのが、モノを出品する人の“想い”と、そのモノを使いたい人の“想い”が可視化されて、お互いを知ることができれば、「この人なら、これを使いきってくれるにちがいない!」と思えるコミュニケーションが生まれるのではないかというアイデアでした。“想い”をマッチングすることこそが“モノ”のポテンシャルを120%使いきる仕組みだと考えたのです。

Q3、現在は「クチュリエ」商品をメインに展開しているのですね。

そうです。「クチュリエ」の手づくりキットの完成品に限定して企画を構成しています。というのも、社内でもよく聞く話なのですが、手づくり好きな人が「作ったものをどうしよう……?」と悩んでいることってけっこうあるんですね。自分で作ったものって思い入れがあるので捨てたくはないし、かといって売ることもできないし……そういうジレンマを抱えているケースが多く、私自身、つくるのが好きだからその経験があるんですね。でも、次のも作りたい…という気持ちと日々葛藤していて(笑)そこで、最初はクチュリエキットに限定してみることにしたんです。それに、クチュリエが好きな人同士が、同じものを見て盛り上がれる場所ができたら、ハッピーだなって思って「ほんとはコレクションしたかったけど、できなくて!」とか「手作りしたいけれど、作る時間がない」という“想い”をマッチングしています。

4、なるほど!参加方法について詳しく教えてください。

第一回目は、お客さま同士がコミュニケーションできるプラットフォーム「フェリシモコミュニティスクエア」というコーナーにて期間限定で開催しました。私はもともと、クラウドファンディング型のプログラム「メリーファンデイング」を立ち上げたのですが、支援を必要としている人たちの夢を、何千人もの方がメリーポイントを使って心から応援してくださるようすを間近に見てきました。けれど、同じ志を持っていながらも、隣にどんな人がいるのかは参加者の方々からは見えないんですよね。そういう横のつながりを感じられるものにしたいと思い、フェリシモのWebサイトにログインしたらまずはそこにいる友だちと話しにいくような感覚で参加できる「フェリシモコミュニティスクエア」にて展開しました。

5、現在は2回目を企画中なのだとか?

お客さまに参加していただきながら、一緒につくっていく企画だと思っています。開催ごとにみなさまからのお声や、反省をもとに企画をよりよくするために、現在はいろいろな運用モデルを検討しているところです。将来的に常設を考えてはいるのですが、季節ごとの期間限定イベントだからこそ「次の開催までに『クチュリエ』の手づくりをがんばろう!」というモチベーションになるのではという思いもあります。

6、企画をされる中で、メリーポイントの運営にずっと携わってこられて、お客さまと近いところにおられる明里さんだからこそ感じられることはありますか?

明里さん

これは私独自の感覚ですが、お客さまが気軽に「フェリシモさん、もうちょっとこうしてくださいよ~」と言っていただけるくらい、余白のある企画があってもいいかなと思っていて。そういう、対面で行っているような気軽なコミュニケーションができるのもフェリシモらしさのひとつだと思うんです。

7、「メリーマッチング」を展開するにあたり、印象的だったことはありますか?

3部門連携して企画をつくりあげた点でしょうか。私たち企画チームと物流企画部門、カスタマーセンター(CS)の3部門が連携して、あぁでもないこうでもないと言いながら企画を進めていったんです。というのも、「メリーマッチング」ではお客さまがダイレクトに企画に携わってくださり、かつ、お預かりした“モノ”と“想い”の両方を私たちの手で確実にお届けするという初の試みですので、どのような仕組みで運営するのかをゼロから検討する必要がありました。従来の商品と同じであれば、すでにシステムが整っていますが、今回はすべてが手探り。マッチングしたら、モノをお送りいただいて、私たちはそれを受け取って確認し梱包し直して、「もらう人」へとお届けする。どのような状態でお届けすればよろこんでいただけるのか、お客さまへ確実に配送するための仕組みを考えたり。お客さまと近い距離にいる部署で働くメンバーが集まって、普段は当たり前のように行っていた「ものを届ける」ということについて改めて考える機会になりました。ちなみに「メリーマッチング」の由来は、ネーミングの打ち合わせ中に先輩が言った「サンキューメリーマッチング!」というダジャレからきていて、そのやりとりもなんだかフェリシモらしくて印象深いですね(笑)

メリーポイントで明里さんが担当するのはおもに「使う」プログラム。
メリーポイントで明里さんが担当するのはおもに「使う」プログラム。たまったポイントは、景品と交換する・寄付する・参加する・応募するという4つのカテゴリーで使えます。

8、明里さんにとっての、仕事や生活における「サステナブル」とは?

別のメリーポイントプログラムである「メリーファンディング」をスタートしたときに考えていたのが、メリーポイントを「循環する構造」のきっかけにすることでした。メリーはもともと、お客さまがフェリシモとお付き合いをしていただくことで得られるものです。「メリーファンディング」の場合、そのポイントをまたフェリシモを介して誰かの支援に使っていただいて、みんなで夢を叶えその報告を受け取る、というような循環が生まれています。こうした「循環」は、私としては常にテーマとしてあったので、“モノ”のその先にある“想い”もめぐらせる「メリーマッチング」が誕生したという経緯があります。

仕事や生活における「サステナブル」について話す明里さん

私は商品企画もしているのですが、日々、誰にどのようにモノを使っていただきたいのか想像しながら思いを込めて商品企画を手がけています。ですから、お客さまがコレクションを完了して終わりではなく、その商品を手放すことになったときに、また別の誰かにモノを受け継いでもらえることはとてもうれしいことなんです。そうやって、“モノ”と“想い”が循環するしくみをつくっていくことは、フェリシモとしてやりたいことの一つだと考えています。サステナブルを常に考えているフェリシモだからこそ、私たちらしい循環するしくみをつくりたいんです。私は、そういう大きなしくみをつくるための種まきをしているような感覚で日々仕事をしています。

9、「メリーマッチング」も、どこか明里さんらしさというか、温かみのある企画になっていると感じます。企画をする際に心がけていることはありますか?

企画を考えるときは、自分の経験をヒントにするようにしています。「どこかの、知らない誰か」がターゲットだという風には考えたことはなくて、自分がやってみてよかったことや困ったこと、うれしかったことなど、自分の体験をフィルターにしています。そして、常にアンケートなどをチェックしてお客さまのリアルな声をお聞きしています。コツコツと貯められたメリーを寄付してくださったり、社会で問題になっていることにちゃんと目を向けて何ができるのか考えられていたり。フェリシモのお客さまはすごいなぁと尊敬していますし、フェリシモがずっと考え続けてきた、モノを介すだけではないコミュニケーションを肌感覚でご理解いただており、私たちの想像以上に「みんなとともにしあわせになろう」という感覚を持っておられる方が多いと感じています。私はメリーポイントの担当チームとして、お客さまと比較的近い距離でお仕事をさせてもらっていますから、そうしたお客さまの想いを社内のみんなと共有しながら企画をつくることもミッションの一つだと思っています。

10、今後の展望をお聞かせください

モノやお金ではない、メリーだからこそできる取り組みがあるといつも思っています。メリーにはのびしろしかありません!(笑)「メリーマッチング」の企画を考えはじめた頃、「家に眠っている品物をお金のためにフリマに出品するとなると、なかなか行動に移せないけど、●●さんが待ってくれている!と思うと、すぐに梱包するよね」と話をしていて。おそらくフェリシモのお客さまには、そういう方たちがたくさんいらっしゃるだろうから、その原動力である「人の想い」を循環させよう!ということになったんですよね。家にいてもお買い物ができたり、誰かとコミュニケーションできたり、なんでもできてしまう便利な世の中だからこそ、「“想い”が循環するためにはどんなことがあれば楽しいかな」ということを常に考え、フェリシモらしい仕組みをこれからも考え続け、みなさまと楽しみながらつくっていきたいですね。

▼第一回メリーマッチングの詳しいレポートはこちら
Case1はこちら
Case2はこちら

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