1970年生まれ。ニューヨーク在住。1990年代前半より演劇や現代美術に関わり、1995年に表現の場としてショップ「6%DOKIDOKI」をオープン。一貫した独特な色彩感覚からアート、ファッション、エンターテインメントの垣根を越えて作品を制作。きゃりーぱみゅぱみゅ 「PONPONPON」MV美術、KAWAII MONSTER CAFE プロデュースなど世界にKawai 文化が知られるきっかけを作った。世の中に存在する全ての事象をマテリアルとして創造しつづける。2017年度文化庁文化交流、2018年度ニューヨーク大学員研究員、2019年Newsweek Japan世界が尊敬する日本人100人。
https://sebastianmasuda.com/
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企画展1 / island gallery
増田セバスチャンの
KAWAII チョコレートマジック
2025.10.11 [SAT.] − 2026.4.5 [SUN.]
本展は、アーティスト増田セバスチャンが長年抱き続ける「チョコレートへの思い」と「お菓子箱コレクション」から紐解かれる、彼の創作の源泉に迫る展覧会です。
幼いころ、手のひらにあったひと粒のチョコレートがくれた「秘密のワクワク」は、時を経て、物質的な豊かさの中で忘れ去られがちな「純粋なイマジネーション」へとつながります。会場では、展覧会初登場となるお菓子作品柄のウォールや、増田の記憶が詰まった「お菓子箱コレクションを使ったインスタレーション」が展開されます。また、彼がアートディレクションを手掛けたミュージカル「チャーリーとチョコレート工場」日本版の制作時のイメージスケッチのデジタル原画や、これまでのコラボレーションで生まれたお菓子のパッケージ、お菓子やチョコレートをモチーフにしたアート作品も展示。
本展を通して、私たちは「ファンタジーは現実の扉」という増田のメッセージを受け取ります。それは、大人になった私たちがどこかに置いてきてしまった、ピュアで自由な心と想像力を呼び覚ます旅となるでしょう。チョコレートの甘い誘惑とともに、あなたのワクワクする未来をイメージしてください。
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増田セバスチャン
企画展2 / creative walk
にゃんこ大行進~チョコレートパッケージになった猫たち~
2025.10.11 [SAT.] − 2026.4.5 [SUN.]
チョコレートのパッケージには、なぜこれほどまでに猫のデザインが多いのでしょうか? 猫が登場するパッケージは、見る人にしあわせやときめきを与え、その感情をさらに高めます。動物の中でも、猫がチョコレートのパッケージデザインのモチーフとして圧倒的に多いのは一体なぜでしょうか。本展では、その不思議にせまるべくフェリシモチョコレートミュージアムが所蔵する膨大なパッケージコレクションの中から、猫が登場する約100点のパッケージを展示します。かわいい猫、かっこいい猫、ちょっと怖い猫、さまざまな姿で猫はデザインとして登場します。「存在そのものへの愛」という意味において猫への偏愛とチョコへの偏愛は何か共通するものがあるのかもしれません。
なぜこんなにも多くのチョコレート愛好家が猫のパッケージに心惹かれるのか、この展示を見てあなたの答えを探してみてください。
企画展3 / art square
目と感覚でお菓子を味わう
~日々を彩るパティスリー marimo~
2025.10.11 [SAT.] − 2026.4.5 [SUN.]
もしもアーティストがチョコをテーマにお菓子の部屋をつくったら…? 本企画展はインタラクティブな立体作品のアーティスト・吉田マリモが、わくわくするような架空のパティスリー(お菓子屋さん)になりきって、ユニークなアート作品としてチョコとお菓子を表現し、来場者参加型で交流できる作品展です。
photo by Natsuko Ishikawa
photo by Natsuko Ishikawa
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吉田マリモ京都芸術短期大学 環境造形専攻科修了。大学時代から野外で触って遊べるインタラクティブアートを制作。
ディスプレイ制作会社、企画デザイン会社を経て、2006年よりフリーランスに。デザインワークを主に、パブリックアートやホスピタルアート、福祉施設のブランディングやグッズデザインに携わる。 近年は、京都市と地元高校とのコラボで公園遊具をペイントするイベントのディレクション、福祉事業所でアートやデザインの楽しさを伝える講師としても活動。
https://www.marimo-net.jp/
企画展1 / island gallery
不思議なチョコレート劇場
~メタモルフォーゼ映像を体験しよう! 遊ぼう!~
2025.4.12 [SAT.] − 2025.10.5 [SUN.]
会期終了
渦巻く映像空間に人が包まれたり、映像が映った壁に触ったら世界が一変したり。そんな映像体験の面白さ、驚き、楽しさを作品にしてきたデジタルアートのクリエイティブ集団スイッチ(Switch)が、チョコレートがかもしだす魅力世界をテーマに、新作を作りました!
チョコレートには不思議な力があります。美しい絵柄のパッケージを手に取る時、チョコレートを小さく割って口に入れた時、そしてそれが溶けて味や香りが広がっていく時、それらは動きのある流れとなって、人の心や体を解き放って行きます。クリエイティブ集団スイッチは、それら一連の感覚変化を「チョコレート・メタモルフォーゼ」と呼んで、インタラクティブな映像表現空間を創出します。それが「不思議なチョコレート劇場」なのです。あなたが、テーブルに置かれたパッケージの、どれを選ぶか。それがメタモルフォーゼ体験の始まりです。チョコレートが溶け出した渦巻の中に包まれるかもしれません、あるいは、予想もしなかった「驚き」が待っているやもしれません。アクションとリアクション、あなたは観客でありプレイヤーになるでしょう。
ぜひ、スイッチが創造する時空の魔術を、お楽しみください。
スイッチ(Switch)
名古屋造形大学情報表現領域
外山貴彦教授+ゼミ生
スイッチ(Switch)は名古屋造形大学情報表現領域の教員と学生による新たなメディア表現を創造するユニットとして2009年に外山貴彦によって結成されました。学生メンバーは卒業していくので、先輩から後輩へと思想や技術を受け継ぎながら、入れ替わりで参加できるよう流動的としており、16年間の活動で世代を代えながら今に至ります。現在は情報表現領域の外山貴彦スタジオ(ゼミ)に所属する学生が主にスイッチの作品制作や運用を行っています。
企画展2 / creative walk
空想のチョコレートタウン
~ミニチュアチョコレートショップの街~
2025.4.12 [SAT.] − 2025.10.5 [SUN.]
会期終了
フェリシモで25年以上続く海外輸入チョコのブランド『幸福のチョコレート』。チョコレートバイヤーが実際に訪ねた世界のチョコレートショップが、可愛いミニチュアのお店になって、空想のチョコレートタウンがミュージアムに出現します。パリ、ヘルシンキ、メルボルンなど世界の街角に実在する16軒のお店を元にして、そのデザインエッセンスをきゅっと縮めてミニチュア作品として再現。夢のチョコレート・スモールワールドが展示室に現われます。あわせて各ブランドの美しいチョコレートパッケージも展示。いつか実際に訪れてみたい世界の街の小さな夢の“チョコレートタウン”を、あなたも小さなチョコレートバイヤーの目線になって巡ってみませんか?
ミニチュア制作を担当したのは、フェリシモの手芸ブランド『Couturier[クチュリエ]』の企画開発チーム。ミニチュア作りは、身近な何気ないパーツが本物そっくりに変身する驚きと、あこがれのシーンがミニチュアで実現できる楽しさが醍醐味です。35年以上に渡るミニチュアキットづくりのノウハウを生かし、その高い技術で再現された精巧なチョコレートショップは、いつまで見ても見飽きません。
これまで300社以上のブランドを日本に初上陸させ、2,900種類以上のチョコを輸入販売した実績を持つ“チョコレートバイヤーみり”が世界を旅して発掘したウルトラレア&スーパープレミアムチョコが大結集するフェリシモのバレンタインカタログ。世界中の小さな町にひっそりと佇む、地元の人々に愛されるローカルチョコを、実際に現地を訪れて見い出し紹介するのが「幸福のチョコレート」です。「幸福のチョコレート」のすべてのチョコレートにはカカオ農家を支援する基金が付いています。
https://feli.jp/choco/
【ミニチュア制作担当】Couturier[クチュリエ]
フェリシモの手芸ブランド。クチュリエが初めてミニチュアキットを販売したのは1989年。ミニチュアがまだそれほどポピュラーでなかった時代、1/12サイズのドールハウスや家具のキットが人気となりました。1990年発売の「ミニチュアフレームの会」は約13×13cmの手のひらサイズの可愛らしさと並べて飾れる楽しさが約30年に渡り支持され、381種類で惜しまれつつ終了しました。現在もドールのためのミニチュアや、ドイツのクリスマスマーケットなど、新しいミニチュアシリーズが毎年誕生しています。
https://feli.jp/couturier/
企画展3 / art square
体感するアート 植物染の色と語らう
回帰する時間 − たゆたふ −
2025.4.12 [SAT.] − 2025.10.5 [SUN.]
会期終了
時の流れには二つあります。
未来に向かってまっすぐ進む時間軸、春夏秋冬のように円を描くように廻る時間軸です。直進的に進む時間だけに追われるのではなく、季節や生死といった循環する時間も大切にしなければならない、と説いた詩人・山尾三省の言葉「回帰する時間」によるものです。
いかに最短で目的に辿り着くか、と様々な場面で懸命に効率を重視する日々。こんな時代だからこそ、時の流れに身を任せ、のんびりとおだやかな時間、何も考えずただボーッとする時間、いったりきたりする時間―たゆたふ時―を楽しむことは、とても贅沢なことなのかもしれません。本展では、大学教授であり、アーティストでもある植物染色の専門家、いまふくふみよ氏による作品を展示します。2022 年、フェリシモチョコレートミュージアムとの共同実験を行い、好評を博したカカオ染も再び形を変えて登場します。これはカカオの実のさまざまな部分を使ってカカオだけでどこまで美しい自然の色彩に染めることができるのか、チャレンジをしたものです。
色には、それぞれ力が宿っています。
癒される色、元気をもらえる色、自分に似合う色、美味しそうな色、様々な想像をかき立てられる色・・・たゆたふ時の中で、五感を研ぎ澄ませ、対峙した色と語り合ってみてはいかがでしょうか。
自然の豊かな恵みで作り上げた植物染の世界で、人もまた自然の一部であることを意識しつつ、あなたの「たゆたふ時」を体感していただけたら幸いです。
いまふく ふみよ
1963年神戸生まれ。89年京都市立芸術大学大学院美術研究科修了。現在、大手前大学建築&芸術学部教授学部長。主に天然染料の研究及び、作品を制作する研究者であり美術家。古代の最も高貴な色「紫」の研究者。89年ローザンヌビエンナーレ(スイス)入選、その後、国内外で作品を発表。京都、大阪中心に個展、グループ展多数。2024年兵庫県学術教育功労者受賞。
Photo by Tomas Svab
企画展1 / island gallery
大好きをつなげる生き方
~遊びの中の土~
2024.10.12 [SAT.] − 2025.4.6 [SUN.]
会期終了
パティシエ小山進氏がこの展覧会のため新たに制作した10体のチョコレートの恐竜が登場します。
子ども時代、自然の中で昆虫や粘土遊びに没頭した小山氏は、パティシエとなり、チョコレートの固まる、溶ける、高速回転で粉砕すると溶ける前に一瞬粘土のような状態となる性質やその扱い方をプロフェッショナルとして学んだと言います。
しかし、小山氏はパティシェとして特別な練習をせずとも恐竜を作ることができた、そのことに、大好きだったことは身体が覚えているということ、子ども時代に熱中・熱狂したことが原体験となって今につながる経験が誰にでもあるのではないかと語ります。
本展は「こねる」ことによって小山氏が完成させた恐竜と近年好んで制作している「お面」をみなさまにご覧いただきます。
常設展 / creative walk
大好きをつなげる生き方
~遊びの中の紙~
2024.10.12 [SAT.] − 2025.4.6 [SUN.]
会期終了
パティシエ小山進氏自らが発案するユニークなパッケージの秘密に迫る展覧会です。
小山氏の思いの先に常にあるのは、お菓子を食べる子どもたちのこと。小山氏は自身のお菓子のパッケージを子どもたちが手に触れることを許されたアート作品であるとして、ひとつひとつにさまざまな意図が込められています。
本展ではパッケージのデザインを通して小山氏のクリエイティビティに触れていただくとともに、そこに込められた遊び心をみなさまに感じていただきます。
小山 進
パティシエ・ショコラティエ 1964年京都で洋菓子職人を生業とする父の元に生まれる。1983年神戸「スイス菓子ハイジ」に入社。この間洋菓子コンクールで優勝多数。2003年三田市に「パティシエエスコヤマ」をオープン。1,500坪の敷地にはパン、チョコレートなどの専門店の他、お菓子教室やギフトサロンも併設。「The Sweet Trick(お菓子でいたずら)」をコンセプトに驚きと喜びをお菓子に吹き込み、幅広い世代に美味しさと楽しさを届けている。ショコラティエとしては2011年「SALON DU CHOCOLAT Paris」に初出展。ショコラ愛好会「C.C.C.」の品評会では外国人・初出品で最高位のタブレット5枚を獲得という史上初の快挙を成し遂げ、また「世界のトップ・オブ・トップ ショコラティエ100」に選出された。「インターナショナル・チョコレート・アワーズ」では2013年~2017年まで「世界大会」に連続して複数の作品で金賞・銀賞・銅賞を受賞。2018年まで毎年「SALON DU CHOCOLAT Paris」に出展し、「C.C.C.」では2023年、10度目となる最高位の「ゴールドタブレット」を獲得。
企画展2 / art square
カカオの森に生きるいのち
~石村嘉成展より
2024.10.12 [SAT.] − 2025.4.6 [SUN.]
会期終了
石村嘉成氏は2歳で自閉症と診断され、家族と周囲の支援で、厳しい療育を受けて育ってこられました。11歳の時、最愛の母親が他界。以来、父親と二人三脚でアーティストの道を歩み続けています。フランスの美術展“新エコールドパリ浮世・絵展”で版画作品が優秀賞に輝いたのを機に、各賞を受賞。個展を開くたびに入場者数の記録を塗り替えています。
今回フェリシモ チョコレート ミュージアムでは、展示テーマを「カカオの森に生きるいのち」と題し、熱帯のカカオベルト*に生息する生き物たちのアクリル画5点を選んで展示します。
カカオベルトとは
カカオの樹は高温多湿の熱帯で生育し、栽培地は赤道を挟んで南北20度の範囲に限られます。この南北20度のカカオ栽培適地のことを、通称「カカオベルト」と呼びます。しかし、カカオが生育できるのは高度30~300m、年間平均気温約27℃で気温差が小さいこと、年間降雨量が1000mm以上などの条件があります。
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石村嘉成作家 1994年生まれ。愛媛県新居浜市在住。2歳で自閉症と診断される。家族と周囲の支援で、厳しい療育を受けるが、小学5年生の時、最愛の母が他界。以降、父と二人三脚で歩む中、高校3年生の選択授業で版画に出会い、転機が訪れる。
翌2013年、第2回新エコールドパリ浮世・絵展で、優秀賞を受賞したのを皮切りに、各賞を受賞。現在はアクリル画をメインに、動物から昆虫、花まで、“いのち”の輝きを描き続ける。その独特な色彩とダイナミックな画風に注目が集まっている。【同時開催展覧会情報】
■ 石村嘉成展~いのちの色たち~
兵庫県立美術館 ギャラリー棟3階ギャラリー
2024年10月12日(土)~12月8日(日)
https://www.ytv.co.jp/yoshinari/
企画展1 / island gallery
このたびfelissimo chocolate museum では、近年、数々の絵本を中心に活動し、人気を誇る画家 junaida( ジュナイダ) の、2つの原画展を同時開催します。 最新刊の『ともしび』は、鉛筆画のモノクロームと短い言葉が響きあう、27編からなるjunaida 初の詩画集です。その全原画が一堂に展示されるのは当館が初となります。また、もうひとつの原画展『ひと粒のチョコレートに』は、当館がjunaidaと出会うきっかけにもなった作品です。チョコレート研究の第一人者、佐藤清隆博士によるチョコレートの科学と歴史にまつわる壮大なお話を、junaida の美しい絵で表現したこの絵本は、まさにチョコレートの科学と芸術が融合した結晶のような作品です。
junaida『ともしび』刊行記念
『ともしび』原画展
2024.4.13 [SAT.] − 2024.10.6 [SUN.]
会期終了
©junaida
©junaida
詩画集『ともしび』
詩/絵・junaida
定価2,700円+税
発行・発売サンリード
『ともしび』は、モノクロームの静謐な世界観が美しい詩画集です。「道しるべは 胸のうちに咲く 一輪の灯り」の一節から始まる27編の詩は、どれもjunaidaの素直な心のうちを綴った言葉たち。添えられたやさしいタッチの鉛筆画とともに眺めていると、自分の心が照らされたように感じ、無限のイマジネーションが広がっていきます。なまえのない気持ち、子どもの頃の空想、甘さと苦さの混じり合った思い出……それらの画と言葉は体に取り込んだとたん心のうちに広がって、じんわりと自分自身の内側へと沁み込んでいくようです。
企画展2 / art square
junaida『ともしび』刊行記念
『ひと粒のチョコレートに』
原画展
2024.4.13 [SAT.] − 2024.10.6 [SUN.]
会期終了
©junaida
絵本『ひと粒のチョコレートに』
文・佐藤清隆 絵・junaida
定価2,000円+税
発行・福音館書店
『ひと粒のチョコレートに』は、チョコレートのおいしさのひみつをとき明かす絵本です。福音館書店の月刊誌『たくさんのふしぎ 2021年4月号』として発刊され、完売するほどの人気を博し、2023年10月に単行本化されました。板チョコのようなデザインの表紙はそのまま飾りたくなるような可愛らしさ。しかし本をめくると、中身は本格的で専門的なチョコレートの科学の絵本です。人類がカカオ豆からおいしいチョコレートを作るために重ねてきた工夫の歴史を、“カカオの油の結晶”というミクロの視点で描いたjunaidaの精密な絵は、科学的な図解であると同時に、物語としての美しさに満ちています。ひと粒のチョコレートのロマンをここから感じ取れることでしょう。
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junaida
@junaida_ig
画家。1978年生まれ。『HOME』(サンリード)でボローニャ国際絵本原画展 2015入選、『Michi』『怪物園』(福音館書店)で造本装幀コンクール〈児童書・絵本部門〉受賞、『怪物園』でIBBY〈ピーター・パン賞〉受賞など、国内外で高い評価を受ける。近年は絵本の創作を中心に、その活動の幅を広げている。近著に『ここはおうち』文・谷川俊太郎(Blue Sheep)、『ひみつストレンジャー』詞・草野マサムネ(角川春樹事務所)、『世界』(福音館書店)がある。
www.junaida.com■ その他のjunaidaの展覧会情報
・ junaida展「IMAGINARIUM」兵庫巡回展
市立伊丹ミュージアム
2024年4月12日-6月2日・junaida展「IMAGINARIUM」長崎巡回展
長崎県美術館
2024年7月20日-9月1日
常設展 / creative walk
可愛いとしあわせのチョコレート王国
カファレル
2024.4.13 [SAT.] − 2024.10.6 [SUN.]
会期終了
イタリアはピエモンテ州にある都市トリノで誕生したチョコレート「ジャンドゥーヤ」はイタリアを代表するチョコレートです。 このボートを裏返したようなユニークな形をしているチョコレートを日本に広く知らしめたのが、1826年にイタリアで創業したカファレルです。ピエモンテ州で収穫されるヘーゼルナッツペーストを含み、ビロードのようになめらかなくちどけの心までとろけるようなチョコレートとして多くのチョコレート好きに愛されています。
カファレルの人気の要素のひとつは、そのアンティーク風のパッケージ(缶)にもあります。その種類は実にバラエティーに富んでいます。「ジャンドゥーヤ」の語源となったトリノの道化師をはじめ、女の子やお花、うさぎや猫などの動物など、パッケージという小さな世界にうっとりするような夢見る世界が繰り広げられています。
この「可愛い缶」のモチーフが、カファレルの歴史の中で受け継がれてきた「ヒストリーブック」がもとになっており、200年続くブランドの価値を伝承しながら日本のマーケットに合わせて発展してきたということは意外と知られていないようです。
チョコレートの価値を、それを包むパッケージの美しさにも見出す日本人の感性が、ギフト需要と相まってカファレルブランドの独自のパッケージ文化を育んできたとも言えるでしょう。本展では、イタリアで誕生したチョコレートブランドが日本の文化の中でどのように独自の文化の発展を遂げてきたのか、2026年に創業200年となるカファレルブランドの歩みとともにご覧いただきます。
カファレル
1826年創業のイタリア・トリノ発老舗チョコレートブランド。焙煎したヘーゼルナッのツペーストとカカオを配合した「ジャンドゥーヤチョコレート」を発明し、世の中に広めた。以降、世界中で愛され続けている。日本初上陸は1994年で、神戸市中央区にて第1号店をオープンした。
企画展1 / island gallery
アリカワコウヘイ! 展
マシューくんのチョコレートパーク
MATTHEW'S CHOCOLATE PARK
2023.10.21 [SAT.] − 2024.4.7 [SUN.]
会期終了
フェリシモ チョコレート ミュージアムでは、自らの分身でもあるキャラクター「マシューくん」の作品で大人気のアーティスト、アリカワコウヘイ!の展覧会を開催します。
アリカワは、2005年より沖縄において大規模個展「Ko-Hey! Arikawa EXPO®」を毎年開催し、期間中1万人を超す来場者を記録し続けてきました。マシューくんは、今では沖縄では誰もが知るアイコンになっています。
そのエネルギッシュな活動のコアとなる使命を、アリカワはアートを通して人々を「HAPPY!」にすることにおいてきました。本展もまた“Chocolate Makes Me Happy!!” をテーマにして、「マシューくんのチョコレートパーク」をフェリシモ チョコレート ミュージアムに出現させます。
ペインティングだけでなく、立体作品、また、数々のこの展覧会だけのためのコラボレーションアイテムも自らデザインしています。
アリカワの作品における「HAPPY!」という一貫したテーマには、彼が幼少期に一時的に沖縄に預けられた時に経験した、愛にあふれた大家族との暮らしや、そして目にした70~80年代のアメリカ文化が発していた「幸福」のイメージが強い影響を与えています。そして、お菓子やそのパッケージが夢のように輝いていたことも反映しているのです。
本展は、20年に渡り活動してきたアリカワコウヘイ!が「HAPPY!」の原点を振り返り、さらにアートとして取り組む挑戦でもあるのです。アリカワコウヘイ!がマシューくんを通して放つキラキラした「Happy」を浴びに、ぜひ展覧会にお越しください!
【アリカワコウヘイ! から本展へのコメント】
僕は昔から、アーティスト一人一人が、社会に対してそれぞれの使命を持っていると考えています。
そして僕の場合は、アートを通して人に喜んでもらったり幸福感を感じてもらったりすることが自分の使命だと思って活動を続けてきました。
今回の展覧会では、僕のアバターであり、「幸福」の象徴でもあるマシューくんと、「チョコレートはしあわせの食べ物」というフェリシモチョコレートミュージアムとの出会いから、お互いの想いが重なり、化学反応が起き、チョコレート×アートというキーワードを通して、ミュージアムに来場される方にHAPPYを感じてもらえたら嬉しいです。
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アリカワ コウヘイ!
@kohey_arikawa
京都芸術大学大学院芸術研究科芸術環境専攻修了。
幼少期を沖縄で過ごす中、本土復帰後の沖縄のアメリカナイズされた文化や大家族での生活は、複雑な生い立ちを持つアリカワにはとても輝いて見えた。その経験がアリカワの作品に表れる「幸福感」の根源となっている。
路上で絵を描くことからキャリアをスタートさせたアリカワは、2005年から大規模個展「Ko-Hey! Arikawa EXPO®」を毎年開催し、世代を超えた来場者から長く支持され会期中1万2000人以上を動員する。 代表作である赤い髪の男の子「BEST FRIENDS -マシューくん-」は沖縄を中心にさまざまなプロジェクトを通して人々との架け橋となり、誰もが知るアイコンとなっている。作品のテーマは「ALL FOR HAPPY!! -すべては幸福のためにあるのだ -」。 また、2023年には、9月に軽井沢のホワイトストーンギャラリー軽井沢にて個展『Ko-Hey! Arikawa Exhibition HAPPY GO ROUND® You are my Popstar!!』を、11月に「Ko-Hey! Arikawa EXPO®20周年記念展」を沖縄で開催する。
企画展2 / art square
甘すぎるドレス展 with me
2023.10.21 [SAT.] − 2024.4.7 [SUN.]
会期終了
フィンランドのアーティスト「ヴィルピ・ヴェサネン-ラウッカネン」は、テキスタイルなどのリサイクル素材を使って、手工芸の手法と技術を組み合わせ、テキスタイルアートやヴィジュアルアートを創作しています。本展では、リサイクル収集したキャンディー&チョコレートの包み紙を縫い合わせてドレスやコルセットなどに造形し、“美しさAND/OR美味しさ”の両立と選択、“甘い歓びAND/OR罪な意識の狭間に揺れる心を表現”したアート作品を展示します。作家曰く「作品の最初のアイデアは素材と物語が出逢った時に生まれます。2番目の出会いは針と糸が布や紙に出会った時。3番目の出会いは、展覧会の来場者が完成作品に独自の解釈を加える時に展示室で生まれます」と語っています。
ヴィルピの作品に刺激を受けたfelissimo chocolate museumは、パッケージ収集の一環にチョコレートラップも追加することとし、チョコレートメーカーやチョコ愛好家に寄贈を呼びかけることにしました。その結果、多くの捨てられるはずだったチョコレートの包み紙が1万枚以上集まりました。今回はその素材を使った新たなアップサイクルアート作品「チョコレートラップウォール」がArtSquareの壁に出現します。ヴィルピのオリジナル作品とのハーモニーをお楽しみください。
協力:リンツ
ヴィルピ・ヴェサネン-ラウッカネン
(1957年フィンランド出身、ヘルシンキ在住)
ヴィルピの作品はフェミニンなイメージと遊び心ある想像力や物語性に満ちています。その作品は、素材と物語が出逢うときに創造されます。人々に使われ時の流れを感じられる素材をリサイクル活用し、主にハンディクラフトの技法を用いて作られます。
ヘルシンキ市内のハラッカ島にあるアーティストハウス内のアトリエまで、手漕ぎボートで行き来する暮らしをしています。自身の創作活動やアートを教える活動のほか、フィンランドをはじめ北欧、ヨーロッパ、アメリカなどで展覧会を開催しています。2008年フィンランド デザイナー アワード、アーティスト オブ ザ イヤー受賞。

常設展 / creative walk
Tablets & Bars
~板チョコで世界を旅する
— 右衛門コレクションより —
2023.10.21 [SAT.] − 2024.4.7 [SUN.]
会期終了
フェリシモ チョコレート ミュージアムは2021年の開館以来、国内外のチョコレート愛好家からチョコレートパッケージの寄贈を募り、2023年9月現在約18,000点以上のコレクションを収蔵しています。中には個人コレクターからの大量寄贈も含まれ、そのコレクションはコレクターごとに異なる特徴があり、独自の視点や世界観を見ることができます。また、収集された年代や対象となる地域によって、時代背景や文化の違いなども垣間見えて、どれも非常に興味深いコレクションであると言えます。
本企画展は、板チョコ(Tablets & Bars)に魅せられたチョコレート愛好家“右衛門”氏のコレクションにスポットライトを当てます。右衛門氏はチョコレートマニアのあいだではその名がよく知られた存在で、インスタグラムで毎日のように食べたチョコを評する投稿を続けています。今回は1,100点にもおよぶフェリシモ チョコレート ミュージアムへの寄贈品の中から、世界の地域別に編集した選りすぐりの約100点を展示します。
2000年代に入り、世界中でビーン トゥ バー・チョコレートの一大ムーブメントが起こり、小規模なクラフトチョコレートの生産者が世界各地で同時多発的に数多く登場しました。そのような時代背景をバックボーンに、板チョコを食べに食べ続けた右衛門氏の目に映る世界のビーン トゥ バー・チョコレートの国や地域ごとのデザイン特性に触れて、あなたも板チョコで世界を旅する気分を味わってみてください。
右衛門
@ue_mon
カカオや作り手の個性が生み出すシンプルながら奥深いクラフトチョコレートの世界に魅せられて、2015年頃からほぼ毎日チョコレートを食べ続け、その記録をインスタグラム(@ue_mon)で発信しています。これまでに食べたチョコレートの種類は板チョコ以外も含めて5,000種類以上。カカオを育てる人、カカオを流通させる人、チョコレートを作る人、チョコレートを売る人、チョコレートを食べる人…世界中のさまざまな国や文化、個性の人たちがたずさわり、交差するチョコレートはまるで手紙のような食べ物。そんなロマンに思いを馳せながら、日々チョコレートを楽しんでいます。
常設展 / creative walk
「KAWAII」で選ばれた
可愛いチョコレート
パッケージ展
2023.4.22 [SAT.] − 2023.10.15 [SUN.]
会期終了
本展は、“しあわせ”という切り口で可愛いオリジナル雑貨や洋服、カタログなどを日々生み出しているフェリシモのプランナー、商品バイヤー、編集ディレクターなどが独自のセンスで“可愛い”と思う自らの“推しチョコレート”のパッケージを選定・展示し、その可愛さについて熱く語る企画です。加えて、このコンセプトに賛同する同時開催の企画展「Chocolate Story」に参加のアーティストも加わって、総勢約27名の“可愛い”を愛するフェリシモスタッフおよびアーティストが、自らのチョコへの偏愛と選んだパッケージの可愛さについて存分に語ります。いつの時代も「可愛い」は正義。しかし「可愛い」にも多様な価値観があり、チョコレートの中身の多様な発展に伴って、パッケージデザインも時代の空気を反映しつつ、さまざまな方向に進化していることがこの展覧会から見て取れると思います。さあ、あなたも自分だけの「可愛い」を見つけてください。
本展の開催にあたり、全国各地のショコラティエ、チョコレートメーカーの方々にパッケージのご寄贈など多大な協力をいただきました。作り手の方々がどのような思いを込めて、どんなデザインの工夫を凝らして、チョコレートとそれを包む“衣装”とも言えるパッケージを生み出しているかを、ご観覧のみなさまに感じていただけましたら幸いです。
協力:RAMS CHOCOLATE(北海道)、theomurata(テオムラタ)(大分県)、LITTLE MOTHERHOUSE(東京都)、SOU・SOU/伊藤軒(京都府)、パティシエ エスコヤマ(兵庫県)、太陽ノ塔 洋菓子店(大阪府)、モロゾフ(兵庫県)、第3世界ショップ(東京都)、EYECON SHOP(東京都))、シャトロワ(兵庫県)ほか
企画展1 / island gallery
Chocolate Story
— カカオの記憶、あるいはカカオが見せた夢 —
2023.4.22 [SAT.] − 2023.10.15 [SUN.]
会期終了
本展は、人気料理ユニット「南風食堂」を主宰する三原寛子を共同キュレーターにむかえ、今最も注目されている女性アーティストたち6組9名の参加によるグループショーを構成します。
南風食堂/三原寛子は、アーティストたちの展覧会やイベントなどを数多く手がけてきた経験をもとに、今回はチョコレートとアートをつなぐネットワーカーとして、展覧会づくりに参画します。
本展「Chocolate Story カカオの記憶、あるいはカカオが見せた夢」について三原寛子は、以下のように語っています。
「本展は、世界中の人々を魅惑するマジック・シードであるカカオを口にした作家が見る夢を作品に落とし込み展示するグループ展です。その夢は、作家自身の夢なのか、はたまたカカオに見せられている夢なのか。多岐にわたって活躍している女性アーティストが参加します」
onnacodomo(オンナコドモ) / HAMADARAKA(ハマダラカ) /
多田玲子+細川葉子 / TAKAKO NOEL / 磯部昭子 / 南風食堂
この6組が立体、グラフィック、映像、写真など多彩な表現でカカオに見せられたさまざまな夢の景色を並べます。
同時に、カカオの輸入やショコラティエなど、カカオにまつわる仕事をされている方から、カカオにまつわるとびきりの体験記、紀行文、エッセイなども寄稿いただき並行して展示いたします。
カカオが誘い出す、キュートでちょっとシュールなアート世界にご期待下さい。
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グラフィックアーティスト野口路加と、映像作家せきやすこによるユニット。
ビデオカメラでリアルタイムに投影する独自のVJパフォーマンスで、FUJI ROCK FESTIVALやCoachellaなどに出演。VJの世界観を活かした映像作品も制作しており、藤原ヒロシ、のん、Hei Tanaka 、OKAMOTO’S等のMVや、TV番組の映像なども手がける。2018年からはコラージュやコラボレーションの作品を発表している。 -
有園絵瑠と絵夢による双子のアーティストデュオ。「あり得ない生き物や時間が混合する事によって生み出される楽園」をテーマに、夢、温度、湿度、記憶に残った図像、言葉の響き、ノイズなど、身の回りに息する存在をとらえ、様々なツールを使い表現する。アルバムアートワーク・デザイン、アパレルへの作品提供、壁画等を手がける一方、 DIESEL ART GALLERY個展、ブラジル/ブラジリア国立美術館グループ展、モロッコでの壁画フェスティバル等、国内外の展覧会や滞在制作に参加し、精力的に作品を発表している。
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東京都出身京都在住のイラストレーター多田玲子と、福井県出身東京都在住の写真家細川葉子のコラボユニット。多田は、書籍、広告、キャラクターデザイン等の仕事を手がける。漫画「ちいさいアボカド日記」のLINEスタンプも発売中。細川は雑誌広告カタログなど多岐にわたって撮影を手がけている。2023年3月には弘前れんが倉庫美術館にて写真と箱の作品で参加。今回、初の試みで、多田が絵を描き、細川が箱を作るコラボ制作を行う。
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Takako Noel
@takako_noel
1991年東京生まれ。
ロンドン・カレッジ・オブ・ファッション、Fashion Media and Communication科修了。 帰国後、写真を軸としたVisual Artistとして活動中。写真へのペインティングや幻想的な世界観の作風で知られる。JRの広告やLUMINEやPARCOのウィンドウディスプレイディレクション、ファッション誌などのエディトリアル撮影、ミュージックビデオ制作などを手がける。 -
磯部昭子
@akikoisobe
武蔵野美術大学造形学部映像学科卒業。広告や雑誌、CDジャケット等の撮影を手がける傍ら自身の作品制作を続けている。最近の展示に松本市美術館×松本PARCO「パルコde美術館」、KG +2022(KYOTOGRAPHIEサテライトイベント)など。主な写真集に『VIDEO LOOP』『ALTER EGO』などがある。
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南風食堂
@nanpushokudo
料理家。食に関する企画提案や編集物の制作、アートプロジェクトでの作品展示、店舗のレシピ監修などを行う。著作に『WHOLE COOKING』『乾物の本』、個展に『オオカミと娘』(TRAUMARIS)、『hologram』展(gallery trax)、グループ展参加に『フードスケープ 私たちは食べものでできている』(アーツ前橋)、『夢の饗宴』(資生堂ギャラリー)など。
Chocolate story by ''Amamos Amazon’' 武田エリアス真由子/''Cacao Magic’' 松田すみれ/''HOLY LOTUS''Lina Satsuki/''OJAS® PURE RAW CHOCOLATE’' 柳澤寛子
常設展 / creative walk
オールディーズ
~1984年までのヴィンテージ
— チョコレート パッケージ コレクター 井上コレクションより —
2022.10.22 [SAT.] − 2023.4.16 [SUN.]
会期終了
本展は、国産チョコレートパッケージの収集に力を注ぎ、実に5000点以上のコレクションを所有されているチョコレート パッケージ コレクター・井上浩之氏のコレクションから約220点の作品を展覧します。
日本における国産チョコレートは、市民権を得て急速に流通し始めた1920年代頃から、1940~50年、戦争の影響でカカオの輸入が停止していた時代を経て、1952年の砂糖の自由販売や1960年のカカオ豆輸入自由化に伴い、活発な広告展開も絡めて、バラエティーに富んだ多種多様なアイテムが生み出されてきた歴史があります。その中で今回のcreative walk では、特に1960年代から1984年代までのコレクションを中心に変遷を概観いただきます。
みなさんの大好きな、あの頃のチョコレートパッケージが多数登場します。美しいチョコレートパッケージを通じて、さまざまな想い出とともに、今なお色褪せることなく、あの時代が蘇ります。
井上浩之
1962年神奈川県横浜市生まれ。チョコレートのパッケージ収集家・メルヘン作家・サラリーマン。チョコレートとの出会いは10歳の時。天地真理さんのファンになり、不二家・メロディチョコレートを好きになる。コレクションとの出会いは小学5年生。給食の牛乳びんのフタの収集を始めるも、中学2年生の時、母親にダンボールいっぱいの牛乳びんのフタを廃棄される。山口百恵さんのCMを見てグリコ・セシルチョコレートを購入。フタを失った虚脱感もあり、パッケージを捨てられなくなる。ここから少しずつパッケージが溜まっていく。大学生となりアルバイトを始め、チョコレートを片っ端から買うようになる。この時にコレクションが一気に増えた。その後、私生活で仕事、結婚、子育てと多忙になり、コレクション活動は一旦停止。2003年ホームページに懐かしいチョコレートのコーナーを開設し高評価を得たため、コレクション活動も再開し、ホームページにも『20年前のチョコレートのメニュー』を開設。レトロブームの火付け役となった。2017年よりインスタグラムを開始。多数のチョコレートマニアに囲まれ、撮影したチョコレートパッケージの写真を楽しく投稿している。
企画展1 / island gallery
チョコレートパッケージの
とある休日の午後。
— Life of CP —
2022.10.22 [SAT.] − 2023.4.16 [SUN.]
会期終了
本展は、チョコレート好きの3人の現代アーティストが、“チョコレートのパッケージをアートとして再構築するとしたら?”という命題で、さまざまに思いを巡らせ、ユニークな発想でパッケージの意味を再解釈し、人々に問いかける作品を制作するものです。チョコレートという誰もが大好きなお菓子を包むパッケージ。普通なら食べ終わったら捨てられてしまうそれらのパッケージを、さまざまな角度から意味と形を捉え直し、アートとして生まれ変わらせようとする試みは、きっと見る人に新鮮な驚きやくすっと笑える体験、日常とは違った視点を与えてくれることでしょう。 岡本高幸 : 「チョコレートスターシップ」
河地貢士 : 「チョコレート農園」
松井コーヘー : 「パッケージサウナ」
岡本高幸 東大阪生まれ。京都市立芸術大学大学院美術研究科修士課程彫刻専攻彫刻修了。アートにおける新たな身体イメージの獲得が人類の進化の重要な要素であると考え、彫刻・平面・インタラクティブ・パフォーマンスなど多様な出力形態で活動を展開。
http://takayuki-okamoto.com/news.html
河地貢士 岐阜県生まれ。美術作家。日常生活にある身近な事象から別の物語を抽出し、現代社会への寓意を込めた作品やプロジェクトを実践する。現在は東京を拠点に国内外で活動。
http://www.koshikawachi.com
松井コーヘー 兵庫県生まれ。嶋本昭三(元具体美術協会)に師事。変わらない感覚や形をテーマに国内外でのパフォーマンスや個展・グループ展、ワークショップを多数行う。近年は美術作家・こども絵画教室主宰・アートディレクターなど幅広い活動を展開。
http://kohei-matsui.com
企画展2 / art square
カカオ染の森さんぽ
— フェリシモ チョコレート ミュージアムと
植物染造形作家 いまふく ふみよ共同実験工房 —
2022.10.22 [SAT.] − 2023.4.16 [SUN.]
会期終了
カカオのさまざまな可能性を探るべく、本展では、大学教授であり、アーティストでもある植物染色の専門家、いまふく ふみよ氏に、“カカオ染の森”を制作依頼しました。カカオ染のシルクオーガンジーの森を散歩しながら、豊かなカカオの色の世界をお楽しみください。
『カカオポッド、カカオハスク、カカオ豆、カカオの枝や葉、いろいろな部分に違う色素があります。何度も実験をして、カカオだけで、どこまで美しい自然の色彩に染めることができるのかチャレンジをしました。煮出して色素を抽出し、シルクオーガンジーに染め重ねました』
ーいまふく ふみよ
いまふく ふみよ
1963年兵庫県神戸市生まれ。1989年京都市立芸術大学大学院美術研究科修了。大手前大学 建築&芸術学部 教授 植物染料実験工房主催。染織技法や繊維素材を中心に使った現代美術をインスタレーションで表現している。最近の作品は、おもに型染、植物染料を用い、空間全体を作品とするインスタレーションを制作。
<主な展覧会>
2000年~2022年 個展「回帰する時間」シリーズ(Art space 虹、GALLERY GALLERY、ギャラリー白ほか)
企画展1 / island gallery
6 Essences
— チョコレートを表現する6人の知覚 —
2022.4.1 [FRI.] − 2022.10.16 [SUN.]
会期終了
世界中の人たちが大好きなチョコレート。近年は日本のショコラティエのつくるチョコレートが世界からも高く賞賛されるようになり、同時に原材料となるカカオやそれを生産する国々や人々にまで関心が及ぶなど、チョコレートの世界はある意味過渡期を迎えています。本展では、このような変化の中で活躍する日本の6人のショコラティエ・カカオプロデューサーの「チョコレートづくりに欠かせないエッセンス」をご紹介します。チョコレートづくりに欠かせない思想・哲学、絶対に必要とされている道具類やアイテム、ルーティンワークなどのエッセンスをご紹介することで、作り手への理解を深め、チョコレートやカカオに対する新しい発見をしていただきたいと思います。チョコレートやカカオを愛してやまない6人の、新鮮な驚きに満ちたエッセンスを存分にお楽しみください。
6人のショコラティエ・カカオプロデューサー
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CHOCOLATIER PALET D’OR三枝 俊介
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dari K吉野 慶一
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LE CHOCOLAT DE H辻口 博啓
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MUSEE DU CHOCOLAT
THEOBROMA土屋 公二 -
PATISSIER eS KOYAMA小山 進
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Yumiko SAIMURA才村 由美子
ショコラティエによる
トークイベントの様子
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三枝 俊介さん2022.9.3
カカオの種からボンボンショコラまでを一貫して手掛ける数少ないショコラティエとして、こだわりを持って作っておられる工程をご自身のお考えと実演も交えながらたいへん興味深いご説明をしてくださいました。原材料を食べた後に完成したチョコレートを試食する体験はとても新鮮でした。
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吉野 慶一さん2022.8.6
「チョコレートのSDGsを学ぼう!」というタイトルで、大人も子どもも一緒に、カカオやチョコレート、そしてそれらがもたらされる環境のこと、世界で今何が起こっているのかということについて学ぶ会となりました。グラインダーという機械を使って、カカオ豆を目の前で搾り、できたてのチョコレートを味わう体験も貴重でした。
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辻口 博啓さん2022.7.23
6月に発表されたばかりの珠玉のbean to barショコラのなんと12種類を解説を交えながら試食させていただきました。これらのチョコレートが辻口さんご自身がここに至るまでに実に長い道のりとなる研究やさまざまな出来事の末に実現された夢でもあったとうかがい、また、辻口さんのひたむきなものづくりへの思いを感じることができる感動的な会となりました。
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土屋 公二さん2022.8.20
この日膨大な資料を携えておこしくださった土屋さん。2016年から取り組んでおあれる「マダガスカルカカオプロジェクト」のご説明を中心に、カカオやチョコレートの製造に関する知識を授けてくださいました。「味覚の魔術師」として語ってくださるチョコレートの「味」のお話から、チョコレートへの向き合い方へ意識(そして味覚も)を変えていただくセミナーとなりました。
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小山 進さん2022.9.10
毎年秋に新作が発表となる「チョコロジー」の2022年版の試作をするプロセスで誕生した今の小山さんだからこそ作ることができる、新しくて不思議で楽しいチョコレートを試食させていただきました。チョコレートでこんな表現ができるの? というおいしさあふれる驚きとともにエスコヤマショコラの最新の創作の糸口をたどれるセミナーとなりました。
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才村 由美子さん2022.6.25
イタリアから一時帰国された才村さんにイタリアの文化を尊重する中で生まれるチョコレートづくりのこと、イギリスのアウォードで受賞されるなど評価の高いパッケージクリエイションについてもお話をうかがいました。才村さんのスケッチを見せていただきながら味わう、この日だけのために作っていただいたボンボンショコラは格別なものでした。
常設展 / creative walk
Morozoff
— 90年の記憶 —
2022.4.1 [FRI.] − 2022.10.16 [SUN.]
会期終了
昨年創立90周年を迎えた、国内屈指の洋菓子ブランド、モロゾフのパッケージの展覧会です。バレンタインというギフトスタイルは、ここ神戸のモロゾフからスタートしました。本展では、モロゾフ社のアーカイブより、創業当時から現在までの代表的なパッケージをご紹介します。それらはここでしかご覧になれない、貴重なコレクションの数々です。また、最新バレンタインコレクションでは、全国に先駆けて、礎を作ったバレンタインという慣習を、現代では人気のアートやデザインとのコラボレーションで、常に新鮮な印象を与えるパッケージで演出する様相をご覧いただきます。パッケージの制作プロセスも見どころです。
モロゾフ株式会社
1931年8月8日、モロゾフは「神戸モロゾフ製菓株式会社」として誕生しました。神戸のトアロードでチョコレート、キャンディショップを経営していたフィヨドル・ドミトリー・モロゾフ氏が、神戸商工会議所へ共同経営者の紹介を依頼したのがきっかけで、同所の常議員であった葛野友槌(初代社長)が経営参加し、神戸モロゾフ製菓株式会社として設立されました。国内ではまだチョコレートが珍しい時代に、フィヨドル・ドミトリー・モロゾフ氏の技術を生かした高級チョコレートを製造、販売。贅沢なボックスに並べられた宝石のように美しいチョコレートは、ギフトとしての高級スイーツという新しいスタイルを生み出す。創業当時のシンボルマークはモスクワのクレムリン宮殿にある世界一巨大な釣鐘をモチーフにしたもの。
企画展1 / island gallery
The flow of sweet time
— FRANCK MULLER 至福の時 —
2021.10.22 [FRI.] − 2022.3.21 [MON.]
会期終了
世界的な機械式腕時計の作り手、フランク ミュラーが、日常の時間の過ごし方のひとつとしてスイーツを愛でる時間や豊かな時を楽しむ空間を提案します。素材や製法にこだわったチョコレート菓子の数々は、時計づくりの本質に則って、日本文化への理解や自分自身の人生を大切に生きるという理念から誕生しました。あなたにとって“しあわせな時”“至福の時”とは、どのような『時』でしょうか?
FRANCK MULLER (フランク ミュラー)
「天才時計師」フランク ミュラーは「時間」をアートのテーマとして捉え、径30数ミリのキャンパスに複雑時計製作の情熱を注いできました。技術力、創造性の両面において、一般的なスイスの高級舶来腕時計とは一線を画す作品を発表しています。フランク ミュラー・ウォッチのアイコンである官能的なビザン数字、またカラフルな「カラードリーム」の彩という幻想的な世界を腕時計で表現するなど、腕時計を道具の役割から解き放ち、創造性や哲学、ぬくもりを形にしてきたのがフランク ミュラー・ウォッチの真価です。今ではタイムピース以外にも派生した、フランク ミュラー パティスリー、フランク ミュラー フューチャーフォームは、フランクミュラーならではのこだわり、遊び心、情緒を高次元に融合させ、多くの人々を魅了しています。
企画展2 / art square
AMAI
— Valerio Berruti の世界 —
2021.10.22 [FRI.] − 2022.10.16 [SUN.]
会期終了
現代美術家、ヴァレリオ・ベッルーティ氏の、チョコレートをテーマにした新作展です。カカオ豆を輸送する際に利用される袋の素材「ジュート」に興味を持ち、ジュートキャンバスにフレスコ画を長年描いてきたベッルーティ氏が本展のために特別にキャンバスとして選んだアルミニウムペーパーに描いた作品をご覧いただきます。本展タイトルのAMAIは、日本語の「甘い」とイタリア語の「愛おしい」を意味するダブルミーニングの単語です。自身の子どもたちを被写体とした作品で、チョコレートも子どもたちも【甘く、愛おしいもの】であることを表現しています。
Valerio Berruti (ヴァレリオ・ベッルーティ)
1977年、ピエモンテ州アルバ生まれ。トリノ大学美術学部にて美術評論の学位を取得。1995年に、ヴェルドゥーノ(クーネオ県)にある役割を終えた教会を買い取り、修復してアトリエとし、ここを拠点に活動をしています。絵画・オブジェ・アニメーションなど、多岐に渡る表現方法を用い、イタリアを中心としたヨーロッパのみならず、アメリカやアジアへも活動の幅を広げ、さまざまな展覧会で来場者を魅了しています。描かれる被写体は、常に世界の子どもたち。誰もが必ず経験する子ども時代の様相を通じ、大人になっても変わらない想いやさまざまな感情を投影します。
常設展 / creative walk
想いから生まれる
パッケージデザイン — 小山進 クリエイションの軌跡 —
2021.10.22 [FRI.] − 2022.3.21 [MON.]
会期終了
「パティシエ エス コヤマ」のオーナーシェフ小山進氏が、これまで世に送り出してきたチョコレートのパッケージをご覧いただきます。小山氏のあくなき探求心と、食べる人を喜ばせたいという想いから生まれるチョコレートは、世界的なコンクールにおいて数々の受賞に輝いてきました。本展では、ショコラティエとして世界中から注目を浴びている小山氏がそれを包む中身と同じ位重要な存在としてこだわり続けてきたパッケージを年代順に展覧、小山進氏のクリエイションの軌跡をご覧いただきます。
PATISSIER eS KOYAMA(パティシエ エス コヤマ)
2003年、兵庫県三田市に開業。1,500坪の敷地にはパン、チョコレートなどの専門店の他、お菓子教室やギフトサロンも併設。敷地内をただようお菓子の香りや、四季折々で表情を変えるお庭の草花、点在するユニークな姿の銅人形など、五感で楽しめる空間を展開。「The Sweet Trick(お菓子でいたずら)」をコンセプトに、驚きと喜びをお菓子に吹き込み、小さいお子様からお年を召された方まで幅広い世代のお客様に美味しさと楽しさを届けている。




















