空にもっとも近いストール

空にもっとも近いストール

ヤクウールは天空からの贈りもの

標高4000mもの高山地帯に生息するヤクの毛は、「空にもっとも近い繊維」と称され、極寒に耐えることから、しっとりとやわらかく、暖かいのが特長です。稀少性も高く、1頭のヤクから取れる衣類用の毛の量は、わずか300〜500gほど。ヤクのからだを覆う剛毛の下に隠れたやわらかいうぶ毛だけを櫛ですき取り利用します。

空にもっとも近いストール

今回できたストールは、ぜいたくにもヤクウール100%。はるか天空でのんびり過ごすヤクの姿を思って、ストールを巻くといとしさがこみあげます。

ネパールの手工芸の貴重な技を残したい

暮らしに息づき、文化を形づくってきたネパールの数多くの手工芸が、近年立ち行かなくなってきています。とりわけ大規模工場が増えている織物業では、昔ながらの職人は、確かな技術を持ちながらも、仕事が減って苦境に立たされています。

空にもっとも近いストール

そこで今回、織物職人さんに技を発揮してもらうべく、ヤクウールのストールを一枚一枚織っていただきました。美しい仕上がりの中にも、手仕事ならではの味わい深さや職人さんの息遣いを感じられるストールです。〈※なおこのストールの売上げの一部は、未来の働き手である子どもたちの教育にあてられます〉

また来年も、その次も、ここに花が咲くように

ヤクウールのストールには、絶滅危惧植物のサンショウバラを刺しゅうにして添えました。

空にもっとも近いストール

撮影場所 : 神戸市立森林植物園

空にもっとも近いストール

監修いただいた、神戸市立森林植物園さんに、稀少植物への思いをお聞きしました。「サンショウバラは、日本固有の植物です。葉っぱは山椒に似ていますが、花が咲くと愛らしい一重のバラだとわかります。サンショウバラに限らず、世界中で今、絶滅危惧種の植物が急増しています。植物は一度根をおろすと、その場で一生過ごすことになります。あらゆる天候に耐えながら植物は生きていますが、気づかないうちに、身近な植物でさえ稀少なものになるかも知れません。なぜ絶滅の危機にあるのか、またどうすれば絶滅しないのか……。サンショウバラのストールが、植物について考えるきっかけになればと思います。園内では実際にサンショウバラをご覧いただくことが可能です。5月中旬から6月にかけて開花します。ぜひ訪れた際は探してみてくださいね」

神戸市立森林植物園

1940年に創設された総面積142.6haの樹林を展示する植物園です。六甲山地の西部に位置し、六甲山をはじめ、日本の代表的な樹木や世界各地の樹木を原産地別に約1,200種(うち500種は外国産)植栽しています。風景を楽しみながら日本や世界の森を巡り、早春の花々・春のツツジ・シャクナゲ、初夏のアジサイ、秋の紅葉、冬の木立ちと四季折々の森の自然をお楽しみいただけます。森林浴をはじめ環境学習や自然観察など楽しい一日をお過ごしください。

空にもっとも近いストール

〈利用案内〉
開園時間: 9時~17時(入園は16時30分まで) ※季節により延長あり
休園日: 水曜日(祝日の場合は翌日)、12月29日~1月3日
入園料: 大人(15歳以上)300円 小人(小・中学生)150円 ※その他各種割引制度あり
駐車料金: 普通車500円(1日) バス(定員11名以上)2,000円(1日) 二輪車無料
兵庫県神戸市北区山田町上谷上字長尾1-2
Tel.078-591-0253
HP: https://www.kobe-park.or.jp/shinrin/

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