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2010年代最強のおもちゃは中国にあった。女児向け玩具オタク・飯塚みちかさんの場合(後編)-【連載】私たちコレクターズ #001

推しに関するものをコレクションしている人の「好き」に着目し、コレクションや、そこにこもった愛をインタビューする連載シリーズ。オタク女子ユニット・劇団雌猫とコラボして、さまざまなコレクターの方たちのこだわりを掘り下げていきます。
前回に続き、女児向け玩具・ファンシー雑貨コレクターの飯塚みちかさんにインタビュー。女児の心を持つ方なら大歓喜のステッキコレクションから、中国・韓国の最新おもちゃ事情、そしてカバンの中身まで、ねほりはほり聞いてみました。

▼前編はこちら

地方のおもちゃ屋はときめきの宝庫。女児向け玩具オタク・飯塚みちかさんの場合(前編)-【連載】私たちコレクターズ #001

プロフィール

飯塚みちかさん

飯塚みちかさん(@mmmiiz
女児向け玩具、ファンシー雑貨、中華・韓国コスメなど、かわいくてキラキラしたものを愛するオタク。趣味を活かしながらSNSマーケティング、ライターとして働く。

アイテムを飾るときは「段差で見せる」

ー 女児向け玩具・ファンシー雑貨コレクターの飯塚みちかさん。棚に並んだアイテムも圧巻でしたが、壁のステッキコレクション(写真1)もやばいですね!? おしゃれ?!そして「プラスチックのピンク・宝石の赤・金メッキ」が好きという話に合ったラインナップ。

私たちコレクターズ写真1 壁にずらりと並ぶステッキのコレクション(以下すべて個人蔵、本人撮影)

飯塚)「プリキュア」など、国内のアニメのものが多いですが、韓国や中国のものもあります。一番右のポケットに差し込んであるステッキは、韓国で復刻された「怪盗セイント・テール」のアイテムです。

 

ー メッキがすごいですね。

飯塚) そうなんですよ! 新しいのを買って飾るものを変えることもあるんですが、この「セイントテール」のステッキはすごく気に入っていて、ずっとここに置いてますね。韓国では昔から日本の女児向けアニメの玩具のライセンス版商品がいろいろ出ていて、古いものだと「赤ずきんチャチャ」のセイントアローとか、比較的新しいものだと「プリパラ」の韓国版玩具オリジナルデザインのマイクとかを持っています。

 

ー これだけのアイテムを並べるうえで、収納のこだわりはありますか?

飯塚) むしろ誰かに教えてほしいくらいです、マジで写ってないところにものがあふれているので……(笑)。収納グッズに関しては、100円ショップと無印良品はとても重宝してますね。このステッキを並べているのも、100円ショップで買ったアイテムです。壁を傷つけないタイプのフックと、ワイヤーネットと、マジックテープの紐を組み合わせて作りました。

棚に並べるものに関しては、「段差で見せる」のがポイントだと思ってます。前編でも見せた棚(写真2)も、よく見てもらうと、後ろに置くアイテムはプラスチックの箱に載せるようにしていて、手前のアイテムに比べて高さが出るようにしているんです。

私たちコレクターズ写真2 「段差で見せる」飾り方の例

ー なるほど?! 「段差で見せる」、そんなにアイテムを持っていない人でも今日から使えるアイデアですね。

飯塚) 今見せたシンプルな収納アイテム以外に、前編で紹介したタイのデッドストックのようなファンシーなものもちょくちょく買っています。ハートのかごとかパステルカラーの網とか。最近は中国のECアプリにもかわいいインテリアショップがいくつも出店しているので、便利です。

女玩オタクがハマる「ばららしゃおもーしぇん」って?

ー そういえば、中国の魔女っ子アニメにハマっているという話も聞きました。何て作品ですか?

飯塚) 「ばららしゃおもーしぇん」です!

 

ー ば、ばらら……。ばらら……。ググってみましたが(笑)、なるほど「巴啦啦小魔仙」と書くんですね。

飯塚) もともと実写でやっていたシリーズがアニメになったもので、もう10年くらいの歴史がある作品です。ポジション的には「中国の“プリキュア”」って感じですね。

ー 10年! もともとファンだったんですか?

飯塚) いや、去年知りました。韓国人の女玩友達がInstagramにアップしているアイテムがとってもかわいくて「これ何!?」と聞いたら、巴啦啦小魔仙の商品だったんです。玩具の輸入は電池が入っている関係で配送費用がかさむのでしばらく躊躇していたのですが、友達の協力で少しずつ集めています。最初に買ったのは、この貝の形のコンパクト(写真3)ですね。海珍珠変身器という名前です。

私たちコレクターズ写真3 「巴啦啦小魔仙」海珍珠変身器

ー ゆ、ゆめかわいい……!

飯塚) あと、まるい卵みたいなやつとか。これは能量彩石宝盒という名前。日本語に訳すと「エナジーカラーストーン宝石箱」とかですね。

 

ー やばい! はるか昔に刻まれた「女児心」がうずきますね。

私たちコレクターズ写真4 能量彩石宝盒が開いた様子

飯塚) これ、ボタンを押すとまわりのプラスチック部分が花びらのように開くんですよ(写真4)。天才じゃないですか? 2010年代の女玩のなかで一番好きかも、と思ったくらいです。

ー 長い歴史があっても、まだまだそういう感動があるの、素敵ですね!

「かわいい」ものだけじゃなくて、アレにもはまってます

ー お部屋の話をたっぷり聞いたところで、持ち歩いているカバンの中身を見せてもらっていいでしょうか。

飯塚) はい。こんな感じです(写真5)。

私たちコレクターズ写真5 飯塚さんの持ち物

・カバン(肩掛け)
・化粧ポーチ
・お財布
・スマートフォン
・Macbook用バッグ(「可愛い」と書いてあるもの)

ー わりとコンパクトですね。

飯塚) 小さいカバンがすごく好きで、普段使うのは小さい肩掛けカバンと決めてますね。そこに入るものしか持ち歩かないようにしています。仕事上パソコンも持ち歩かないといけないので、それはパソコン用のバッグに入れています。

 

ー 今は会社に所属していてSNSコンサルタントをしながら、ライターとしても活動しているんですよね。周囲にもオタクなのは明かしてるんでしょうか?

飯塚) アカウントと同じ名前で仕事しているので、みんななんとなく知っていますね。あと最近は、友人と一緒に「萌妹子(menmeiz)」というプロジェクトをやっていまして、それはガッツリ自分のオタク趣味を生かしています。

 

ー 具体的にどんなことをやってるんですか?

飯塚) もとはクリエイターを集めたアートプロジェクトだったのですが、今はクリエイターさんとコラボしてオリジナルグッズを作ったり、中国や韓国から輸入したかわいいものをセレクトして売ったりして、ブランドとして育てようとしています。私は女玩や中華コスメなどを買い続けていたので、その知見をいかして買い付けをしているんです。先日はラフォーレ原宿でポップアップショップも出しました(写真6)。コンセプトを決めて、お店の内装考えて、買い付けて……をやるのは大変でしたが本当に楽しかったです。これからどうマネタイズしていくか、頭をひねってます。

私たちコレクターズ写真6 「萌妹子(menmeiz)」ポップアップの様子

ー すごい〜! 趣味を仕事にいかしていますね。一日中「かわいいもの」のことを考えている感じですよね。

飯塚) 本当に時間がなくて。というのも今、「ヒプノシスマイク」にもハマってるんですよ。

 

ー まさかの! それは時間がいくらあっても足りないですよね。「ヒプマイ」のグッズも買ってるんですか?

飯塚) 買ってます。オオサカ・ディビジョンという後発のグループのオタクなんですけど、まだあんまりグッズが出てないので基本的に全部買ってます。「オオサカが金になる」と公式に思ってほしいので……。

 

ー オタクの鑑だ。

飯塚) ヒプマイって、公式グッズにLEDブレスとジュエルリングライトという、ライブで使える光るアイテムがあるんですよ。金メッキと同じく、光りものは好きなので、それは喜んで買いました。そんなふうに最近はオオサカに心奪われているのもあって、本当に時間とお金とスペースが足りないんです(涙)。他の人よりは趣味にあてているリソースが大きいはずなのに、趣味と趣味がリソースを奪い合っており。泣く泣く、SNSとかブログの更新を減らしています。人生を増やしたいし、自分の人員を増やしたい……。オタク趣味だけでも、女玩と「ヒプマイ」とコスメ収集の三足のわらじを履いているので3人は必要……。

 

ー それでも今後、オタクをやめることはなさそうですか?

飯塚) そんなことになったら、魂がなくなりそう。10代のころ収集を中断していたときも、結局ジャンプ漫画とかロキノン系バンドのことを考えていただけなんですよね。

 

ー その中でも、女玩・ファンシー雑貨のコレクターをやっていて、人生は変わったと思いますか?

飯塚) そうですね。さっきも話したように私の場合は「menmeiz」をやっているので、間違いなく変わったはずです。でも、四六時中欲しいものを探しているわけではなくて、「出会い」次第のジャンルだなとは思ってます。コスメなど他の趣味にお金を使っているときはそんなに買わない。ふらっとお店を見たときにどうしても抗えなくなったら買う。たしかに集めてはいるんですが、きっちりコレクションしているわけじゃなくて、浪費の一環だなと思っているので、これからもそのスタンスでいきたいですね。

ー 素敵なお話をありがとうございました!

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