「高知県立牧野植物園」をご存じですか？ 2023年4月期に放送されたNHKの連続テレビ小説のモデルとなった植物学者・牧野富太郎博士ゆかりの植物園です。そこにフェリシモ取材班が訪れたのは、よく晴れた12月のある日。フェリシモの「しあわせを贈る母の日 花ギフト」でお届け予定の土佐の植物たちが、どんな環境で育ち、どんな風に牧野博士に愛され、どんな土地から全国へお届けされるのか？ 直接行って確かめようと、神戸から飛行機と車を使って約４時間かけて高知市へ向かいました。
訪れた本館と展示館を結ぶ回廊でまず見つけたのは、「バイカオウレン」という小さな純白の花。博士が特別に愛した植物のひとつだそうです。
牧野富太郎博士は、1862年現在の高知県高岡郡佐川町で生まれ、幼い頃から植物に親しみ、独学で知識を習得。1,500以上もの新種や新品種を命名し、「日本の植物分類学の父」と言われています。博士が94年の生涯で収集した植物標本はなんと40万枚！ そして博士の著作「牧野日本植物図鑑」は現在でも版を重ねる植物図鑑の金字塔です。生誕160年となった2022年は改めてその偉業に注目が集まりました。
私たちが何より心惹かれるのは、博士の手描きによる緻密で美しい植物図です。そのどれもが、どれほどの時間をかけて観察され、ていねいに写生されたのか、見れば見るほど引き込まれる、“愛”を感じる図なのです。「牧野博士には植物が女性に見えていたんじゃないか」と言った人がいましたが、まさにそれです。
「高知県立牧野植物園」は牧野富太郎ゆかりの植物園として1958年に開園しました。以来、植物の宝庫である五台山を舞台に“ありのままの姿”を展示。自然植物の素晴らしさを伝えてきました。華やかさはないけれど素朴で温かみのある自然の造形には、人の手で改良された品種にはない深い味わいが宿ります。
高知県は全国でも有数の植物エリア。森林面積は47都道府県中1位です。高山と東西に伸びた長い海岸線、そして清流。それらが命のゆりかごとなり、これまで多様な固有種が育まれてきました。牧野博士という世界的な植物分類学者が誕生した背景には、高知特有の豊かな自然があったのです。
2023年の「しあわせを贈る母の日 花ギフト」でお届けした「におい土佐みずき」と「土佐しもつけ」も園内の展示植物のひとつでした。園では桜の前に春を先取りするように咲き、「におい土佐みずき」は3月上旬、高知と徳島固有種である「土佐しもつけ」は4月に開花し、園内のあちこちで鑑賞することができるそうです。私たちが目にしたのは、春の開花に備えてつぼみに力を蓄えている立派な木々の姿でした。お届けするのは鉢植えですが、地植えすればいつかこんなに大きく育つんですね……！
ちなみに、お花が開花した時の様子はこちら。可愛いですね！
園内を散策すると素敵な野外カフェがあったのでひと休みしました。
こちらは温室です。中では熱帯のラン科植物などの珍しい植物が育てられていました。素敵なウォーターガーデンもあります。
「博士は誰にも分け隔てなく接する優しい方だったと聞きます。行く先々で人だかりができるほど、皆から愛される存在でした」と話すのは牧野植物園 広報の橋本渉さん。植物に一生を捧げた牧野富太郎博士が愛した高知の植物。誰のためでもない。ただひたむきに咲く姿が、私たちの心を打ちます。
そんな牧野博士ゆかりの植物の鉢植えを母の日の贈りものに選んで、あなたもお母さんと日本の植物やガーデニングの話題に花を咲かせてみませんか？
■牧野植物園に咲く花
今年も牧野植物園由来の高知のお花を2種セレクトしてお届けします。スズランのような形をした赤い花がキュートな「どうだんつつじ」と着生ランの一種「キバナノセッコク」。いずれも牧野富太郎博士の植物図ポストカード付きでお届けします。
どうだんつつじ〈紅更紗〉
￥6,047（税込み・送料込み）
牧野博富太郎博士らにより高知県で初の自生種が発見された日本の古来種。花びらに入る縦縞が更紗模様のように見えることから命名されました。春にしだれ咲く鐘状の紅色の小花の愛らしさはもちろん、秋の紅葉もお見事です。
キバナノセッコク
￥7,147（税込み・送料込み）
牧野博士著「日本植物志図篇」では直筆の植物図とともに紹介される常緑ラン。ランの中では育てやすい品種で、紅をさしたような黄緑色の花が幻想的な雰囲気を醸します。成長と共に茎が下垂。変化する樹形も楽しみな希少種です。
■『しあわせを贈る母の日2024』お買い物ガイド
早期お申し込み割り引きキャンペーン締め切り：2024年4月10日(水)
※全商品３％OFF
インターネットお申し込み締め切り：2024年4月30日(火) 23:59
お届け時期：2024年5月7日(火)～5月12日(日)
※配達日時指定はできません。
※ヤマト運輸の会員制度「クロネコメンバーズ」にご登録されている方は、フェリシモから「発送のご案内メール」が届いたのちに、お受け取り日・時間帯を変更できます。
■全商品に植樹活動を支援する「はな＊はな＊みどり基金」付き
「しあわせを贈る母の日」に掲載のすべての商品に価格の一部(30円) を海外の植樹活動に運用する 「はな＊はな＊みどり基金」が付いています。「はな＊はな＊みどり基金」は、タゴール協会を通じて、インドの森づくりを支援しています。この基金によって、2023年度までにインドの西ベンガル州、ジャルカンド州、 オリッサ州で約137万本の植樹が実現。あなたが誰かのために贈るそのお花は、世界で植えられる木に、そして地球の緑につながっています。
