新茶の季節を迎えた、仙霊茶園さんにバイヤーいせっちが訪問してきました!

新茶の季節、純農スタッフは、仙霊茶の茶畑におじゃましてきました!
兵庫県神河町。電車とバスを乗り継いで、降り立ったわたしたち。
そこには、抜けるような空、山々。そして、見渡す限りの新緑の茶畑が広がっていました。

仙霊茶 代表の、野村俊介さん にお話をうかがいました。
江戸時代から300年、脈々と受け継がれてきた、仙霊茶。
かつて茶園には、継ぎ手が途絶えそうな時期もありました。あるとき、息をのむほどに美しい茶園の景色に心を奪われ、ここを自分が継いでいくんだと心に決めたときから、「野村さんの仙霊茶」がはじまりました。
野村さんが、お茶づくりをする上で大切にしている「あわい(間)」とは
「山河は、人の手が一切入らなければ荒ぶり、いつしか人間が住む場所ではなくなってしまいます。
農業は、きっと、人と山河の『間(あわい)』にある。山河にも無理をさせすぎないし、我々も無理や我慢をしすぎない、でも放ってもおかない。このあわいの感覚を大事にしていけば、この地で300年続いたお茶の栽培を、300年後にも継続させることができるのではないか」と、野村さんは話してくださいました。

野村さん流の「自然なお茶の育て方」
お茶の木々に心を寄せて、必要があれば手をかける。雑草が生えすぎていたら抜く。だけど、人の介入が必要じゃないところは、自然にまるごとゆだねる。
「だって、肥料や農薬を、細かく管理するほうが、僕には大変!」と、笑う野村さん。
広大な空の下、降り注ぐ太陽の光、せせらぎの音、雨粒、風の声。早朝に、昼下がりに、夕暮れに、くるくると表情を変える気温。日々の世界の、無作為なゆらぎの中で育った、茶の葉っぱたちは、眺めれば眺めるほどに、力強く、愛おしく思えてきます。


生茶葉からお茶へ
摘みたての茶葉を、製茶する工房も見学させていただきました。茶師の方が、その日の茶葉の状態と呼吸をあわせて、繊細に調整を重ねながら、香り高い煎茶に仕上げていく工程は、まさに職人技。そして、さっきまで、風にそよいでいた、同じ「やぶきた」という品種の茶葉が、その後の製茶の工程次第で、煎茶になったり、紅茶になったり、中国茶になったりするのが、とても不思議です!

茶畑以上の価値を持つ茶畑
広々とした茶園を見渡すと、石材アーティストの方の作品であるという、センスあふれるテーブルと椅子が点在しています。野村さんは、時には満開の桜の下のテーブルで、奥様とティータイムをすることもあるそう。(とっても素敵!)わたしたち、純農スタッフも、桜の季節ではなかったですが、五月晴れの木漏れ日のテーブルにご案内いただき、淹れたてのお茶をごちそうになりました。茶畑の中で、お茶をいただくなんて、それだけで贅沢。もうひとりのスタッフには、ブレンド茶を、わたしには煎茶を、少し低めの湯温で煎れてくださいました。やわらかな甘みと、長く続く透き通った香りの余韻が、なんとも素晴らしくて、もう感激!
海外から茶摘みのボランティアに来られた方々が、一緒にお弁当を食べていたり、近所の子どもサークルのお散歩の場所になっているようで、木登り上手さんの、かわいい笑い声がはじけていたり。「場」としての、仙霊茶さんの空気感が、とても清々しく、心地よくて、わたしたち純農スタッフも、うっかり仕事中なことを忘れそうになるくらいでした(笑)。
純農バイヤー イセッチも茶摘み体験


最後に、新茶の手摘みの体験もさせていただきました。野村さんの手ほどきで、「一針二葉」のところで、そっと手摘みしていきます。やわらかな新芽は、そのまま食べてしまいたいくらいです!


そして、帰り際になり、茶園に自生しているというクロモジを、すこし分けていただきました。柑橘のような香りに癒されながら、名残り惜しく、ふくよかなあたたかい温もりを胸に、帰路につきました。
純農バイヤー イセッチは、その後自宅で、大切に持ち帰った、新茶の生茶葉を、ナッツとにんにくとオリーブオイルと塩と一緒に「新茶ジェノベーゼソース」にしまして、茶園でのしあわせな時間を思い出しながら、豊かな香りとフレッシュなおいしさを存分に味わいました!
