わたしはどんな後輩なんだろう
ティップス
「かわいがられる後輩」ってどんな人?コミュニケーションのヒント
会社員として組織で働いていると、上司や先輩から「かわいがってもらっている人」の存在が目にとまることはありませんか?
実際のところ、そういう人は業務の相談がスムーズにできたり、失敗したときも温かくフォローしてもらえたりと、働きやすさがアップするように感じられます。
もちろん、もともとコミュニケーション能力が高くて、意識せずとも周囲に溶け込み、かわいがられている人もいます。
その一方で、「自分はうまく『かわいい後輩』になれなくて……」と、職場の人間関係にモヤモヤを抱えている方も少なくないはずです。
この記事では、自分の「後輩力」に少し自信が持てない、あるいは上司との距離感に悩んでいる方に向けて、今日から実践できるコミュニケーションのヒントをご紹介します。
わたしはどんな後輩なんだろう

新社会人として働きはじめたころ、わたしはお世辞にも「かわいい後輩」とは言えないタイプでした。
念願だった第一志望の会社に就職しましたが、まわりを見渡せば優秀な人ばかり。「早く一人前にならなきゃ」「みんなを追い越せるくらいがんばらなきゃ」という焦りから、毎日必死だったんです。
その必死さのせいか、当時のわたしには、妙なプライドが芽生えてしまっていました。上司が親身になってアドバイスをくれても、「自分のやり方のほうが効率的なのでは」と素直に受け入れられない。上司や先輩にかわいがられている同期の姿を見て、こっそり嫉妬する。思い出すと反省が止まりません……。
また、プライベートの時間や生活リズムを何よりも大切にしたかったわたし。そのため、「今日みんなでごはんに行こう」という流れになっても、業務外の付き合いに抵抗を感じてしまい、やんわりと避けていたのを覚えています。
「もっとうまく甘えられたららくなのに」「どうして自分はこんなに頑固なのだろう」。同期と上司が仲良そうに飲み会に出かける姿を眺めては、寂しさや焦りを感じていました。でも、このように自分の「後輩力」に自信が持てない方は、実は多いのではないでしょうか?
がんばってるのに
上司と距離が縮まらない
仕事は一生懸命こなしているつもりなのに、なぜか上司との心理的な距離が縮まらない。そんなもどかしさを感じる瞬間について、よくある3つのケースをご紹介します。
業務の合間の雑談が続かない
業務の「報告・連絡・相談(ほうれんそう)」は問題なくできているのに、業務外のちょっとした雑談になったとたん、会話がピタッと止まってしまったことはありませんか?
「今日、天気がいいですね」「そうですね」みたいに会話が終わってしまい、気まずい沈黙が流れるというイメージです。
業務以外の接点が見つからないと、お互いに話しかけるハードルが高くなってしまいます。
相談ではなく
「事後報告」ばかりになっている
上司との距離が遠いと感じる人ほど、「完璧な状態にしてから報告しなければ」と考えがち。
つい問題を抱え込み、すべてが解決してから「実はこうなりました」と事後報告をしてしまうこともあるでしょう。
上司や先輩からすれば「もっと早く頼ってくれたらよかったのに」「プロセスが見えないから心配だな」と感じ、結果としてコミュニケーションがうまくいかない原因にもなると思います。
代替案がないまま
誘いを断り続けている
「プライベートの時間を優先したい」という気持ちはなにも悪いことではありません。
とはいえ、上司や先輩からの誘いに対して、「その日は用事があります」とだけ伝えて終わらせてしまうと、相手も「もしかして自分と話したくないのかな」と不安になると思います。
これが重なると、業務内でも少し声をかけられにくくなってしまうかもしれません。
コミュニケーションのヒント

かわいがられる後輩になりたいとき、大切なのはちょっとした関わり方の意識を変えることだと思います。
ここでは、今日から実践できる5つのコミュニケーションのヒントをご紹介します。
まずは素直でいる
かわいがられる後輩の最大の特徴は、何と言っても「素直さ」です。
例えば、仕事のミスを指摘されたとき、「申し訳ございません。ご指摘いただき、ありがとうございます。次回に活かします」のように受け入れてみましょう。
プライドには留守番をしてもらって、周囲の言葉をスポンジのように吸収しようとする姿勢を見せることが、信頼関係の第一歩になるはずです。
小さな感謝を言葉にして伝える
仕事を教えてもらったときや、フォローをしてもらったとき、「ありがとうございます!」と笑顔で伝える習慣をつけてみるのもいいですね。
さらに「先ほど教えていただいたおかげで、スムーズに書類が完成しました」など、具体的なお礼を後から口頭やチャットで添えると、相手は「また力になってあげたいな」と思ってくれますよ。
自分の意見をはっきり伝える
「かわいがられる」とは、必ずしもイエスマンになることではないと思います。
むしろ「わたしはこう考えているのですが、いかがでしょうか?」と、仮説を持った上で教えてもらうのがおすすめ。
何も考えていない状態で丸投げするのではなく、自分なりに考えてから相談に来る後輩は、ビジネスパーソンとしても魅力的に映ります。
アドバイスをもらったら
すぐに実践してみる
上司や先輩から「この本を読むといいよ」「あの資料の作り方を参考にしてみて」と言われたら、その日のうち、遅くとも数日以内に行動に移しましょう。
そして「早速実践してみました!」と報告してみてください。
自分のアドバイスを真剣に受け止め、すぐに行動に移してくれる後輩を、かわいく思わない人はいないはずですよ。
少しの自己開示で
親しみやすさを出す
自分のプライベートな一面を、適度におしゃべりの中に混ぜてみるのもおすすめです。
「実は最近、料理を始めたんです」「休日はこういう趣味をしていて」といった自己開示をすることで、相手も「その話題なら話しやすいな」と、次のコミュニケーションのきっかけをつかみやすくなります。
また、事前に相手の好きなことを把握しておき、こちらから質問を投げかけるのも、会話を弾ませる上で役立ちます。
【今回のお悩み】
「先輩たちと距離を縮める方法がわかりません」
(ちーーずぱんさん・社会人2年目)
先輩たちと距離を縮める方法がわかりません。
仕事に関することは普通に話せるのに、雑談になると何だったら聞いていいのか悩んで、話せなくなってしまいます。
お酒も弱く、飲み会で打ち解けることもできず…先輩たちと仲よく話す同期を見ると、比べて落ち込んでしまいます。
すでにやり辛いと思われているのか、不安です。
【みんなの意見】
「身につけているものや持っているものについて話してみる」
(十=10さん・社会人5年目)
「何を聞いていいのか」と悩んでしまうのは、相手のことを思いやれるやさしさだなあと思いました。
きっと、そのやさしさは普段のお仕事のなかでも滲み出ているのではないでしょうか。
雑談が得意な人もいれば、そうではない人もいます。
もし雑談のきっかけに悩んだら、先輩が身につけているものや、持っているものについて話してみるのもいいかもしれません。
目に見えているものは、相手が自分から人に見せているものでもあるので、話題にするきっかけにしやすい気がしています。
「何気ない話から共通点が見つかるかも」
(もももももさん・社会人4年目)
私自身も同じ経験がよくあります。
そんな時は、話せそうな話題をどんどん話してみます!
最近楽しかったことや、嬉しかったことなどの何気ない日常などなど。
そうすると、何か共通点が見つかったりして話が盛り上がることもあります。
先輩たちも、もしかしたらちーーずぱんさんともっとお話ししたいと思っていて、なかなかきっかけが掴めないのかもしれません。
やり辛いなんて思ってないと思いますよ!
あまり参考にはならないかもしれませんが、お力になれたら幸いです。
「その場で感じたことを一言」
(やまぴーさん・社会人3年目)
仕事の話は普通にできるのに、雑談になると言葉に迷ってしまうのもどかしいですよね…。
話せないのは、話題がないからではなく、相手の領域にどこまで入っていいのかを慎重に測っているからな気がしました。
何を聞いていいか迷うのは、不器用さではなく相手を大切にしようとする気遣いの裏返しだと思います。
ただ、雑談には仕事の会話のような正解がないんですよね。
中身よりも「あなたと話したい」という温度を交わすためのもの。
だから、良い質問を探さなくても大丈夫なのかなと。
もしよければ、質問しようとするのをやめて、その場で感じたことを一言だけ口にしてみてください。
「今日、外暑かったですね」「それ美味しそうですね」くらいで十分です。
最初はぎこちなく感じるかもしれませんが、続けていくと、先輩のほうから話を広げてくれる瞬間が出てくると信じています。
休憩中のちょっとした一言から、少しずつ会話が増えていくので…。
同期と同じ速さで打ち解けなくても大丈夫です。応援してますね。
職場の人間関係がなかなかうまくいかずに悩んでしまうことはあると思います。
もし「上司との距離を縮めたいけれど、どうすればいいか分からない」と悩んだときは、まわりにいる「かわいがられている後輩」の行動を観察し、真似できそうなところから少しずつ取り入れてみるのがおすすめです。
日々の積み重ねが前向きな変化につながることを願っています!
STAFF
text:Kamiya Sayoko
illustration:むらかみゆか
