[2026/02.19]

ぼくの、シンプルレシピ

#47. 菜の花のおひたし

スーパーに菜の花が並ぶと、
僕の心に春の風が吹く。

いちばん好きな季節を聞かれたら、
ちょっとずるい回答かもしれないけど
「冬の終わり」と答えたい。

朝、気合を入れなくても
布団から出られるようになったとき。

昼休みに外へ出ると、
ほんのりお日さまのにおいがしたとき。

帰り道のスーパーで、
菜の花を見つけたとき――

日常のなかには、そんなふうに
春の訪れを知らせてくれるサインが
いくつもあって、同時にそれは
冬の終わりも告げているということ。

出会えたよろこびの影にある、
別れへの少し切ない気持ち。

ほんのり苦味のある菜の花は、
まるでそんな感情を味わっているみたいだ。

HOW TO COOK

菜の花を下ごしらえします

売っているときはギュッとコンパクトにまとめられていますが、意外とたっぷりなことにいつも驚かされます。水をはったボウルに解き放って、振りながら洗うようにしています
茎の根もとのほうを見て、硬そうな部分を切り落とします。全体の長さをなんとなくそろえておくようにします

菜の花をゆでます

お鍋に水をはって火にかけます。沸騰したら菜の花を投入。菜箸などで、全体が湯に浸かるように押さえたり均一に整えたりします。ゆで時間は1分~1分半くらいでOK。ちょっと慌ただしいかもしれません

ゆで汁を取っておきます

菜の花のゆで汁は“だし”のようなうまみが出るらしい……それを知ってから、一気に菜の花が好きになりました。なんてやさしい子なんでしょう~。これくらいの量であれば、50ccほどカップなどに移しておきます

菜の花を冷まして切ります

鍋から取り出し、流水で冷やします。よく水気をしぼったら、食べやすいサイズに切りそろえます

おひたし液をつくります

あらかじめ取っておいた菜の花のゆで汁に、みりん(小さじ2)としょうゆ(小さじ1)、そして和がらしをちょぴっと(小さじ1/6くらい)加えて、よく混ぜます

浸します

保存容器などにカットした菜の花を詰め込み、上からおひたし液を注ぎます。おひたし液が少量でも浸かるように、小さめの容器を選びましょう
上からラップなどで密着させると、よりしっかりと浸ってくれます。冷蔵庫で10分くらい置いておけば充分おいしくいただけます

お皿に盛り付けます

おいしいけどいっぺんに食べてしまうのはもったいないかも。お弁当用や常備菜として取っておきたいので、1回分はこのくらいで我慢しましょう

【材料】
◎菜の花 10本くらい

【調味料】
・菜の花のゆで汁 50cc
・みりん 小2
・しょうゆ 小1
・練りからし 適量(小1/6程度)

STAFF
photo / text : けんち(このごろ編集部)
illustration:lilyco