青から金へ複雑に移り変わるきらめき。時計の針とともに変化するその調べは、まるでロマンチックな音楽が流れるよう……。時計工房のアートディレクター牛島孝さん&フェリシモマーケター・アートナビゲーターNARIのタッグで、芸術からインスピレーションを受けた特別な時計が生まれました。
着想元は、NARIが愛する19世紀末のグスタフ・クリムトの絵画『音楽Ⅰ』。晩年のクリムトが音楽の都・ウィーンで音楽をテーマに描いたこの作品の感想を、NARIは現地で鑑賞した思い出とともに「朧げな雰囲気の中、竪琴の美しい音色がこぼれ降るよう」と表現。そんな想いを、日本画家でもある牛島さんがが咀嚼(そしゃく)し、技法や素材を吟味して文字盤に落とし込む……というプロセスを経て完成した一本です。
幻想的な青色と金色の世界を、牛島さんはアズライトやジャスパーなど天然の岩絵具を使って繊細に描き表しています。「見惚れる時計」シリーズでもかつてないほど、宝石のような岩絵具を贅沢に使用。和紙の上に岩絵具で着彩する技法は、まさに絵画そのもの。日本画家である牛島さんだからこそ、作品の世界観を見事に抽出できた特別な文字盤です。すべて手作業で描かれており、同じものは世界に2つとありません。海の青とも空の青ともまた違う、不思議に引き込まれる青の世界。耳を澄ませば、星降るように美しい竪琴の音色が聞こえてきそうです。
時間を示すインデックスは、和紙に金箔を貼って一つずつ仕上げたもの。クリムト作品の金箔を思わせるこの表現は「12の印を角型にすることで、原画の金箔の表現に近づけました」と、牛島さんのこだわりが生かされています。深みのあるグラデーションに鉱石と金箔がきらめいて、まるで目で音楽を楽しむかのような特別な一本に。
本革ベルトは、作品の世界観を引き立てる黒をコーディネート。小さな文字盤と華奢なベルトが、手もとを美しく飾ります。軽やかな着け心地で、ふだんあまり時計をしない方にもおすすめです。額縁のようなフレームに収められた、世界にひとつのアート作品を楽しんで。この時計が、きっとあなたの感性を豊かにしてくれます。