「最近、大きい鞄を持つ機会が少なくなってきましたよね」という会話から、福岡の鞄作家・岡政孝さんが最高のウォレットバッグを作ってくれました。キャッシュレス化が進み、バッグもどんどん小さくなるこの頃。それに伴ってお財布を小さくしたいけれど、でもやっぱりカード類は持ち歩きたいし、現金も入れておきたい……ということで、「今までの鞄のようにお出かけできるお財布」にたどり着きました。
いちばんのポイントは、丸みのあるシェル型のフォルム。サイドまでファスナーが大きく開くから、使いやすさは抜群です。札入れは2室、カードポケットは12個、小銭入れはファスナー仕様で、お財布としての機能も充分。さらに、外側にポケットを追加して、バッグとしての機能性も高めました。スマホやICカードを入れて、これひとつでお出かけOK。今どき感のある小ぶりサイズと、お出かけの必需品がしっかり収まる容量を叶えました。
岡さんがこだわってセレクトした気品あふれるアリゾナグリーン色の革は、高い技術と長い歴史を持つイタリア・トスカーナ地方のタンナーでなめされたもの。植物性タンニン(渋)のみでなめされた、環境にもやさしい素材です。使い込むほどに表面のつやが増し、色合いが深まっていく経年変化が楽しめます。内側は高級感ある合成スエードを使用し、本革を部分的に使ってデザインの統一感を出しました。細かいところまで、革を愛する岡さんの工夫と技術が詰まっています。ショルダーベルトの金具の着け方や大きな外付けポケットも、何気ないようで個性的。ころんとかわいい相棒をたずさえて、身軽なお出かけを楽しんでください。