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暮らしに便利と楽しさをプラス。バイヤーが全国各地で見つけた衣食住のセレクト雑貨2000点以上。
お申し込み番号:562277
1足 ¥16,800 ( +10% ¥18,480 )
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そう語る高井さんの言葉の根底には、ただ技術を誇るだけではない、あるひとりの女性に向けた温かな眼差しがありました。それは、外反母趾の痛みに悩む、お母様の存在です。 歩くことをためらいがちになる母の足を見つめ、「痛みを忘れて、もう一度軽やかに歩んでほしい」。そんな息子の純粋で深い願いから、この特別な靴づくりは静かに幕を開けました。

外反母趾に悩む女性の親指付け根部分を無理なくソフトに包み込み、つまさきに負担をかけない。その理想を叶えるために辿り着いたのは、ゆったりとした幅広の「5E」サイズでした。 しかし、単に幅を広げるだけでは履いた時に靴のフォルムが崩れ、野暮ったくなってしまいます。「幅広でありながら、履いても崩れない美しい形。そして何より、心ときめくデザイン性を両立させたい」。

高井さんが強みとするのは、日本人の足形を立体的に検証し、長年蓄積してきた膨大なデータです。幅広・甲高・扁平足・外反母趾など、現代人が抱える様々な課題と向き合い、足本来の自然な動きと形を追求。高井さんは納得がいくまで何度も、何度も木型を削り、調整を重ねました。そうして生まれたのが、オリジナルの「ニューオブリックシューズ木型」です。
木型へのこだわりは、靴の中の「インソール(中敷き)」にも見事に活かされています。 足を入れた瞬間のやわらかさだけではなく、縦横の足裏アーチを立体的にフォローする「中足骨(チュウソッコツ)パッド」と「アーチクッション」を採用。足裏全体を優しく持ち上げるように支えることで、歩行時の負担を分散し、長時間の歩行でも疲れにくい快適さを生み出すなど、目に見えない部分にまで気配りが広がっています。


この妥協なきこだわりを形にするのは、靴の街・神戸市長田区で長年腕を磨いてきたベテラン職人たちです。オリジナル木型の開発、デザイン、素材の調達、型入れ、縫製から組み立てに至るまで、そのすべてが目が行き届く安心の国内生産。


たとえば、型抜きの職人さん。一枚の革と静かに向き合い、その呼吸を聞くように「革の最も良い部分」を見極めます。履く人の動きを想像しながら、革の伸びる部位や向きをパーツごとに繊細に判断して切り出す――その手元には、履く人の足にやさしく寄り添う無言の思いやりが宿っています。


高井さんの靴は、材料のほとんどが安心の日本製です。アッパー全体を包み込むのは、全国的にも卓越した技術を誇る兵庫・姫路のタンナーから直接調達した上質な本革。そして、「木型の次に大切」と高井さんが語る靴底には、東大阪の靴底メーカーが独自開発した「超軽量エバロンソール」が採用されています。
研究を重ねたこの靴底は、驚くほど軽量でソフト。耐摩耗性・防滑性といった耐久性や、衝撃吸収効果、屈曲性にすぐれています。この靴底を5Eのオリジナル木型に合わせて設計し、つま先とかかと部分に絶妙な傾斜をつけることで、自然と足が前に出るような安定感のあるローリング歩行を実現しました。
さらに、靴裏をそっと覗くと現れるのは、愛らしい「肉球型」のデザイン。歩くたびに思わずほほえんでしまうような、あたたかな遊び心が隠されています。

高井さんの想いは、今も立ち止まることがありません。現在も、年を重ねたお母様のために「さらに幅広の木型」へと新たなチャレンジを続けています。 それは単なる靴づくりを超えて、大切な人の「これからの歩み」をそっと支え続ける、愛と優しさのカタチなのです。

写真)赤龍化学工業所/RYUJI TAKAI
外反母趾で悩む母のため「痛みを忘れて歩いてほしい」と開発された高井さんの靴(赤龍化学工業所/RYUJI TAKAI)。日本人の足形データを元に作ったオリジナル木型と、足裏アーチを立体的に支えるインソール、そして東大阪製の超軽量「エバロンソール」が、心地よい歩行を叶えます。姫路産本革を使い、神戸・長田のベテラン職人が手作りする安心のメイドイン神戸。ソール裏の愛らしい肉球デザインにも、あたたかな優しさが詰まっています。