刺しゅう作家、モニックさんのアトリエは、フランス南西部バスク地方の別荘にあります。前回は、モニックさんがオーナーのパリのお店「ラ・クロワ・エ・ラ・マニエール」をご紹介しましたが、今回は、一年のほぼ半分を過ごすという自然豊かな海辺のアトリエでの暮らしや、作品づくりのお話などをうかがいました。
スペインと隣接する自然豊かなバスク地方から
ピレネー山脈をはさみ、フランスとスペインの両国にまたがるバスク地方は、海と山の自然豊かな美食の地。海辺の別荘の別棟にあるアトリエが、モニックさんの創作活動の拠点です。ふたつの国が隣接するバスク地方の個性豊かな文化や風土、豊かな自然が、きっとモニックさんの作品のスパイスになっているんですね。写真はモニックさんお気に入りのバスク地方の中心地ゲタリーからの眺めです。
海辺や山、街を散策することがインスピレーションの源
ずっとアトリエにこもっているわけではなく、海辺を歩いたり、サイクリングしたり、マルシェやブロカントでお買い物を楽しんだり、タラソテラピーに行ったりする中で、インスピレーションを蓄積されるそうです。なんともうらやましい暮らしですね。写真は隣町のマルシェで売られている、バスク地方名産のエスペレット唐辛子だそう。
古いものと新しいものの掛け合わせからアイデアが生まれる
作品の構想やデザインはどんなときに浮かばれるのかお聞きしたところ、特に決まっていないそう。「場所というよりも、例えば手芸材料を手に取ったときとか、好きなアンティークを手にしたとき、これに現代的デザインを加えたらどうだろうかと想像します。私は歴史あるものに現代的テイストを掛け合わせるのが好きなんです」。
使い込まれた木の温もりあふれるアトリエで
モニックさんのお父さまから譲り受けたエタブリ(作業台)には、トンカチ、ねじ回し、糸巻き、布、本やサンプル、三角定規やピンを収納。使い勝手のよい、木のぬくもりあふれる大人かわいいアトリエは、そのままモニックさんの作品を感じさせます。
手づくりは、人生を豊かにしてくれる「暮らしの芸術」
日本と同様に、今、フランスでも手づくりが見直されているそうです。「安く簡単にものが手に入る時代に、忙しい現代人がわざわざ自分の時間とアイディアで作ることは、ぜいたくなArt de vivre (アール・ドゥ・ヴィーブル)= 暮らしの芸術」。そう語るモニックさんのアトリエは、そのことを物語っているようです。
次回はモニックさんの刺しゅうに対する思い、クチュリエとのコラボ商品についてお伺いします。お楽しみに!
モニックさんとクチュリエコラボによる手づくりキット「モニック・リヨネさんのパンチングエナメルで作るフレンチ雑貨の会」、ぜひチェックしてみてくださいね。
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