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2017年度基金活動報告 ― サンゴ礁の保全活動への支援(特定非営利活動法人 美ら海振興会)

以下の基金から2017年度に拠出した特定非営利活動法人 美ら海振興会さまの活動レポートをご紹介します。

 

無人島の陸上清掃、サンゴに絡まる釣り糸やごみを回収する水中清掃、サンゴを捕食するレイシガイダマシ類やオニヒトデの水中駆除、そして、サンゴの植え付けを実施しました。

陸上清掃では、多くの参加者と共に、那覇から船で神山島の海岸の漂着物を回収しに行きました。2kmの海岸を歩いて回り、回収したごみはなんと100kgを超えました。

参加者の感想でよく耳にするのが「外国語が書いてあるごみがいっぱい・・・」。漂着ごみの多くは、台湾、中国、韓国から来ており、中にはロシアからのものもありました。ほとんど分解されないプラスチックごみは、数千キロ離れた沖縄の離島にまでたどり着くのです。

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陸上清掃で回収したごみ

 

水中清掃、水中駆除は危険が伴うため、インストラクター資格を持つダイバーが行っています。沖縄の海は、透明度が高く、色とりどりの魚やサンゴに覆われており、ごみとは無縁だと思われているかもしれません。しかし、よく見ると、そこには小さな釣り糸や針から、大きな電化製品やタイヤまで、さまざまな廃棄物が見つかります。

プラスチックごみは、ウミガメや魚の体内に取り込まれても消化できないため、最悪の場合、死に至ります。また、釣り糸が絡まったサンゴは、釣り糸を取り込んで、不自然に成長してしまうこともあります。これらを経験のあるダイバーが慎重に取り外していきます。

そして、サンゴを捕食するレイシガイダマシ類やオニヒトデも、見つけるたびに駆除しています。数センチしかないレイシガイダマシをピンセットで1つずつサンゴから取り外し、毒針を持ち、大きなものでは50cm以上にもなるオニヒトデを、ハンマー等を使用して駆除します。レイシガイダマシ類は、多いときには一回に1000個体以上を駆除しました。

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レイシガイダマシ

 

<支援者のみなさまへ>

美ら海振興会の活動をご支援いただき、ありがとうございます!

美ら海振興会は、これまで10年以上にわたって、海の環境保全活動を行ってきました。有志の仲間たちと始めた活動が、みなさまに興味を持っていただけるようになったことを、大変うれしく思います。これからも、みなさまと一緒に、美しいサンゴの広がる沖縄の海を守っていきたいと強く思っています。

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沖縄の海 

 

前回の報告書はこちら

■美ら海振興会さまのその他の支援活動はこちらからご覧いただけます。

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